米、自ら制裁破り・北朝鮮の資金送金・中東は米露が管理する | 日本のお姉さん

米、自ら制裁破り・北朝鮮の資金送金・中東は米露が管理する

ようちゃんが集めたブログ記事。↓

米、自ら制裁破り・北朝鮮の資金送金==イランの核開発を米露が共同

して阻止==(中東は米露が管理する.大ペルシア帝国は成立させない)

■米、自ら制裁破り・北朝鮮の資金送金(最新情報)
・マカオ「2000万ドル以上」核解決へロシアと協力(朝日 6月15日 朝刊)

概要]マカオの銀行バンコ・デルタ・アジア(BDA)で凍結されていた

北朝鮮関連資金について、マカオ政府は2000万ドル以上の送金手続き

を行ったことを発表した。今回の措置を受けて、北朝鮮が2月の6カ国協議

で合意した核放棄に向けた「初期段階の措置」を行動に移すかどうかが

焦点になる。BDAの北朝鮮資金は、マカオからニューヨークの米連邦

準備銀行、さらにロシア中央銀行を経て、ロシアの商業銀行にもともと

あった朝鮮貿易銀行の北朝鮮口座に送られるとみられる。
ニューヨーク連銀は米国の中央銀行にあたるひとつ。これで米財務省は

資金洗浄の疑い濃い資金を凍結させた制裁措置を自ら破る格好になった。

この送金はライス国務長官が強く主導したとみられるが、制裁の旗を振った

財務省には不満が強かった。

同省高官は「政治力が働いた」と不快感を示している。

しかし北朝鮮は国際金融システムへの完全な復帰を要求しており、今回の

措置で納得するかどうかの予断は許さないとの見方がでている。

核放棄に向けた初期段階措置の履行については、まず寧辺の原子炉の

稼働停止・封印について北朝鮮とIAEA(国際原子力機関)の協議が必要

になる。13日、IAEAの6月定例理事会(ウィーン)では、北朝鮮の核活動

は不拡散体制への重大な挑戦とし、すべての核計画の完全廃棄を求める

議長総括を了承した。ロシアのロシュコフ外務次官は5日、ソウルでロシア

の銀行による送金協力の意向を表明し、「ドイツでのG8(主要国首脳会議)

で今回の解決方法の話しが出た」と明かした。ミサイル防衛(MD)の欧州

配備で激しく対立してきた米露が協調できる貴重な材料が、北朝鮮問題

だった。

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[コメント]今回のBDA北朝鮮口座の凍結・解除の騒動で、各国の国際

