持つ俺でも手も足もでない | dfsdfsdfのブログ

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持つ俺でも手も足もでない、モンスター以上の化物が存在するのだ。
もしかすれば、この世界にはあんなヤツラがごろごろいるのかもしれない、だとすれば、自分の力を過信するのは危険。
あんなのが束で脱走した俺の捜索に来られれば、完全にお終いだ。
どこが安全で、どこまで逃げればいいのか分からないが、兎に角あの施設からはひたすら遠くへ行くべきだ。
「行くか」
取り立てて道しるべの無い俺は、とりあえずこの河を下流へ向かっていくことに決めた。www.ibitthesheriff.com

今もサリエルに追われているかもしれない、という恐怖心が、体力の続く限り俺の足を進ませる。
俺は三日三晩一睡もせずにひたすら山やら森やらを歩き続けた。
足を止めるのは、便所と河の水を飲む時だけだ。
腹を壊すかもしれない、と思ったが、河は底が透けて見えるほど綺麗なものであり、なにより、これまで糞不味いゲロスープしか口にしなかった俺にとって、自然の清流はあまりに美味すぎた。
結局、腹は壊さなかったが、飲みすぎて胃袋がタプタプになるという弊害はあった。
そして、時たま遭遇する犬だか狼だかみたいなモンスターは散弾とライフルで追い返し、深追いはしなかった。
そして四日目の晩ついに、
「……灯りだ」ラルフローレン ポロ

前方に、人が住んでいると思しき灯りを見た。
その灯をみながら、喜び勇んで真っ直ぐ走っていく。
が、その途中で俺は思った。
「待て、あのマスク共に通じるヤツラがいるかもしれないな」
若しくは研究者が、最悪サリエル本人がいる可能性も否定できない。
俺はこの世界については、モンスターがいることと魔法があることくらいしか知らない。
世間の常識を知らない上に、このボロボロの貫頭衣姿は確実に怪しまれる。
怪しまれるってことは目立つってことだ、逃亡する身としてはそれだけは絶対に避けたい。ラルフローレン スーツ

そしてさらに悪い想像だが、俺が指名手配されている可能性もありうる。
実験体としての俺の存在は、マスク共の中でどういう位置づけにあるのかは分からないが、国を挙げての大規模プロジェクトとかそういうのだった場合、広範囲に渡って俺を捜索してくるだろう。
つまりこの世界の人間に、不用意に接触するのは危険だということだ。
そこまで思い至った時、街は目前に迫っていたが、人恋しさを我慢しつつ、俺は息を潜めて街へ潜入することにした。
ここは、灰色の石壁に囲まれた、潮風漂う港町だ。
門に立って街へ出入りする人々を監視する兵士に見つからないよう、注意深くぐるっ