簡単に魂が入れ替わる韓国のドラマ | ぬくぬくのひとりごと

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無職自由業のワタクシが、映画やドラマや社会に向かっていろいろ言います。

巣ごもりとペットロスと野球開幕の遅れで、何もしたくない私は

韓国ドラマを見るしかなかった!!!

外も行けず、番組も続々休止。

すでに終わっていて、日本に輸入されている韓国ドラマはある程度のレベルも

補償されていて。かつ、キャストがそれなりの人ならばまず失敗はない。

で、私が見ました作品の一つが

 

 

『ナインルーム』ですね。

美人女優の誉れ高いキムヒソン主演。『冬のソナタ』チェジウ母でおなじみキムヘスク。

この二人の魂が入れ替わります。

キムヒソンは、金と名誉のためなら何でもする勝率100%の弁護士。

キムヘスクは35年前の殺人で死刑判決を受け、再審を求める末期がん患者。

この二人の魂が、所縁ある除細動器の誤作動で入れ替わる。

35年間服役していて、スマホも触ったことないばあさんが

美人弁護士になって外にでて。

性格悪い弁護士が死刑囚となる。

 

この二人の中身の変わりようは熟練女優の競演で見事に演じられました。

さらに、35年刑務所暮らしだった人間が弁護士という立場を手に入れ

自分を貶めた人間を暴いていく。

なるほど、うまくやってました。さらに、

魂入れ替わりのシステムを心得たキムヒソンの恋人の尽力で簡単に

魂はもとに戻ります。なのでビフォアフターの過程が2度楽しめる。

最初のキムヒソン。

ばあさんの体の中のキムヒソン(やっているのはキムヘスク)

元に戻ったキムヒソン。芝居が変わってます。

 

『シークレットガーデン』はちょいちょい、ですけれども。

魂が入れ替わるドラマというのは、俳優の立場でいうと

自分の肉体で別人物を演じる。

『シークレットガーデン』や大林信彦監督の映画『転校生』などでは

男女が入れ替わるので、極端な芝居です。

『ナインルーム』の場合だと同じ女。ただし親子ほどの年の差。

そしてそして、われらがコンユの『ピッグ』だと35歳医師と高校生。

医師パートがすごく少なく比較が難しいですが、コンユは頑張っています。

魂入れ替わり直後の高校生と。背伸びして大人ぶる工程へ。

カンギョンジュン像と、ソユンジェ像まったく違う人です。

 

余談ですけど大昔、夕月光の『ぼくの初体験』という漫画がありました。

脳外科手術で、自殺した男子高校生の脳が美人の体に移植されて

脳が、どんどん女の子よりになっていく。というもの。知ってる人いる?

 

『ナインルーム』では、性格悪い弁護士が、ばあさん死刑囚になった経験から

心を入れ替えていく。でも

『ピック』では、大人の医師の体を手に入れた高校生はその特典をこれと言って生かすこともなく

私がコンユの立場なら「もっと演じ甲斐欲しいなぁ」と言ったところ。

例えば、キルタ゜ラン教師にキスしようとしたら、ソユンジェの肉体が妨害するとか。

なんか、魂の叫びみたいなものがあってもよかった。

こういう消化不良が、ファンにも支持されない理由なんでしょうね。

複雑な設定のわりに、響かない。

 

ただ100歩譲れば、『ピック』におけるコンユのビジュアルは楽しみ満開です。

おでこ出しバージョン、おでこ前髪ぜんおろしバージョン。

スーツ、トレーナー、パジャマ、笑顔、苦悩、涙、怒り。

おかしなコーディネイトスーツもありましたが。ファンにとって映像の祭りは祭り。

 

本人も演じ手としての消化不良感は否めないようですが、まっ

諸々踏まえて何度でもかみしめてご覧ください。

時間があったらぜひ『ナインルーム』もどうぞ。