ワインセミナーに参加させていただいてから
またまた、
結構な日数が経過してしまいました~
既に、記憶がとってもあやふやでございます
5月のテーマ→「イタリアの現在と伝統の違いを知るバローロ、バルバレスコ編」
テイスティングへと入ります前に
まずは、
「トスカーナと並ぶイタリア屈指の高級ワイン産地、ピエモンテとは」
そちらのお勉強から始まりました
カヌレの自己満足です
お勉強したことの覚え書きとなりますもので
グダグダとしたところは、大いにふっ飛ばしてくださいませ
決してDOCGが多い州ではないが、イタリアを代表する、高級ワインの産地。
ピエモンテがワインの産地となった理由→ とにかくお金持ちが多かったから。
高級なワインを生産しても、きちんと売れる。
歴史上、宗教上、何回も州都が代わった。現在→ トリノ。
ピエモンテ→ イタリア北西に位地する州、「山の足」という名の通り、アルプス山脈の麓に広がる州。
気候→ イタリアにしては、寒さが厳しく雪の多い冬、乾燥した夏、ぶどうの収穫時には霧が発生する土地。
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それゆえ、高級ぶどう品種、「ネッビオーロ」が産まれた。
<ピエモンテを代表するワイン>
バローロ
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「イタリアワインの王様」と呼ばれ、タラノ川沿いのアルバ街の近く、「ランゲの丘」で造られる。
ネッビオーロを用い3年(?)以上熟成させた後、出荷が許可される。
優良収穫年のワインは、20年以上の熟成に耐えられる偉大なワインとなった。
バルバレスコ
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バローロの弟分に当たり、バローロと比べるとややまろやかで口当たりが良い印象。
その分熟成期間も短く15年ほどで飲み頃を迎えるが、それでも長期熟成型。
バローロ同様、ネッビオーロから造られる。
ガッディナーラ
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バローロ・バルバレスコより、やや北に位地。
同じくネッビオーロから造られ、長期熟成型のワイン。やや苦みがある。
アスティ・スプマンテ
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かつては瓶内二次発酵方式で造られていたが、最近はタンク発酵方式がほとんど。
二次発酵する前の状態が、モスカート・ダスティ。モスカート・ビアンコから造られる。
ガヴィ
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コルテーゼ・ディ・ガヴィとも呼ばれ、原料のぶどうはコルテーゼ。
心地よい酸味を持ったスッキリとしたワインで、3年以内に飲む、フレッシュ&若飲みワイン。
バルベラ・ダスティ/バルベラ・ダルバ
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どちらもバルベラから造られ、カジュアルなワイン。
やや厚みに欠けるが、飲みやすく、多くの料理に合わせやすい。
ドルチェット・ダルバ/ドルチェット・ダスティ
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どちらもドルチェットから造られ、ネッビオーロに次いで注目されているぶどう。
バルベラ同様、多くの料理に合わせやすい。
さてさて、今回のワインリスト
①2006 ランゲ・ソーヴィニヨン/ラ・スピネッタ
②2009 ブリッコトンド バルベーラ/フォンタナフレッダ
③2008 ランゲ・ネッビオーロ/ラ・スピネッタ
まずは!
今度、おそらく出逢うことはないと思われます白と・・・
バローロ、バルバレスコ以外の、二種の赤のテイスティングです
①ランゲ・ソーヴィニヨン
ラ・スピネッタ→ バローロなどの名門だが、白も若干造っている。
( しかも今回、わざわざソーヴィニヨン・ブラン! )
ソーヴィニヨン・ブランながら、50%新樽バリック、50%ステンレスタンクで発酵&熟成。
堂々とフランス品種が用いられておりながら→ DOCに格上げ。
いかにも!適当なイタリアワインの法律らしいですね~!と・・・
この造り手さん、シャルドネも造っているのですね?!
なにより驚き!ソーヴィニヨン・ブランらしい緑色のニュアンス→ ほぼ、感じ取れず。
淡い麦わら??
焦げ臭凄い!鶏肉の炭火焼きなど、よく合うのでは?と・・・。
時間の経過と共に、際立っていた酸がクリーミーになっていきましたが
こちら!
市場出回り価格→ 7000円くらいとのこと
う~ん、どんな方が購入なさるのでしょう??
右側がバルベーラ!
②ブリッコトンド バルベーラ
フォンタナフレッダ→ イタリア初代国王ヴィットリオ・エマニュエール2世の息子が設立。
もろ貴族。金はあるけど、志無い・・・だったけど、ここ20年で随分と変わってきた。
バルベーラ→ どんな天候でも実る、強い品種。フランスで言えばガメイのような・・・。
まずは!本当にガメイのような、ジャムっぽい甘い香りに驚き!
味わってみますと、そんなニュアンスは全くなく、少しスパーシー??
