今宵のホテルについて何も残していませんでしたが、
その前にこの日のディナーの様子を綴ろうと思います!
ヘルシンキの賑やかな場所に建つ、大きな商業ビルの中!
ママが調べておいてくれたカフェを目指して、
アカデミア書店2階 吹き抜けの奥へ進みます。
『 カフェ・アアルト ( Cafe Aalto ) 』 。 ★
カヌレはこの場に立って眺めても全くピンとこなかったのですが、
映画 『 かもめ食堂 』 でサチエがミドリと出逢うことになったカフェ!
正直なところ、この作品の熱烈なファンがいたわけではない。
けれどもこんな離れた地でと思うと感慨深いものがあるし、
いわゆる北欧の名物料理に疲れていたというのも事実です!
着席して、ようやくこんな風景だったとピンときました。
『 かもめ食堂 』 のロケ地になったというのも然ることながら、
アアルトが設計したカフェというところが重要かと思われます!
店名、ですしね。
フィンランドが生んだ20世紀を代表する世界的な建築家、デザイナー、
映画よりアルヴァ・アアルトに関しての方が幾分も不勉強なカヌレでした!
何も申し上げなくても、日本語のお品書きが出てきましたよ。
お店に入る時に魅惑的なものが目に飛び込んできたので、
居ても立っても居られず結局ショーケースを覗きに行きます!
コーヒーブレッド ( 菓子パン類 ) が並ぶエリア。
残りはもう随分少ないことになっていたのですが、
北欧らしからぬ面々に正直安堵していた母娘三人!
ケーキ、パイ 等が並ぶエリア。
お品書きにはパイとあるのだけどタルトに近しい感じかな?
北欧にいる間に 『 ブルーベリーパイ 』 はいただかねばです!
そして、上段には小さなスウィーツ達とその下にはサラダ。
その他コールドサンドにホットサンド等も多数メニューにありました、
中でも目が釘付けになってしまったのは最も下段でドシッとしてる方!
う、反射して色合いがおかしいですね!
プラスことの巨大さ具合も上手に表現できていないので、
カフェ・アアルトのオリジナルパイについては追々綴ります。
テーブルの上には一輪のバラ!
観光にお食事にある意味内容の充実した旅をしていたので、
こうして三人で選んだお店でゆったりいただくのは初めてかも?
恐ろしく物価が高いことも、少しは関係してますけどね!
かしこまったレストランでいただくディナーという心境にはならず、
散策の終わりにこういうカフェで気軽な時間を持ちたい気分でした。
カフェでも、乾杯。
どうしても現在いる国のビールを試したくなってしまうカヌレ姉妹は、
フィンランドはオルヴィ社より 『 サンデルス ( Sandels ) Ⅲ ラガー 』 ★
フィンランドが意外とビール大国だったとは存じ上げませんでした、
このサンデルスは色合いよりもドライで飲みやすかった記憶がある! ★
ではでは、興奮したキッシュたちのご紹介です。
お品書きの上では、カフェ・アアルトのオリジナルパイ!
本日のは “ スピナッチ ” と紹介されたこの子は筋金入りの重量級、
日本人がキッシュに思い描くサイズとはかけ離れたものになってます。
ズシッとね。
幅も高さも容赦ないことになっているので、
お皿は両手で持たねば危険なキッシュです!
そして、たいへんクリーミー。
大きめカットで潜んでいたのはカッテージチーズだったのかな?
ホロッと崩れたチーズにトロトロのほうれん草が纏わりついてくる!
1ホールで考えると、どれだけのほうれん草が注ぎ込まれているのでしょう?
見た目も華やかなスピナッチも大きな感動をくれたのですが、
残すもう一方の本日のキッシュはその上を行く美味しさでした!
こちらも、お品書きの上では、カフェ・アアルトのオリジナルパイ!
北欧では 『 森の金 』 と呼ばれるあの “ アンズ茸 ” ですね、
どこの国でも目にしたのでキッシュの中で出逢えて嬉しかった。 ★
その他、たくさんの種類のキノコにジャガイモ、もはや具材は謎です!
キノコという奴は複雑な美味しさを生むのでズルいですよね、
パッと見地味なアンズ茸のキッシュは犯罪的な美味しさでした。
こんもり盛られたサラダも新鮮で、お姉ちゃんが生き返ってました!
お店にいた時点では全く気が付いていなかったのですが、
素敵なモーニングをお品書きに見つけたので覚え書きです。 ★
アアルトの朝食 ( トースト主体 )
詩人の朝食 ( クロワッサン主体 )
ラファエルの朝食 ( クロワッサン主体の軽いタイプ )
ミュージシャンの朝食 ( ムスリことグラノーラ主体に黒パン )
たいへん夢のある感じだけど、わが日本の感性と近しいものがあるのかも?
お食事の終わりには、もちろん 『 ブルーベリーパイ 』 です!
北欧のベリーは実がプチッと弾ける感じで美味しい、
母娘三人で気兼ねなく幸せなひとときになりましたね。
ホテルまで歩けるところを、乗ってみました!
1日分の 『 ツーリストチケット 』 というのを手に入れていたので、
地下鉄だけではなくヘルシンキのトラムも経験してみたくてですね。 ★
わ、広電 の車両とかなりよく似た配色!
こうして正確にはカンピ駅が最寄りのホテルへと戻りました、
クタクタのママを送り届けて再びお姉ちゃんとお出掛けします。