神々のプロムナード (講談社文庫)/鈴木 光司
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親友が突然失踪し、その奥さんから探してほしいと相談された村上史郎。

捜索を始めると、同時期にある女性芸能人、さらにはルポライターも失踪していることが分かる。

さらに、新興宗教までもが関係している気配を見せる。

数ヵ月後、失踪していた友人が姿を現わすが、今度は目の前で拉致され連れ去られてしまった。

またしても捜索を開始。

ようやく新興宗教の幹部と会えることになるが、そこでとんでもないことが起こってしまう。

果たして失踪した人々は見つかるのか?

そして史郎の運命は?




基本的には面白いんですが、一人称で書かれた文章の語り手が

いつの間にか変わっていたりして慣れるまで混乱します。

史郎の目線だったのが、いつの間にか相談してきた奥さんの目線になったり、

また史郎の目線に戻ったり、せめてそこは章を変えたりして欲しかった。

ラストは、登場人物たちにとってハッピーエンドなのだろうか?

恐らく彼らにとってはそうなのだろう。

だが、おいらにとってはとてもハッピーエンドと呼べるものではないな。

このラストを読むと自分が現実主義なのだなぁと感じてしまう。