コミック『青青の時代』のレビュー | 『にゃんころがり新聞』

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青青(あお)の時代 (第1巻) (希望コミックス (311))/潮出版社
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 コミック『青青の時代』(山岸涼子)のレビューです。
 漫画で①~④巻まであります。


 日本という国が生まれる前の、卑弥呼が神様からのお告げを聞いて政治をしていた頃の話です。


 話のはじまりは、大和(ヤマタイ)伊都国に日女(ヒルメ)という卑弥呼の姉に当たる人物が連れて来られるところからはじまります。ちょうど王が死にかけており、4(よん)の王子が卑弥呼を追い落とし、その代わりに日女(ヒルメ)という女を据えて、自らも王の地位に座とうとしています。
 王には、4人の王子たちがおり、それぞれに出自が違っていて、たがいに自らが王になろうと争います。日女は、壱与(いよ)という少女を伴っていて、壱与もこの権力争いに巻き込まれます・・・


 かわいらしい絵からは想像できないほどドロドロした権力争いが描かれています。
何も考えずに読んでも面白いです。かなり歴史資料を参照して描かれているようです。史実とは異なりますが、物語を構築するにあたり、作者のオリジナルが多分に織り込まれていて、当時の雰囲気として、ほんとうにこの漫画に描かれているようなものだったろうなあと思わせられます。