3つ目のお部屋は『花鳥の間』です。



ここは晩餐会などが開かれるお部屋で、他のお部屋とはちょっと趣が違います。


シャンデリアの光も暖色系で、
カーテンやテーブルクロスも深い夜の空を連想させるような仕立て。


そして、壁や柱は木製です!

木彫りのデザインなんですよ。
すごく繊細で、きちんと管理していてもやっぱり一部にはひび割れもあったり。
時間の経過を感じますね。


また、彫刻の下には同じ木彫りの額に収められた七宝焼きがはめ込まれていて、これがまたとっても素敵な作品!
現在でも七宝焼きの最高傑作と言われている作品だそうです。


また、ここの壁画も実は織物で作られています。
遠くから見たら織物とは分からないくらい、絵画そのものです。


確かこのお部屋だったかな。
狩猟の場面を描いている中に鹿さんがいたんだけど、
かなり無理のあるポーズをしていて印象的でした(笑)


どのお部屋もそうですが、当時の技という技が詰め込まれてますね。


七宝焼きや織物の壁画の詳細は 迎賓館のHP で映像が見れるのでチェックしてみてくださいね。



室内には創建当時から使われているという家具。

目の前の椅子に歴代天皇や現天皇皇后両陛下、世界中のVIPがお坐りになられたのか…と思うと感慨深い。

長時間座ってるわけじゃないだろうけど、100年以上あの状態を保っていられるのもすごい!

ちなみに、主賓や両陛下などがお坐りになる椅子はもちろん肘掛つき。
通訳さんや、晩さん会の招待客など、ちょっとランクが下がると肘掛はありません。


この日は長テーブルをセッティングしてあったけど、
丸テーブルを使うこともあるし、時と場合によっていろいろ使い分けるそうです。
130名収容できるって言ってたかな。

また、食器もいろんな種類が展示してありました。

朝昼晩でそれぞれちゃんと違う食器があるんですね(^^ゞ
デザインも洗練されていてとっても豪華!


目の前に人はいないけど、実際にここで歓談されてる様子がすぐに想像できます。


普段、こういった椅子やテーブルなどは地下の倉庫で保管してるそうですよ。
ここも相当広いんでしょうね(笑)。



室内の空調は壁の中に埋め込まれていて、わからないように綺麗な装飾が施されています。

各お部屋に素敵な暖炉があるんですけど、使ったことはないらしいです(笑)。

ところどころは置き型のエアコンがあったけど、どれもお部屋の邪魔をしないように隠してありました。


お料理自体は1階の調理室で作り、
エレベーターを使って2階にあげてお給仕するそうです。


どこをとってみても、一流の品ばかり。


お食事ももちろん美味しいのだろうけど、
個人的にはこのお部屋で感じる木のぬくもりがとても心地よかったです。


やっと3部屋。
ようやく豪華な内装と品々にちょっとだけ目が慣れてきました(笑)。