斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」 | 日本のお姉さん

斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」

わたし、「日本のお姉さん」が購読している無料メルマガ、

斎藤吉久の「誤解だらけの天皇・皇室」vol.18を

紹介します。友達の家で大阪の堺市のローカルの

テレビ番組をちらっと観たら、堺市では小学校で

昔の同和被差別部落の「柿渋」の衣事件の勉強を

していて、小学生が差別を見たらどうするかなどの

討論会をしている様子が出ていた。

昔、お殿様が部落民は、柿渋の衣しか着てはいけない。

おしゃれな普通の衣を着てはならないというお触れを

出したのだそうだ。それで、部落の代表が、お殿様に

その条令を取り消してくれと、一生懸命お願いして

願いがかなって、衣に関するお触れは取り消しになった

そうだ。そんなことを小学生が人権に関する授業で

習っている。服装で身分が分かる仕組みは、本当に

良くないと思う。

当時の部落民たちだって、それはひどい法律だと思ったらしく、

相当頑張って文句を言ったらしい。


実生活では、部落差別など、無い。あっても、就職の時に

「お父さんの仕事は何ですか?」と聞かれるとか、

結婚の時に、興信所や探偵を使って調べられるかだ。

会社の面接の時に、父親の職業を聞くと、肉屋さんや

皮製品を扱う仕事や葬儀屋だと、部落の出身だと

分かるのだそうだ。そういう話はわたしも、大人になるまで

聞いたことは無かった。知り合いが肉屋さんの娘さんと

結婚したという話を聞いたときに、そういう職業の人は

部落出身の人なのだが、クリスチャンは全然、そんなことは

気にしないという具合に聞いたのが初めてだ。

別に、部落出身だから何かが劣っているというわけでもないし、

その人間を好きになれば、どうでもいい話だ。

その後、やけに自分が金持ちだと威張りすぎる奥さんが

近所にいて、その威張り方が普通ではないので、

まわりの人が気になって、市役所で本人になりすまして

書類をだしてもらったら、部落出身の人だったとかいう話を

聞いて、「かわいそうに。そこまでして調べなくても、いいのに。

オバハンたちって恐い。」と、思ったときに、意識しただけだ。

(その時は、わたしもオバハンではなかった。)

