これは上離宮の御成門です。
意外とこじんまりとした感じですが、風格は漂ってますね(笑)。
上離宮を囲うように整えられた竹垣を目で追うと、階段の上に別の門を発見。
上離宮内のお茶屋さんに通じる門のようです。
近くまで行けますが行く時間はありません(笑)。
門をくぐると、すぐに池が目に飛び込んできます。
松林から見た大刈込のあの内側がこれですね。
左に進むとこの池の周りを進むことになりますが、参観順路は反対側。
先ずはこんもりとしたお山を登り、離宮内の一番高いところにある隣雲亭に進みます。
この小山を登ってるころからどんどん日差しが強くなってきて、ちょうどてっぺんの隣雲亭に着くとご覧の通り!
まるで私たちが到着するのを待っていてくれたかのようで大興奮≧(´▽`)≦
そしてこの絶景です。
参加者ほぼ全員が「おぉっ!!!」って感嘆の声をあげました(笑)。
修学院離宮から北側を見ているので、あの山は鞍馬や丹波の山々でしょうか?
洛北の山の向こうには日本海。
雲に乗って飛んで行けそうな昂揚感です(笑)。
京都市内の方は木々の間から覗けます。
雲が晴れてたら、こちらもさぞ素晴らしい景色でしょうね。
そんな景色に夢中になっていてふと振り返ると、隣雲亭の屋根からゆらゆらと立ち上る湯気。
今朝から降っていた雨をたっぷり含んだ屋根が、太陽の熱を一気に受けて蒸発してます。
とても幻想的でしたよ!
ゆらゆらとゆらめく蜃気楼のような陽炎のような…。
シンプルな造りの隣雲亭。
聞けば、この人工池(浴竜池)を臨むためだけに造られたとか。
・・・・・・。
マジっすか?上皇さま。
その名の通り、雲の隣に居るような気になります。
縁側に座っててもこの眺め。
ため息ばっかりでちゃいます(笑)。
池に面したお部屋は主賓たちが使い、
お山に面したお部屋は家臣たちが控えていたのだそう。
あくまでもこの池を臨む眺望がメインってことなのかな。
隣雲亭唯一といっていい可愛らしいポイントはこの敷石。
『一二三石(ひふみいし)』と呼ばれているものです。
ある門跡寺院の門主さまは、「この一二三石は【一心三観】の心ではないか。」と仰ってました。
今は舗装されてるけど、昔はもう少し違ったのかもしれないですね。
いやぁ~。
それにしても、本当に言葉を忘れる美しさです。