島原大門を潜って初めに向かったのは、




かつてのお茶屋さんで現役お茶屋さんの輪違屋さん。









一時は、『養花楼』と名前を変えさせられたことがあるそうで、
その時の屋号を書いた額がいくつも飾られておりました。




筆者は確か三井財閥の方だった…かな。

養花楼とは、花(芸妓さん)を養う館っていう意味だそうです。


もともとは広いお庭だったところにお部屋を増築(向かい側のお部屋)。



軒は一般のものよりだいぶ長めにとってあり、
跳ね上げ構造になってて視界を遮らないよう柱もありません。

明かりとりもついてて太陽光が燦燦と注ぎ込みます。




こういう縁側のあるお家大好きドキドキ






襖に貼られているのは
太夫さんたちが書いた逢状の下書き。



皆さま達筆で……分かるのは一文字二文字くらいがやっとです(^_^;)


ボランティアの方が解説をしてくださっていました。



この部屋で、

太夫さんは指名してくれた旦那さまと顔合わせをするそうです。

気に入ったらそのまま宴席へ。
気に入らなかったら太夫をチェンジ!
一応、お客さまが納得するまで指名変更は可能だったらしい(笑)。

けど、決定権はあくまでも太夫さん側だそうな。


特別公開ということで、
お部屋の片隅には近藤勇新選組局長直筆の屏風。



ご当主はこういうのたくさんお持ちだったらしいんですが、

維新では負けた側の新選組。
「紙切れやろ。」って捨ててしまったそうです・・・。

後年、こんなにも“新選組”が注目されるとは思わなかったんでしょうね(^^ゞ


反対側のお庭(坪庭?)には切支丹灯籠もありました。


下にあるお像がマリア様なんですって。



建物いたるところには屋号を模した二つの輪。








現在も営業中というこの建物。
細やかな細工がしてあって、かなり好みですラブラブ




上がれなかったお二階も気になりますね。
(別階段からは上がれます。)




しかし、こちらは入り口にはっきりくっきりとこんな表示。



【観覧謝絶】って…初めて目にしました(>_<)

そうは言っても、
スタッフさんたちは皆さんとっても優しくていい方たちでしたよ!


当時の空気を感じられる貴重な場所。
新選組ファンじゃなくても、機会があればぜひ立ち寄ってみてくださいね。



ではでは、
次の訪問先へ向かいましょ。