*********以上引用********
日中は考え事もあって静かに静かに聴いてましてね、そうりゃ~、どぉぉんっといきたかったよ。だけどさぁ、まだお客さんと協議が終ってないしね・・・・・・協議の結果でボリュームの大きさも決まるってもんだ。うん。
5時だぁ、5時になってしまった。
ニヤニヤ? ふっふっふ・・・・
何とか良い方向に決まったぞ。
会社に電話連絡をして、そりゃカセットを装着しましたよ。
んっ?! 聴こえないな。
えぇっと、巻き戻しをして・・・・・・・・・・・・ボリュームを上げちゃえぇ。
低く音量を抑えたハモンドオルガンが流れ出した。ディストーションは軽めだが嵐の予感がする。
チェロ(?)がはまって来た。映画ジョーズの如く、危険な香りが営業車内に漂ってきた。身の危険を感じざるを得ない。
徐々にではあるが、しかし確実にハモンドオルガンの音量が大きく立ち上げってきた。それに付従うようにディストーションも深くまとわり付く。
鼓動を呼び覚ますようにシンプルではあるが、確かに聴いていた・・・・覚えのあるベースが鼓動とシンクロする。
チェロ(?)の旋律が重厚さを増してきた。
の一撃が俺を襲う。クリスタルのような煌びやかで、現世界を包み込んでしまいそうなシンバル音の広がりの中、半開きのハイハットが波の様に揺れている情景が脳裏に蘇る。
往年のうねりを再現しつつあるハモンドオルガンのロータリースピーカー。
そして、うねりの絶頂に楽曲の始まりを告げる合図 ドンッスカタンドンッ! これは紛れもなく・・・・
本当に復活したのか?
8年間待ったのか?
ギターとハモンドオルガンのリフのユニゾンが美しい。
やがて復活を知らしめる第2期声の主が参入する。ハーモニーが洗練されている。
ここに完全復活を発表する。1984年の出来事である。
待つことの喜びを教えてくれるアルバムである。