今回、一貫してアルコール度数、高い。
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北イタリアのぶどうの糖度が高いため、アルコール度数も高くなる。
果実の糖度表記の1/2が、アルコール度数の表記となる。
③ランゲ・ネッビオーロ
先ほどのソーヴィニヨン・ブランと同じ、ラ・スピネッタ。
バルバレスコが生まれる畑 「スタルデリ」の、若い樹齢のネッビオーロから造られている。
ほとんどバルバレスコの味に近いが、青いニュアンスを感じるのでは?と・・・。
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樹齢が若い=茎が青い。
完熟した茶色い茎になると、茎の青々しさがなくなってくる。
喉に引っかかる感じがする!
黒コショウを利かせた、赤身のお肉などが合うのでは?と・・・。
2009の北イタリアの気候について、少々お勉強。
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暑すぎたため、北イタリア特有の爽やかさが感じられない。
すると、適度の酸味がなくなる。
さてさて、本日のお料理1品です
牛肉の炭火焼き
イタリア風でソースはなく、
しっかり炭火で焼いた牛肉を、岩塩でどうぞ・・・ と。
お野菜も
こんがり炭火で焼いてあります
相変わらず、それどころではない~。
バローロ&バルバレスコ
ここから、まだまだ続きますよ
④2005 バルバレスコ・リゼルヴァ/テッレ・デル・バローロ
⑤2001 バローロ/二コレッロ
⑥2001 バローロ ラ・セッラ/ジャンニ・ヴォエルツィオ
③バルバレスコ
1985年にこの地域の生産者によって設立された組合。
2003年、アルベルト・マルチシオがエノロゴとなり、近代的なモダンスタイルになりつつも、
基本的には熟成感があるクラシックスタイル。
リゼルヴァ→ 法律で5年以上の熟成が義務付けられている。
( ここ近年は力強さを芯とする造り手さんが増えているため、
リゼルヴァを造る生産者は、少なくなってきている。 )
ピエモンテ→ プロヴァンスのお隣、元々はフランスだった。
その影響からか、ブルゴーニュ寄りな構想で、ぶどう品種を混ぜない傾向がある。
近年は力強いものが主流になってきたが、元々はバローロ&バルバレスコはエレガント。
田舎臭さすら感じられるもので、この組合のワインは典型的なクラシックな味わい。
紫色が抜けて、一気に色が落ち着いた感じ。
酸も強くて、渋みも感じる。
先生にとってのバルバレスことは、こんな錆びた香りのするものらしい・・・。
右側からバルバレスコ→ 二コレッロ→ ジャンニ・ヴォエルツィオ!
⑤二コレッロ
二コレッロ社の歴史は古く、1900年初頭ランゲとロエロの丘陵にワイナリーを設立。
熟成されてこそ、ネッビオーロは真の実力を発揮する、という信念のもとに、
タンニンの強い品種だからこそ、大樽でゆっくりと熟成させる、伝統的な製法。
澱が凄い!!無濾過とのこと。
香りがまろやか~。甘さ+ビター。
シルキーで密度のある、緻密なネッビオーロなのでは?と・・・。
う・・・ん
カヌレ的には!
これが最も好みかと、当初予想していたんだけどなぁ~
⑥ジャンニ・ヴォエルツィオ
ジャンニ・ヴォエルツィオ→ 常に高品質で純粋なぶどうを造る。
最も近代的な設備により醸造を行い、完璧なフレーバーを持ったワインを造る。
いわゆる、モダン・バローロ。濃厚で筋肉質。
化粧させてでもネッビオーロを使った、世界が喜ぶワインを造る。
突然、これまでのとは違って複雑な香り。
チョコレートのような甘い香りもするし、獣臭も感じ取れるような気が・・・。
ネッビオーロの錆びを感じる味わいを、圧倒的な果実味が掻き消しているでは?と・・・。
格が違ってバランスよく、計画的にシルキーにまとまっているのでは?と・・・。
なるほどね
ラ・セッラ→ 畑名。イタリアは畑での格付けがないので、良い畑のときはこうして明記したりする。
アンジェロ・ガヤなどは、むしろ高級品ではバローロ、バルバレスコと名乗らない。
えっ~と
今回は、バローロかバルバレスコか、
はたまた、ただネッビオーロ100%のワインなのか・・・
それらの違いを感じ取るどころか・・・
ネッビオーロの特徴をつかむのすら!
カヌレには、少々難しすぎました
逆に、クラシックな造りをする造り手さんと、
モダンな造りをする造り手さんの違いの方が、まだ実感できたってところでしょうかね?
先月 に引き続きまして、イタリアワイン
ピエモンテだけに絞って、
これほどしみじみとテイスティングしてみた機会も、そうそう多くはございませんので
おもしろかったです
⑥12000円くらい
ひぇ~
ネッビオーロと申しますと・・・
おいしかったあのときのワイン が、
フツフツと頭に浮かんでまいりますので~
バローロ、バルバレスコに限らずとも
もう少し、熟成の進んだ、
穏やかなネッビオーロの方が、より好みなのかな?
こ~んな楽しい!
5月のテイスティングデーでございました。