昨日に続き,軍資金の調達です。



今日の格言です。



【会社の評価は純資産の厚さが一番大事】



では、続けます。



会社に軍資金を蓄積するためには、



自分で儲ける



お金を借りる



が最も早く現実的な方法だとわかりました。



ここで、「自分で儲ける」について言いますと、例えばこんなことがあたっとします。



【ある日、不動産屋さんから良い情報が入りました。



『非常に良い物件があるよ!』



場所を確認してみると、立地的に素晴らしい。



確かにこの場所なら集客に困らないと確信できる!



保証金や礼金、内装費用をかけると5000万円はするなぁ



よし!しっかりお金を貯めてここにお店を出そう!】



どうでしょうか?



現在の自己資金がキャッシュで1000万であるとした場合、まずこのお金に手を付けるか?



といったら、ほとんどの人は手を付けないでしょう。



なぜなら、手元資金は運転資金。



日々の支払もあるし、支払日には大きな支払もあるし、余裕をもって置いておきたいものです。



余裕があるならば手を付けたとしても、全額使うのは無理ですよね。



とすると、ここでは必要額の全額5000万円必要だとしましょう。



この会社が順調に毎年1000万円利益を出せるとして、貯めるのに5年かぁ~



。。。。。。。



ではないのです。



貯まるのは、税引後の利益です。



あ、ここでは取りあえず利益=キャッシュとしますね。



半分税金だと仮定したら、1年後の純増額は500万円。



5000万円貯めるのに、10年かかる。



ですね。



だから一生懸命節税するんだよ!という声が聞こえてきそうですが、ちょっとお待ちください。



今日の格言も思い出してみてくださいね。



ところで貯めるのに5年でも10年でも良いのですが、貯める前にその不動産物件は他に取られてしまいますね。



チャンスは水の泡になってしまいます。



経営判断は家計と違うので、いくら小規模事業者であっても



いま!すぐ!



の瞬時の判断と実行が必要です。



また、事業が上手く行かない場合も想定すると、手元資金は1000万じゃ足りないかもしれないという不安もありますね。



例えば東日本大震災の時、社会のみなさんが節電など自粛しましたよね。



人気が持続しないかもしれないですよね。



となると、会社にとって必要なことは



儲けだけじゃ、やっていけない



いま!すぐ!お金を調達できなければならない



そして、手元資金は手厚く持っていなければ不安なまま



の三つを、よく噛みしめなければなりません。



だから、自分のお金じゃなく、他人のお金で戦う選択肢がないと、会社は衰退します。



そして他人のお金を手元資金として持っていないと、不測の事態に耐えられません。



そして、いつもそんな心配がなく、いつでも安心安全安定した財務状況を作っておかなければなりません。



その安心安全安定した財務状況への道のりステップ1が、今日の格言



【会社の評価は純資産の厚さが一番大事】



なのです。



営業キャッシュを出来るだけ多くする努力もとても重要ですが、常に軍資金を調達できる財務状況



【会社の評価は純資産の厚さが一番大事】



を既に作っておくことが大事なんですね。



そして、手元資金については困ったときに調達するのでは遅い。



常に持っておく。持っておける準備が常にある。



これが大事です。



敢えて言うと



【特に使い道はないけど、とにかくたくさんキャッシュを持っておく】



ことが重要です。



なぜなら、不測の事態、例えば東日本大震災のような天災などが起こった場合、従業員がストライキを起こして営業が出来ないような場合。



そんなとき赤字が出たとします。



そのとき、金融機関からの天気予報のマークは少し曇ります。



二期連続赤字は致命的で、最も避けなければなりません。



そんなとき余裕で軍資金を持っておくと、いま!すぐ!の準備がもうできているから、安心です。



または、調達できる財務状況=純資産が分厚いから安心です。




でも、ただお金を引っ張ってくるだけじゃあダメですよ。


今日はここまでね。