『竜の学校は山の上』(九井諒子作)COMIC REVIEW | 『にゃんころがり新聞』

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STORY
「帰郷」、「魔王」、「魔王城問題」、「支配」、「代紺山の嫁探し」、「現代神話」、「進学天使」、「竜の学校は山の上」、「くず」などのショートストーリーが収録された漫画です。
「代紺山の嫁探し」は、働けど働けど豊かになれない村が舞台の物語です。
  村人たちは、村に福を招くために、身よりのない若者、権平を神様に嫁がせようとします。
  村の少女おみつは、権平が、体のいい人柱にされることに、猛反対しますが、のんきな権平は、家族のいない自分が適任だと言って、妻となる神様を探すお遍路の一行について行きますが・・・。
 結婚を申し込んだ相手が、下半身が大蛇の「火の神」だったり、広大な池の水全部が体の一部の「水の神」など、一筋縄ではいかない神様たちが登場してくる様子がおもしろいです。
  神様を怒らせた村人たちに、意外な結末が訪れます・・・。
「帰郷」は、魔王を倒した勇者が帰郷してからの話です。

「魔王城問題」は、魔王を倒してから、今度は人間どうしで争いはじめ、今では役立たずとなった勇者が、浮浪者のような存在と成り果てています。
 勇者は、そんな人間たちを、どうしようもない者を見る目で眺めていますが・・・。
「竜の学校は山の上」は、竜が実在する架空の世界が舞台の物語です。大学には、竜を勉強するための、竜学部があります。竜学部に所属する学生たちの話です。

にゃん子の感想
他のマンガでは、勇者が魔王を倒すまではよく描くことがあると思うけれど、その後(魔法を倒したあと)の話を描いているので、おもしろいです。
「現代神話」では、猿人と馬人が登場します(馬人は、上半身が人間、下半身が馬の体をした人間です。)が、けっこういろんなことを皮肉ってると思います。
猿人と馬人は、仕事できる人とできない人とか、日本人と外人とかに置き換えられると思います。
色んな見方で観れるから、けっこう深いかな、と思います。
最後の、「なんにも違わない」、というセリフ、たしかにそうかもね、と感じました。
馬人、足早くていいな~。
この作者は、優しい絵だから、いいです。
絵がらを、この作者は変えてくるんですね。
勇者や何かの話のときは、ちょっと怖い感じの絵になりますし。

にゃんくの感想
竜が登場したり、魔王が存在したり、空を飛べる人間がいたりと、どの話も、現実世界から飛翔した設定の、ファンタジーな世界が舞台です。けれども、何となく、現実の世界にいそうな人々ばかりを描いた作品集です。
現実世界に退屈したときや、少しホロっとしたいときにオススメのマンガかもしれません。



にゃん子の評価
 

感想:にゃん子、文:編集長

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