AVTechNO!氏とKAT-TUNの件を中立目線で読み解く | 初音ミクをもっと好きになりたい人のための「VOCALOID・CLUB」

AVTechNO!氏とKAT-TUNの件を中立目線で読み解く

こんばんは。

ここ2~3日でかなり騒がれているので、もうご存知の方も多いと思いますが
KAT-TUNの新曲とボカロ人気曲が似ている・似ていないの件を取り上げます。

ネットでたくさんのコメントを見ましたが、個人的な印象として
冷静なコメントよりも無責任な発言や感情論のみの発言など
冷静さを欠いたコメントを多く見かけます。


私はそのような方々に対し嫌悪感を感じています。そんなことをしていると
互いに悪い意味で“信者”と言われても、妥当な評価ではありませんか?


さらにニコニコ動画やYouTubeの関連動画が炎上しているだけでなく
Amazonのレビューや直接的に関係のないサイトまで大炎上しています。
どっちがどう以前にいくら何でもやりすぎです。
冷静さを欠いたコメントをしている方は少し頭を冷やしては?


(余談だが、Amazonレビューは12/1昼の時点で本件へのコメントが
多数寄せられていたが12/1夕方時点ですべて削除されていた。
通常はそのようなことが出来るものなのか?)


まずは私自身も互いのファンの方も正確な情報を知るべきと考え
できるだけ中立的立場に立って情報を集めました。

参考にして頂ければと思います。
※100%正確な情報とは断言できません。当記事に違和感を
感じる場合は自身で確認いただきますようお願いします。



■まずは下のニュース記事をご覧ください。

“「KAT-TUN」の11月発売の新曲が、2月に発表された人気VOCALOID曲にそっくり──こんな感想がTwitterなどで広がっている。自作曲と聴き比べたボカロ曲の作者は「ショックすぎる」とブログにつづり、曲を聴き比べたユーザーからの応援コメントが多数投稿されている。

男性アイドルグループ「KAT-TUN」の11月発売の新曲が、2月に発表された人気VOCALOIDクリエイターの曲にそっくり──こんな感想がTwitterなどで広がっている。自作曲と聴き比べたボカロ曲の作者は「ショックすぎる」とブログにつづり、曲を聴き比べたユーザーからの応援コメントが多数投稿されている。

 似ていると話題になっているのは、11月に発売されたKAT-TUNのシングルCD「CHANGE UR WORLD」通常版に収録されているカップリング曲「NEVER x OVER ~「-」 IS YOUR PART~」と、AVTechNO!(アドバンステクノ)さんが2月にニコニコ動画に投稿した巡音ルカの楽曲「DYE」。DYEはAVTechNO!さんの代表曲として、CD化されてAmazonなどで販売されているほか、iTunes Storeでも配信されている。

 AVTechNO!さんは最近、自作曲をすべてニコニコ動画から削除していた。ブログによると、楽曲の削除後に「DYE」へのコメントをチェックしていたところ、KAT-TUNの曲と似ているという内容のコメントがあり、実際に聞いてみて「うわっ...そっくりだ」と驚いたという。

 「もちろん、ぼくは何の承諾もしてないし詳しい事もわからない。どういうことなんだろう....」「ショックで、ショックで ショックで ショックすぎる...」と困惑している様子だ。

 ブログにはユーザーからのコメントが多数投稿されており、「聞き比べてみたら、似てるどころのレベルではないですよね…」「出だしからサビまでかなりかぶっていましたね」といったコメントが寄せられている。

 Togetterでも、聴き比べたボカロクリエイターの反応ツイートがまとめられている。”
(ここまで、ITmedia様より引用)


■次に渦中の楽曲を原曲と比較版で用意しました。

巡音ルカオリジナル DYE

※本家版(ニコニコ動画)はAVTechNO!氏自身に削除されたため、
 YouTube版を代用しています。転載がAVTechNO!氏許可のもとかは確認できず。

<曲情報>
作詞:AVTechNO!
作曲:AVTechNO!
編曲:AVTechNO!
(初音ミクwiki様 DYEより引用)

<曲解説>
歌自体は英語の歌詞だが、字幕では日本語の歌詞が
16進数のJISコードで書かれている。
(ニコニコ大百科様・DYEより引用)

<ジャスラック登録の有無>
登録済み。
作品コード 168-9477-4 DYE
こちらで確認可能。(権利者欄に“AVTechNO!”と入力する)

