ゲストをお招きしてお届けする偶数月6月、今月はソウルコレクターシーンより、我々も長きに渡りお世話になり、親交の深い葛原大二郎氏を招聘致します!
数々の先人の皆さんが培ってこられた、歴史ある日本のソウルコレクターシーン。その昔(勿論、現在もその状況は継続されております)、世界中の主要なソウルレコードのオークションは、最終的にイギリス人と日本人が凌ぎを削ったと言われる程、ソウル熱の高い我が国。
そんなコレクターシーンの皆さんとの出会いもまた、ケブさん絡みでありました。
その時のジャパンツアーをコーディネートされた現イギリス在住のナオさんからお声掛け頂きまして、縁あって神戸公演をオーガナイズさせて頂きました。
その頃、お世話になり始めていた国内有数のディーラーであった"Bay town record"の山口さんのご紹介で、初めてコンタクトを取らせて頂いたのが、今回のゲストである葛原氏でした。
全国十数ヶ所で大々的に開催されたファーストツアーは、当時飛ぶ鳥を落とす勢いで世界中を席巻していたディープファンクをフューチャーしたものでした。
その潮流の中で、ノーザンソウルにフォーカスした内容で開催されたのが、我々の開催した"NORTHERN VOICE"と、葛原さんがオーガナイズされたノーザンソウルナイトでした。
光栄にもお招き頂き、諸先輩方々の末席でプレイさせて頂きました。
ノーザンソウルに情熱の赴くままに、激しく傾倒していったこの頃、ケブさんの怒涛のプレイは勿論の事、コレクターの皆さんの選曲、選盤に大変感銘を受けました。
ケブさん来日以前は、国内のコレクターシーンに於いて、イギリスのフィルターを通したノーザンソウルの評価はけして高いものではありませんでした。
その頃から、独自の文化発展を続けるUKノーザンソウルシーンにいち早く注目していた氏。
1992年より、葛原氏が自主出版されていた伝説のソウルジン「ソウル虎の穴」(不定期発行ながらも13号まで出版)誌上を始め、数々の寄稿等でノーザンソウルについて触れて居られました。
まだ、ヒヨッコ同然であったヌードレストランの存在を、コレクターシーンで誰よりも早く、高く評価し、今日まで見守り続けてくれていることへの深い感謝の気持ちを胸に、今回氏をヌードレストランにお招き出来る事を、心から嬉しく思います!
ケブさんの偉業により、日本のクラブシーンに於いても、ディープファンク直系の伝説的イベント"SEARCHING"を始め、全国的にファンク熱が高まる中、今なお唯一無二のファンクガイドブックと称される「FUNK45's GUIDE」(K&Bパブリッシャーズ)を企画、主筆された功績も知られるところです!
また、現在クラブシーンに於いてキーワードの一つである、disco/boogieにフォーカスしたサウンドを、盟友であるthem氏と共に、2006年頃より主催するインターネットラジオ"DEATHMATCH"にて、トレンドになる以前より啓蒙し続けている事実も見逃せません!
それらの活動を通じてシカゴの名伯楽、DJサダ•バハーをいち早く招聘、初来日イベントを主催。その後数回に渡り彼のジャパンツアーをコーディネートする等、精力的にブラックミュージックの魅力を、多岐に渡って伝え続ける氏!
近年は、30年前に存在した7インチ•アダプターであるリフト•アダプターの復刻版を自主製作発売し、7インチレコードのフォーマットの持つ魅力を、別の角度からも光をあてる等の活動にも尽力されています!
我々もリスペクトし続ける葛原氏から、ヌードレストラン出演に際して、素敵なメッセージを頂戴致しましたので、ご紹介させて頂きます!
今回の出演を快諾して頂き、楽しみにしてくれております葛原氏の、気持ちの込もったメッセージに、否が応でも心が躍ります!
我々も氏を我等がホーム、ヌードレストランの空間にお招きして、御一緒出来る事を心待ちにしております!
また今回は、前出の葛原氏のメッセージにもありますように、熊本県出身であられる氏とヌードレストランが協力しまして、収益金を先の熊本地震の義援金に寄付させて頂きたく思います。
ソウルミュージックに対する比類無き愛と、飽くなき探究心、圧倒的に幅の広い卓越した知識と選曲で綴られる、葛原氏のプレイに是非とも御期待ください!
古今東西、最高のソウルミュージックで共に踊り明かして参りましょう!
(キタアキ)