その時は、勝手に本人になりすましてもバレなかったらしい。

ひどい話だ。同じ日本人なのだし、戦争で負けた時に、GHQが

地主も小作も同和部落民も関係なく一律に平等な世の中に

なったはずなんだけどねえ。そんな江戸時代のことをまだ気に

する人がおかしい。隠れキリシタンも、もう捕まったりしないし、

拷問もされない世の中なんだから、いまだに差別があるなら、

改善しないといけないが、今は、逆に元部落の場所に住む人は

市役所から優遇されて、安くてひろい特別仕様の公団住宅に

住んでいるし、団地に住んでいない一般の元部落の人も、

壊れた塀を直してもらえるし、駐車場も整備してもらえる。

もちろんタダ。個人の土地なのに。

市役所の役員が腰が引けているから、元部落の地域の人が

恐い声で命令したらなんでも作ってくれるのだそうだ。

実際に、最近あった話なのです。彼らはいろんな特権を持って

いておいしい思いをしているのだ。大阪の町並みでやけに

道路が美しく街灯もおしゃれで金がかかっている地域は大抵

元部落のあった場所だ。だから、元部落の人は、すごく気が強く

なって、攻撃的になっている。そういう差別ももうやめてほしい。

結婚の時には、わたしの親戚の奥さんも、こっそり調べられた

らしいが、立派な家系だと分かったらしいと逆に喜んでいた。

結婚の時に、こっそり家系を調べるのは、親戚になる身として

は、当然なことなのかもしれないが、それで結婚を反対する気

無いなら調べるなと言いたい。

そういう自分の親戚と結婚する相手の家系を気にするのは、

個々の人の問題だと思う。これは、みんなが相手の家系を

調べないでいようと決めるしかない。

就職の時に、父親の職業を聞いてはいけないという法律が

できているので、今は部落出身でも関係なく過ごせると思う。


在日よりも、同和よりも、一番差別されているのは、女性だ。

安い給料で、いくら働いても男と同じ給料はもらえないという

差別だ。どうも、人権に関わる問題を大きくしたいグループが

日本にはいるようだが、女性が一番給料で

差別されているのに、それは取り上げないと決めているらしい。

わたしの子供時代には、学校では差別など無いという前提で

教育がなされていたが、今は差別があるということにして

江戸時代の話が教訓に使われているらしい。

小学校の教師たちや大学教授たちは日本に差別があるという

ことにしたいらしい。でも、差別がすでに無くなってきている

のに、あるあると言い続けるのもおかしな話だ。就職の時に

父親の職業を聞く面接員がいたのは、事実だ。わたしも

まだ若さが残っているときに、今の会社に入るときに、

面接で親の職業を聞かれて奇妙な気がしたものだ。

「なんで、親の職業を聞くんだろう?わたしと関係あるの

か?」と思った。歴史の事実は事実として教えて、今はその

ような差別は無いのだと教えないと、まるで今でも差別が

あるようで気持ちが悪い。差別はある。日本人が外国に行くと

確実に差別される。アジア人だからだ。そういう差別はある。

外国人は、外国では就職の時に差別されるのが普通だ。

外国人なんだから当たり前とも言える。その国の人間が一番優

遇されてもいいのだ。アフリカ人の友達が言っていた。

「どんな人間でも、自分の国を出たら、外国でいくら金持ちに

なっても、地位が高くなっても、差別されることはある。

外国で外国人として生きることにはリスクがつきもの。

自分の国で生きるのが一番気楽に生きれるものなのよ。」

日本人は、日本で優遇されていいはずなのだ。

日本は、日本人のための国だから。同和、同和、差別、差別と

言うが、同じ日本人なら、差別などあってはならない。

隠すとよけい目立つから、最近ではおおっぴらに小学生に

同和部落の存在を教えているのだろうか。

「差別の現場を見たらどうしますか?」と問いかける先生に

小学生が自分の言葉で答えていた。元部落の場所に住んで

いる小学生がいたら、何と思うのだろう。

日本人は、江戸時代のことをまだ、気にしているのだろうか?

わたしは、全く気にしないように育ったのだが、今の子は部落の

子に対して「優しくしよう。」と思って意識して育つのだろうか?

元部落の場所にだって、みんな気にしないでどんどん引越し

してきている。元部落の場所の住民は、逆に気心が知れる

までイジワルをするそうだが、気心が知れてくると家族のように

仲良くしてくれるらしい。差別はあるということで教育すると、

逆に差別はずっと残るのかも。教師は、差別を見つけたら

抗議しようと教えていた。日本はチュウゴクにえらく差別されて

いるから、抗議する日本人に育って欲しいよ。

日本人は、在日にも、同和にも差別されて不利益ばかり

押し付けられているから、日本人を差別しないように逆に

抗議して欲しいよ。もしかしたら、在日や同和の人は毎日

自分が普通の日本人ではないと意識して生きているの

だろうか。そうだとしたら、自分たちの方こそ

意識を変えて欲しいものだ。帰化して日本人になればいい。

同和の人は、自分が同和である前に日本人だと意識する

ようにしてほしい。そして、普通の日本人が要求しないような

ことまで、市役所に要求するな。「差別」の逆利用だ。

それこそ差別だ。「差別」が「特権化」しているではないか。



朝日系のテレビのニュースでは、

「神武天皇が実はいなかった。」という講義が行われたとか、

変なニュースばかり取り上げる。どうも、朝日は日本人のテレビ

というより、外国人の日本侵略用テレビだという気がする。


神話は、そのまま受け止めるのではなく、歴史をたとえ話で

示唆しているのだと受け止めて読むものだとわたしは思っている。

神武天皇がいたという証拠の方が多ければいたと思えばいいし、

いなかった証拠が多ければいなかったと信じればよい。

歴史とは科学の実験のように、目の前に出して証明するもので

はない。いろいろな証拠が揃っていれば、事実だと認めないと

いけない事柄なのだ。森の中でキャンプをしていて、朝起きたら

テントのまわりに熊の足跡だらけだったら、夜中に熊がテントの

近くまで来たと思わねばならないのだ。証拠が揃っていれば

そういう事実があったのだと、嫌でも思わねばならない。


それで、今日の無料メルマガ、斎藤吉久の「誤解だらけの

天皇・皇室」vol.18に、神武天皇のことが書いてあったので

おもしろいから読んでいただきたいなと思ったのです。

by日本のお姉さん


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第18回「神話に描かれた初代神武天皇生誕」─多元的文明の成立─

▼皇室発祥の地・南九州

 今回も宮崎県の旅を続けます。

 県北部・耳川の河口にある古い港町、日向(ひゅうが)市の美々津は、天皇が東征のため船出されたところと伝えられています。立磐(たていわ)神社という小さな神社は、天皇が航海の安全を祈られたといいます。境内には天皇が腰を下ろされたという「御腰掛岩」があり、遠い過去の物語がいまも生き生きと伝えられています。

 『古事記』『日本書紀』を読むと、天孫降臨(てんそんこうりん)から神武天皇御生誕までの舞台が、この日向に集中していることが分かります。ただしこの場合、「日向」というのはいまの宮崎県のことではなく、南九州全体を指しています。大隅、薩摩両国が分かれるのは8世紀の初頭です。

 『古事記』は、天孫・邇邇藝命(ににぎのみこと)が「竺紫(つくし)の日向(ひむか)の高千穂の久士布流多気(くじふるたけ)」に天降られた、と記しています。日向は皇室発祥の地なのです。


