偕楽園には幾つかの門があります。

昔からある門の他に最近整備されてできた門もありますが、通説によると陰陽道を考慮して設計された公園らしく本来は表門から入るのが良いらしい。


表門なんて…一度も通った事ないかも(笑)。


古い駐車場からは御成門、偕楽園駅や大型バスの駐車場からだと東門、新しいエリアからだと南門だもんなぁ~。


ちなみに、今回は臨時の偕楽園駅から来たのでお隣の常磐神社 を通ってきました。




常磐神社は明治に創建されたわりと新しい神社。

祭祀は、水戸徳川家2代目藩主・水戸黄門でお馴染みの徳川光圀(義公)と、最後の将軍徳川慶喜の実父で偕楽園の生みの親でもある水戸徳川家9代藩主徳川斉昭(烈公)です。


因みに…。
水戸徳川家は他の徳川家と違い、ほとんど初代からの血統を繋いでて、他家へ養子に出すことの方が多かったようですね。高須四兄弟の祖父は水戸藩からの養子ですから。



幕末の尊王攘夷運動で多くの志士を亡くし混乱を招いた水戸藩ですが、代々続く天皇家への忠誠心(水戸学)や光圀の編纂した『大日本史』の事業などが認められて、明治天皇の勅使を迎え常磐神社となったそうです。


そんな神社の境内には義烈館という小さな収蔵庫があります。
光圀や斉昭の遺品、水戸学の関連資料などがあるようです。

たぶん、入ったことが1度くらいはある気がするんですが、まったく記憶にありません(^^ゞ


近くには水戸徳川家の財団が運営する水戸徳川博物館や県内の資料を多く保存する県立歴史館があるので、そちらの方がより多くの資料を楽しめることと思います。





久しぶりの常磐神社。

梅まつりの開催中は初詣かと思うくらい、多くの参拝客で賑わってました。




律儀にきっちり2列に並ぶから…こんなに長蛇の列になるんですよね(-"-)
もう少し横に広がって並べばいいのに(-_-;)



冲方丁さんの著書『光圀伝』のイラストと同じ方が描いたと思われる幟。


烈公とあるので斉昭さんなのでしょう(笑)。

まぁ、、、ね(・_・;)
息子の慶喜さんや奥さまの吉子さまの写真は残っていますが、斉昭さんはその前に逝ってしまわれたので…。



それにしても、『光圀伝』の文庫化を待っているのですが…まだですかね?


映画化やら大河ドラマ化やら、地元では地道な活動が行われています。
『桜田門外の変』も地元発信の映画として公開されたし、最近の『天心』も撮影のほとんどを地元でやりました。

茨城は意外と映画やドラマのロケ地が多いんですよ。
大ヒット中の『永遠の0』も茨城で撮影してますしね。


そんなこんなで、ちょっとだけ行列に並んで無事参拝。


こちらではTVでお馴染みの葵の御紋入りの印籠御守りが人気です。



社務所の脇では可愛いお猿さんが猿回しの準備をしてました♪






普段はかなり静かな神社ですが、日本国旗の制定を記念するお祭りなど(これは日の丸を国の御旗に…と斉昭が奏上したという話からだそうです)珍しい神事もあります。


偕楽園にお越しの際は、ちょっとだけ足を延ばしてこちらの神社にもいらしてくださいね。