連日大行列のキトラ古墳壁画展。
さすがの東博も「これでは…」と思ったみたいで、15日から最終日までの4日間は開館時間を20時まで延長する対応策を講じてくれました。
結果・・・・・・・並ぶ人が増えた(笑)。
私が行ったのは15日の木曜日。
午前中で仕事を終えて、ちょっと渋谷に用を足しに行って、東博に着いたのは午後2時くらい。
この時点で待ち時間は100分越え!
あいかわらず並んでますね~。
しかも、平日だから敷地内には修学旅行生もいっぱい(・。・;
とりあえず、腹が減っては戦が出来ぬと…しばしお昼を食べながら様子見することに。
でも、この時間帯ってオープン直後に次いで混雑する時間帯です。
あれよあれよという間に待ち時間が増えて2時間半待ちになっちゃった(>_<)
行列の最後尾…平成館の正面玄関に届きそうなくらい並んでる!
…そう言えば。
熱中症対策なのか、ところどころにテントが設置されてた。
炎天下で2時間も並んだら具合悪くなっちゃいますもんね。
そんな状況ではとても並ぶ気にはなれず、久しぶりに平日に行ったのだからと資料室で時間を過ごすことにシフトチェンジ。
東博の資料室は蔵書はそんなに多くはないのかもしれないけど、写真とかデータ資料とかが豊富で、マニアックな本が置いてあるのでタイトルを見てるだけでも楽しいのです。
この日見ていて心がときめいたのはこの2冊。
獅子座の私が『狛犬事典』を読む(笑)。
と、最近とてもご縁を感じる木簡の『日本古代木簡字典』
中はこんな感じ。
他にもいろいろ面白い本があって、特別展の関連図書などを見て過ごしていたのですが、4時を過ぎても壁画展の待ち時間は1時間越えで会場内も大混雑の模様。
ん~。この時点でかなりテンションダウン
一度じっくり見てあるし、次は飛鳥に見に行けばいっかなぁ…と潔く本編を断念。
諦める時は即決する方です(笑)。
かつて薬師寺の日光・月光菩薩がいらした展覧会(この時は開場前から並んですんなり入れました)や、興福寺の阿修羅展(この時は車椅子の祖母と一緒だったので並ばずに入れて頂けました)などがありましたが、あれは平成館の特別展です。
本館の特別展でこんなに並んだことがあるでしょうか?
行列最後尾の職員さんは「平成館は並ばずにすぐに観て頂けます」という補足説明をしていました(笑)。
こちらの展覧会もよかったんだけどなぁ~。
そんなわけで、資料室を閉館20分前くらいにでて、お気に入りの明日香ブースのある表慶館へ。
しかし、ここも予想外に大混雑です(笑)。
タブレット端末にも列が並び、大画面の方は担当スタッフさんが集団を相手に解説中。
実はタブレットを見た時にちょっと気になってた事があったので、それを聞きたくて順番待ちをしてたら運よく別なスタッフさんが登場。これ幸いとお話させていただきました。
デジタル編纂された高松塚古墳とキトラ古墳の壁画資料の中に、テラヘルツ波の画像があったんですが…この聞きなれない“テラヘルツ波”の説明を聞きたかったのです。
(※ネット検索では 『キトラ古墳』『テラヘルツ波』って入れると資料がたくさん出てきます)
これはとても興味深かったですね。
まさか、自動車の安全運転装置と古墳壁画の調査が結びつくなんて…びっくりです。
テラヘルツ波については、今話題の理化学研究所にもこんなのが出てました(★
)。
それからも話が弾んで、故郷の虎塚古墳壁画の話もしてきました。
今はまだ調査中で発表前なのですが、どうやら新発見があったそうなんです!
内陸地の奈良とは違い、海の側だからこその壁画作成だったことが明らかになろうとしてます。
もしかすると、九州沿岸に残る装飾古墳も同じ成分が使われているのかな。
この日のスタッフさんには「虎塚古墳は田舎なんかじゃないんですよ!かなりの権力者が眠っていたんですから。」って言われたけど、あそこはまごうことなく田舎ですよ(笑)。
そんなこんなで、表慶館でたっぷり楽しんで6時近くなってもあいかわらず列は続いていて…。
このまま最終日まで大賑わいのキトラ古墳壁画展でした。
そうそう。
表慶館で飛鳥資料館のスタッフさんから聞いた話。
どうも明日香村の村長さんが今回のこの表慶館の展示をたいそう気に入られたそうで(笑)。
今年の冬、早ければ秋にも飛鳥資料館に今回の東博での展示と同じようなタッチパネルのブースを設置するそうですよ!
奈良の皆さんも細部まで楽しめるこちらの展示を飛鳥資料館で楽しんでくださいね。
それにしても…。
本当に連日大行列だったなぁ~。
見ておいて良かった( ̄▽ ̄)=3