私自身が著作権やジャスラック登録の価値について見識がないため
何とも言えませんが、登録されているのは登録されています。
登録日もわかりませんでした。すいません。



NEVER × OVER ~「-」IS YOUR PART~

※権利者の許可のもと投稿されたかは確認できず。

<曲情報>
作詞:Koki Tanaka / Minori 
作曲:Hans Johnson / t-oga / NAO / ATSUSHI /
Tatsuya Ueda / King of Slick / Magnus Funemyr
編曲:Hans Johnson
(Johnny's net様より引用)

<曲解説>
アッパーなエレクトロビートに乗せて、メンバー一人一人を紹介していく楽曲。
歌詞中の「-」の部分をファンが一緒に歌うことによって、コンサート会場で
初めて完全形となるコンセプト楽曲。(HMV様より引用)

<作曲・編曲に関して>
この曲は所々メンバーのソロ曲をサンプリングして作られているため、
7名の名前がクレジットされている。

ソロ曲の内訳は
t-oga 亀梨和也ソロ曲「SWEET」 の作曲者
NAO 田口淳之介ソロ曲「LOVE MUSIC」の作曲者
ATSUSHI 田中聖ソロ曲「PIERROT」の作曲者
Tatsuya Ueda 上田竜也ソロ曲「RABBIT OR WOLF?」の作曲者
King of Slick 中丸雄一ソロ曲「FILM」作曲者
Magnus Funemyr 中丸雄一ソロ曲「FILM」の作曲者 である

Hans Johnson氏→イントロ含むこの曲NEVER × OVER自体の作曲者と思われる。
(NEVER × OVERとボカロ曲DYEの件まとめ様より引用)


■【比較版】 KAT-TUNと巡音ルカの【DYE】を比較してみた

※コメント非表示推奨
※権利者の許可のもと投稿されたかは確認できず。

<投稿者コメント一部抜粋>
右:巡音ルカ本家→nm9571705(削除済み)
左:KAT-TUN/NEVER x OVER→http://youtu.be/CSc_80YPb1k
動画はとある所から借りました

<比較について>
投稿者コメントどおり右側はDYE、左側はNEVER×OVERで
同時再生をしています。前半の約1分のみ比較。

原曲をそれぞれチェックした視聴者いわく
最初と最後の約1分ずつほど“似ている”だそうだ。


■AVTechNO!氏のDYEとNEVER×OVERが
“似ている”ことへの反応

この【DYE】の動画のコメント欄に、
「↑カツンの曲そっくりというかイントロとかそのままじゃん」
「KAT-TUNのNEVER x OVERがそっくりなんだけど関係ある???」
ってあったので不思議に思い
カツンを検索したら
こんなの発見しました。

(※ここにNEVER×OVERの動画が貼り付けてあります)

うわっ...
そっくりだ。
そっくり。
そっくり...
・・・
・・


もちろん、ぼくは何の承諾もしてないし
詳しい事もわからない。
どういうことなんだろう....
【 巡音ルカ DYE 】の曲を聴いた事ある人は
聞き比べてみてください。

ショックで、ショックで
ショックで
ショックすぎる...
(AVTechNO!氏ブログ「next」様より引用 行間などの調整は加えています)
 

■さらに、時系列にそった簡易まとめを用意。
2010/02/01  DYEがAVTechNO!氏によりニコニコ動画に投稿。(ソース)
2010/02/10  DYEがiTune Storeで配信開始。(ソース)
2010/05/19  DYEがCD「EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis」の
          17曲目に収録されて販売開始。(ソース)
2010/07/01  DYEが着うたで配信開始。(ソース)
2010/09/30  DYEがCD「DYE-Synthesis」の7曲目に収録されて販売開始。(ソース)
2010/11/17  NEVER x OVER ~「-」 IS YOUR PART~がCD「CHANGE
          UR WORLD(通常版)」の3曲目に収録されて販売開始。(ソース)
2010/11/29頃  AVTechNO!氏がニコニコ動画から投稿作品をすべて削除
          削除理由は“1からやり直したい”ため?(ソース)
          本当に本件と無関係と断言できるのか?偶然なのか?
2010/11/30朝 AVTechNO!氏が、視聴者コメントから“似ている”件を知る。
          自身で確認すると“そっくり”だったのでtwitter・ブログに
          その旨を書き込む。(ソースtwitter ブログ)
2010/11/30夜 AVTechNO!氏のコメントにより急速に認知が広まる。
          ボーカロイドファン→ジャニーズファンの順で炎上。(ソース)
2010/??/??   DYEがJASRACに登録される。(ソース・要検索)