▼内陸アジア系と東南アジア系の神話の融合

 『古事記』はこのあと、邇邇藝命が石長比賣(いわながひめ)と木花之佐久夜毘賣(このはなのさくやひめ)の姉妹と出会い、醜い姉を嫌って、美人の妹をめとったという物語が続きます。不思議な内容で、「岩のように揺るぎなく、木の花のように繁栄するように」という願いがかなわず、人間は花のように短命になった、と記しています。

 これに似た人間の寿命に関する神話は東南アジアに分布するといいます。インドネシアのセレベス島の神話では、人間が神に石ではなくバナナを求めたので短命になったといいます。

 記紀神話が次に描くのは、海佐知毘古(うみさちびこ)・山佐知毘古(やまさちびこ)の物語です。失った釣り針をめぐって兄弟が争うのですが、これに似た話がやはりインドネシアや南太平洋のメラネシアに分布するといいます。

 宮崎県西都(さいと)市には邇邇藝命と木花之佐久夜毘賣の御陵(ごりょう)があります。男狭穂塚(おさほづか)・女狭穂塚(めさほづか)と称されます。御陵にほど近い都萬(つま)神社は木花之佐久夜毘賣をまつる古社です。宮崎市の青島神社は山佐知毘古、つまり彦火火出見命(ひこほほでみのみこと、古事記では日子穂穂手見命)がまつられています。日南市の鵜戸(うど)神宮は彦火火出見命と豊玉姫(とよたまひめ)との間に生誕された鵜葺草葺不合命(うがやふきあえずのみこと)をまつります。その四子が初代神武天皇(神倭伊波禮毘古命、かむやまといわれびこのみこと)です。

 南九州を舞台とした、天孫降臨から神武天皇御誕生までの日向神話に、内陸アジア系と東南アジア系の神話の融合が見受けられるのは興味深いことですが、なぜ文化の融合が図られたのか。


▼縄文人と渡来系弥生人との混血同化

 もう一度、記紀神話を読み返してみます。天孫・邇邇藝命が結婚されたのは大山津見神(おおやまつみのかみ)の娘・木花之佐久夜毘賣です。山佐知毘古がめとられたのは海神(わたつみ、豊玉彦)の娘豊玉毘賣(とよたまびめ、豊玉姫)で、鵜葺草葺不合命は母の妹・玉依毘賣(たまよりびめ)と結婚されます。

 つまり初代神武天皇は、いわゆる天孫族の直系子孫として生誕になったというより、天孫・邇邇藝命の子孫が中つ国の神々の娘たちと婚姻を重ねたのち、生誕されるのです。

 記紀神話がどのような意図でまとめられ、こうした神武天皇御出生の物語が描かれたのか。そのことを探究することはとりもなおさず、天皇、あるいは日本民族、国家の成り立ちの謎に迫ることにほかなりません。

 たとえば日本民族はどのように成立したのか。有名な人類学者・埴原和郎氏は次のように説明します。

 ──縄文人は東南アジアに源流をたどれる。アイヌや琉球人はその直接の子孫と考えられる。他方、北九州や山口地方から出土する弥生人は朝鮮半島からの渡来人で、原郷は北東アジアにある。この縄文人と渡来系弥生人とが混血同化して「本土日本人」が成立し、いまもなお同化は進行中である。

 面白いことに、人類学の研究が記紀神話の内容と符合します。記紀神話は、よくいわれる単一民族説ではなく、多元的民族の成り立ちをみごとに描き上げているように見えますが、いかがですか。


 参考文献=『古事記・祝詞』(日本古典文学大系1、岩波書店、1969年)、『日本書紀・上』(日本古典文学大系67、岩波書店、1967年)、大林太良『東アジアの王権神話──日本、朝鮮、琉球』(弘文堂、1984年)、埴原和郎「日本人集団の形成」(埴原編『日本人と日本文化の形成』朝倉書店、1993年)、佐藤洋一郎『稲のきた道』(裳華房、1992年)など

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筆者のプロフィール
斎藤吉久(さいとう・よしひさ) 1956年、福島県生まれ。弘前大学、学習院大学を卒業後、総合情報誌編集記者などを経て、現在はフリー。オフィス斎
藤吉久を主宰。得意分野は、天皇・皇室、宗教、歴史、食文化など。雑誌「正論」平成19年9月号に「靖国問題を問い直す9つの視点」、同10月号に「昭
和天皇の『不快感』は本当か」を執筆、同11月号では「信仰を忘れた聖職者たち」を木下量煕氏と共同執筆。最近の雑誌発表記事などは「斎藤吉久Webサ
イト」のアーカイヴズで読めます。
http://web.mac.com/saito_sy/
「斎藤吉久メールマガジン」をmelma!より発信中。
http://www.melma.com/backnumber_158883/
メルマガは「斎藤吉久のイザ! ブログ」でも読めます。
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