開演時間が迫ってくるとお客さまもほぼ着席され、いよいよ始まり!

日夏詩


今年の演目は、

【管弦】
太食調音取、合歓塩(がっかんえん)、朗詠、嘉辰、還城楽

【舞楽】
打球楽、古鳥蘇

でした。

日夏詩

演目見ただけではさっぱりわからないし、実際見たところでもわからないんですけどね(笑)。


音取(わかりやすく言うと調律かな)から始まった演奏会。

ぷぅぉゎ~ん♪っていう笙の響き(音の表現があってないかも?)、
龍笛や篳篥、箏や琵琶などが徐々に加わっていくのですが、ふと琵琶の方に目をやると一人ちょっと様子の違う方が…。

どうやら弦が切れてしまったようで、舞台上での応急処置を施してる模様。
とても繊細な楽器で、湿度や温度で影響が出るとは聞いたことがありますが、数回つま弾いただけでぷつんと切れてしまうなんて…。

結局この方、一曲目の音取の間中ずっと修復作業されてました。

が、逆を言えばですよ。
こんな珍しい場面に遭遇出来て、現の張替えをナマで見れるなんて、なかなかないことじゃないですか!
すごくお得な気がしました(#^.^#)

そんなわけで、出だしでちょっとしたことはありましたが、演目は続々と続きます。

最初の頃はすごく緊張していたけど、徐々に慣れてきてだんだん心地よくなってきて、そのうち異空間にいるような不思議な気持ちになりました。


休憩を挟んで、第二部は舞楽。
個人的には舞楽の方がお目当て。

やっぱり舞には興味がいきます。

一曲目の『打球楽』は、その名の通り今のホッケーみたいな感じで、スティックを持って出てきて、途中で懐から珠が出てきて、そのまま打つのか?って楽しみにしたけど、さすがにそれはありませんでした(笑)。

『古鳥蘇』も素敵でしたよぉ~。
緑の鮮やかなお衣裳が映えますよね~。


舞楽の時には奥に席を移してる奏者ですが、この席からもよく見えました。

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ただ残念なのは、大太鼓をたたく姿がまるっきり背後で見えなかったことですかね(笑)。

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小っちゃい方の太鼓は見えたんですけど…。

この太鼓、大きいのと小さいのとデザインが同じで、向って右側には鳳凰、左側には龍が施されていました。

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記念撮影の背景にもってこいですね。
順番待ちの行列です(笑)。


約一時間半の秋季公演。
とても貴重な時間を過ごすことが出来ました。


贅沢で優雅で、日常の喧騒を忘れる静かな時間。


旅行に行く時にも感じることです。
ちょっとでも自分を日常から切り離してみるだけで、言葉では表現しがたい癒しとリフレッシュを得ることが出来ます。


たまに携帯やネットで手軽にできる占いをやるんですけど、《あなたにとってのストレス解消法》ってのを占ったら、《歴史を感じられる場所。京都や奈良の古都などを巡る事》って書いてありました(笑)。



会場を出るとほどなく閉園のお時間です。

天守閣跡には今では違う建物が都合よく乗ってます(笑)。

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この角度…二松學舍の校舎かな?(←信憑性ゼロですよ!)

このあたりは大奥だったんだそうですよ~。

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先週の大奥で、多部ちゃん家光がお褥下がりを申し出た有功さんにぶつけた言葉があまりにもせつなくて…私も泣いちゃいました(^^ゞ


帰りは来た道を戻ります。
ちょうど夕景の時間だったので、久しぶりにお堀に移る夕陽でも撮ろうかと思いましてね。

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そんなお堀では、白鳥さんと鯉がにらめっこ中。

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きっと白鳥の足元を鯉がまとわりついてるんでしょうね(笑)。


この水面のさざ波を見てると、着物の柄(小紋)を思い出します。

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特に江戸小紋。
もともと江戸小紋は武士の裃等に使われたのがスタートですからね。
江戸時代は、その裃をつけた武士がこの堀の周りをたくさん歩いていたことでしょう。



近頃は、皇居の周りはマラソンのメッカになってます。
この日もこうして写真を撮っていると、ランナーの方たちが横目でチラっと見ながら走り去っていかれました…。

邪魔してゴメンナサイm(_ _ )m

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来年も、忘れずに申し込みしないとなぁ~。