※炎上前後の詳しい流れは巡音ルカ「DYE」とKAT-TUN「NEVER x OVER」
のまとめ様・一連の騒動をまとめてみた
にて公開されています。



個人的に本件の主なポイントだと思うところ
・盗作と確定したわけではない。
・そもそも盗作か否かを断言するのは難しい。
 基準を作ったり、基準と照らし合わせることには限界がある。

・主な原因は「NEVER x OVER ~「-」IS YOUR PART~」の作曲・編曲者にある。
 (歌手の非がゼロと言っているわけではない)

・本件に関わらず、現代社会において新しく作られた曲が過去に作られた曲に
 ある程度似てしまうことは仕方がない。
・一定数の視聴者が「似ている」「パクリ」と感じた以上
 作曲・編曲者は事実がどうあれ曲作りの説明をすべきである。
・ここまで炎上した以上、迷惑をかけたことに対しての謝罪は必要である。

・ボーカロイドファンもKAT-TUN(ジャニーズ)ファンもけなし合いは止めるべき。
 幼稚な印象しか感じない。関係のないサイトを炎上させるなんてもってのほか。

・また追求すべき対象をはき違えてはいけない。もし初音ミク曲で
 盗作があれば追求されるのは作者であって、初音ミク自身でない。
 今回、互いのファンは初音ミクを追求するようなことをしていないか?

・AVTechNO!氏はもう少ししっかりする必要がある。
 もともと精神的に滅入っていた上に突然の事態に動揺するのは
 仕方が無いが、ブログでKAT-TUNをカツンと言ったり、頼りなさしか
 感じさせないコメントしか出さないのはいかがか。
 その姿勢がまわりの炎上を間接的に助長させてはいないか?
 
・今後の話だがボーカロイドファン(私も)は著作権・肖像権に対して
 もっと関心をもつべき。ボーカロイド界は外部から
 「あなた方は他人の著作権は(カバー曲などで)散々侵害するのに、
 自分の肖像権に対してはよくほえる」と思われてる。



■最後に私自身へ
ここまでえらそうな記事を書いておきながら
私自身も著作権や肖像権に対し関心が弱いのは反省すべき。
ブログ運営に伴い人様の権利を侵害してないか見直すべき。

そもそもこの件を本当に記事にすべきであったかももう少し考えるべきか。



■情報収集に利用したサイト・ページなど(敬称略)
ITmedia
YouTube
ニコニコ動画
ニコニコ大百科
初音ミクwiki
JASRAC
HMV・CD「CHANGE UR WORLD」
NEVER × OVERとボカロ曲DYEの件まとめ
Togetter「巡音ルカオリジナル曲「DYE」騒動に対するボカロPの反応」
Johnny's net
AVTechNO!氏ブログ「next」
EXIT TUNES PRESENTS Vocalogenesis (ボカロジェネシス)
ELECTROCUTICAオフィシャルウェブサイト DYE-Synthesis
2ちゃんねる・【音楽】KAT-TUNの新曲がボカロ人気曲にそっくり?
 作者「ショックすぎる」[10/11/30]

Hear JAPAN AVTechNO! breaks down Vocaloid
iTunes「DYE - Single AVTechNO!」
巡音ルカ「DYE」とKAT-TUN「NEVER x OVER」のまとめ 巡音ルカオリジナル
 「DYE」とKAT-TUNの「NEVER x OVER」が起こした一連の騒動のまとめ

ニコニコ市場「DYE」
【Treow×AVTechNO!】DYE ELECTROCUTICA Official Website


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<関連記事>
【まじめな話】ボーカロイド曲の盗作疑惑・トレス疑惑について

【12/4追記】
・誤字・脱字の修正をはかりました。
・一部加筆しました。
 <加筆前>本件に関わらず、ある程度は曲が似てしまうことは仕方がない。
 <加筆後>本件に関わらず、現代社会において新しく作られた曲が過去に
       作られた曲にある程度似てしまうことは仕方がない。
・改行を増やし、読みやすさを改善しました。
・情報収集に利用したサイトですが、一部サイト様のクレジットが抜け落ちて
 いましたので追加しました。
・記事投稿して約2日たちましたが、本記事を観閲された方が800名を超えました。