金融機関は北朝鮮絡みの口座に対して関係を断ち、新規の口座開設も

断るのは間違いない。ロシア(当初)や中国までもBDAからの送金を拒否

したことで、もはや米財務省が制裁を公表しなくとも各金融機関が自主

判断で”拒絶”を行うことになる。すでに北朝鮮は国際金融システムから

完全に排除された。今後、北朝鮮は貿易などの決済も難しくなるし、

現金(ドル)による決済も外貨不足や偽ドル札で難しい。今回のBDA問題

は北朝鮮を追いつめることに大きな成果を発揮した。

米露の関係だが、ロシアはG8の前に「北朝鮮へのぜいたく品禁輸」(国連

安保理の決定)を発表した。ぜいたく品の中には武器やその部品も含まれ

ている。またロシア製でなくとも、外国品であってもロシアを経由して北朝鮮に

輸出することを禁じている。すなわちイランから陸路や空路(ロシア上空通

過)でも、北朝鮮との物品の移動を禁じた。


これまで海上交通も厳重に監視されているので、核爆弾に使うイランの

濃縮ウランと北朝鮮のプルトニュームが行き来できなくなった。

ドイツG8の直前にロシアが発表した「北朝鮮へのぜいたく品禁輸」措置は、

米露間でもっと大きな合意があったことを推測してもいいのではないか。


すなわちイランの核開発を米露が共同して阻止するという合意であると思う。

そのような大きな合意が行われたから、レバノンでシリア系武装組織

「ファタハ・イスラム」とレバノン軍が激しく戦闘を始め、パレスチナ自治区の

ガザではイスラム原理主義のハマスが武力制圧を開始した。

またイラクのシーア派聖地「イマーム・アリー・ハーディ廟」では、

アルカイダ系スンニ派武装組織が黄金のミナレット(尖塔)2本を爆破した。

トルコ軍はイラク北部のクルド人地域を軍事侵攻するぞと威嚇している。

それぞれが各地で必死に自己主張している。

しかしレバノン南部を支配するイラン系の武装組織ヒズボラは動いていない

これは米、露、イランの3カ国(シリアを除く)が、イラク問題で合意したとみる

べきなのか。

アメリカのネオコンとは逆の考えだが、中東に米露主導の平和や安定化を

求めず、激しく戦争が続くことを願う勢力がいる。

だから、私は”平和になる前に戦闘が激化する”という経験則がある。

まずは早い段階で北朝鮮問題を片づけ、中東で広がりを見せる戦火を消す

ことが米露合意ではないだろうか。ロシアにとっても自分の裏庭

(中央アジア)に通じる中東情勢悪化に危機感を高めてきたのではないか。

※ 青字の部分は最初に更新して8時間後に加筆しました。これはトルコ軍

には本気でイラク北部に軍事侵攻する意図はなく、あくまでイラク和平

でトルコ(クルド人問題)が無視されることに反発していると意味です。

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■二重基準・欧米を非難(最新情報)

トルコ軍が北イラク侵攻の可能性(一橋大学院教授:内藤正典氏 

署名記事)(産経 6月14日 朝刊)



[概要]トルコ軍が北イラクにあるクルド人地域へ侵攻する可能性が

高くなっている。イラク政府は9日、トルコ側からイラク領内に砲弾が

撃ち込まれたと非難する声明をだした。

トルコ軍は「同盟国がダブルスタンダード(二重基準)でテロを支援して

いる」(同 ビュユクアヌト参謀総長 5月31日)と語り、米国と欧米が

人権を盾にクルド人武装組織「クルド労働党」(PKK)を支援している

ことに強く憤っている。

トルコはNATO同盟の加盟国として、これまで米国と密接な関係を維持

している。しかし今年3月以降、PKKがトルコでテロを繰り返し、先月末

に首都アンカラで初めて死傷者100人を越える自爆テロが起きている。

トルコ国内では米国に対する反米感情がかつてないほど高まっている。

PKKの背後にイラク北部のクルド人自治区を率いるバルザニ氏がいて、

その背後に米国がいると思っているからだ。

バルザニ氏は米軍と協力してPKKの取り締まりを約束しても実行出来

ない。米国もPKKをテロ組織に認定しても、バルザニ氏に圧力をかけら

れないからだ。これがトルコのいうダブルスタンダードということになる。


バルザニ氏はイラク北部のクルド人地区を独立させたいと思い、それ

まではPKKを取り締まると域内が対立すると避けている。

また米国は比較的安定しているイラク北部を混乱させたくないと思っている。

今のところトルコのエルドアン政権は、軍に越境攻撃の指示をだしていな

い。7月の総選挙を前に、国内にいる1500万人以上のクルド人の反感を

買いたくないからだ。しかしイラク侵攻の指示を出せば、トルコ人のナショ

ナリズムを刺激し、支持を集めることができるという別の面もある。

それに対して軍は、トルコ共和国の絶対不可侵という憲法の原則を守って、

クルド人武装勢力と厳しく対峙する強硬な姿勢を崩さない。

EU諸国は理不尽な要求でトルコの加盟阻止を図り、米国はイラク情勢を

コントロール出来ないままテロ組織を放置している。

米国と欧米がテロとの戦いでダブルスタンダードを用いることが中東情勢

をいかに危険にさせるか、そのことをトルコ軍は国際社会に警告している。

[コメント]このコーナーの6月7日の記事で、トルコ軍がイラク北部の

クルド人地区に侵攻したと書いたが、どうやら砲撃だけで、トルコ軍は

越境していない様だ。やれやれである。

トルコ軍はイラク北部に越境すれば、トルコ、イラク、イランに住むクルド人

社会が猛反発して、中東全体が大変な軍事危機に襲われることは理解して

いるようである。また軍もエルドアン政権の指示を無視して、独断でイラク

侵攻することは難しい。

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ようちゃんの意見。↓
★イランの核開発を米露が共同して阻止するという合意であり、中東に

米露主導の平和や安定化を図る意思を示した.このまま中東に昔の

大ペルシア帝国(シーア派イスラム宗教国家のイラン宗主)の成立は

認めないと言うことです. 

米国によってスンニ派イラクとアルカイダを潰してもらい、イランは

濡れ手の泡で 中東全域を核で脅迫してアラブ諸国のスンニ派もまとめて

しまいたいと言う野望は潰すと言うことです.

あくまでも、ドル基軸通貨を守り抜く意思も立てれるし、米露二国の管理

なら、睨みは効くでしょう.