最初に入ったお部屋は『羽衣の間』でした。


こちらはレセプションや舞踏会に使っているお部屋。
外で開催予定だった行事の急な雨の時などもこちらのお部屋を使うそうです。


『羽衣』というと、たいていの日本人なら松林と天女を思い描きますね。

でも、このお部屋の絵は全て西洋画。

天女はいないし、松林もありません。
外国人が想い描いた『羽衣』とは、ふわっとした音曲の世界みたいです。
(っていうか、目にした絵画のほとんどが西洋画で日本画は一枚もなかった気がします。)


ただ、そこはかつての東宮御所。

日本文化がまったく無いわけではないのです。


石膏の壁に飾られた金箔の装飾。

ここをよ~くよ~~く見ると、
バイオリンなどの西洋楽器の中に和楽器があったり
オペラ座の怪人のような西洋の仮面の隣に能面があったり、

それはそれは丁寧で繊細な技術と心配りを感じるものでした。



天井画もトリック画のようになっていて立つ位置でちょっとずつ違って見えるようになってるんですって。





上の画像はいただいたパンフレットですが、
写真の奥はメゾネットみたいな造りで、二階はオケボックスになってるんですって。

さすが、舞踏会を開催するお部屋ですね~。

生オケですよ音譜
(当たり前ですけど…)


まさに王侯貴族の世界ですわ~。


お部屋の鏡は、創建当時のものではなく修復の際に取り換えたとのこと。

どうしても技術が違うので傷みが目立ってしまっていたそうです。

創建時には日本ではこのサイズのものを作る技術がなかったらしく、
他のお部屋のも含め海外からの輸入品を使用していたのだと聞きました。

シャンデリアも同じく輸入品。
ちゃんと菊の御紋が入っていて特注ですよ!



このお部屋には、
置時計が数点と、素晴らしい切金文様の木製屏風が特別展示されていました。


本来、迎賓館には“時計はない”そうです。

時間を気にせず寛いでください・・・という意味と、
時間になればお付きの人が声をかけるから不要なのだとか(笑)。



この切金文様の屏風が素晴らしかったです!
誰の作品だったか忘れちゃったけど(写真撮れないならメモってくればよかったのに・・・バカパンチ!)。





そんなこんなで、最初のお部屋からどっぷりどはまりしてしまいまして先が思いやられます(笑)。

HPの説明では「所用時間30分」ってありましたが、
とても30分で見終わるとは思えないスタートをきりました(^^ゞ