さと生還! ヘルニアから破裂寸前の子宮、乳腺腫瘍多数、黄体ホルモン摘出 | GO!保護犬GO~知る・見る・伝える→殺処分ゼロへ~

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静岡県御殿場市の個人ボランティア 
山の中で5年間、狭いケージで生かされてきた小山町多頭現場出身の犬の幸せさがし、問題を終息させ無事に終わりました

フィラリアでもシニアでも雑種でも、幸せにしたいと頑張ってます



さとちゃん

さとが生きて帰ってきました!

テープぐるぐる巻き、 お腹からドレン(体液を抜く管)を2本出して、

苦しそうにうめいているけど、生きて戻ってきました。




さとちゃん


お帰り、さと。 がんばったね。






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さと、入院しました。 むりやり入院させました。


なんとか首輪を持って抱っこし診察台に乗せました。
先生は何度も手をひっこめました。




さとちゃん


「黄体ホルモンが首の左側、首輪の下にあります。 取ってください。」


さとちゃん


先生は場所を特定すると、バリカンで毛をそりました。

けっこうな暴れようでした。




さとちゃん


お腹の触診になりました。

さとちゃん


さとは、後ろ足を持ち上げられると、痛みと恐怖で歯をむいて暴れました。



『乳腺腫瘍じゃないですね。 中に何か入っていますからそけいヘルニアですね。』




ソフトボール大の腫瘍はそけいヘルニア!
ちょっとショックでしたが信頼し腕の確かな先生なのでおまかせし
さとをゆだねました。




さとちゃん

さとちゃん

ゼーゼーしてしまったさと。 イヤイヤイヤ しながらお泊りルームへ入っていきました。


翌日、先生から電話が入りました。
『あちこち悪いところがあってですね・・・』
『手術費用、かなりかかりますが・・・』
「かまいません。 悪いところは全部やってください。」


多くの方のご支援、募金のおかげでさとの医療を実施することができました。
本当にありがとうございます。
そして先生、いつも確実に丁寧にやっていただきありがとうございます。


さとのお迎えに行くと、 例のビニール袋にピンク色の物体が入っていました。

さとちゃん

乳腺腫瘍と思っていた中身


『そけいヘルニアの中身は膨れ上がった子宮でした。』
いつ破裂してもおかしくないほど、直径3.5cmほどに膨れ上がった子宮でした。
両手で溢れてしまうほどの量。
『ここまで膨らんだ子宮は見たことがない』 と先生。

『乳腺腫瘍も大きいのがたくさんあって、全部取りました。
通常では皮が足りなくなりますが、腫瘍の部分の皮のたるみをひっぱって 全部縫合できました。
おなか全体を切っていますから、かなり傷が大きいですしドレンで体液を抜く必要があります。』
管で体液を抜く? クッキーちゃんの足切断の時に経験しました。
ガーゼを毎日替えるのですが、すごく暴れるので大変な作業でした。

先生は、私がボランティアだし余分な医療費をかけられないことを知っているので、
自宅で看る前提で話をすすめてくれます。

さとちゃん

赤い紐は、さとが暴れてかじったリードです 

『ガーゼを毎日替えてください』   
「先生、ガーゼ交換に自信がありません。ドレンから体液垂れ流しでも構いませんか。」
『構いません。 ただ床が汚れますよ』
「大丈夫です」
おなか全体を切ったさと。 車の中でずっと声のないうめき声をあげていました。
外出予定を入れず、ビーグル系の子のならし、室内の片付けなどをして過ごしました。

さとちゃん

この姿勢を変えようとすると激痛のようです。 ずっとこのまま動かない。

午前1時半に、ビーグル系の子のリード慣らしを終わらせ室内に入ると
さとは起きていました。
2時、3時 にも 横になることはありませんでした。

さとちゃん

帰ってきたばかりのお腹 ガーゼがまだひっついています


体を撫でられるのがイヤだったさと。 
なでても一切抵抗せず、反応せず・・・ 死んじゃうのかな・・・死んじゃうかも・・・

さとちゃん

ごめんよ、会社に行かなきゃいけないんだ。 きなこ、ガックン、さとをたのむ。
生きてろよ、さと。 そして出勤。


【余談コーナー】
浜松多頭崩壊から来たビーグル2頭オン君、ガックンは、もうしつけが入り
ケンカもアマガミも全くしません。 完全フリーで留守番でも安心です。 
吠えないビーグル系、超おすすめ君たちです。 写真の後ろのほうに写っています。
 

4月2日朝、さとはまだ起き上がって食事ができませんでした。
むりやり缶詰のペーストを少し食べさせました。
「無理にでも食べな。 少しでも食べれば頑張れるから。」

タオル腹巻をかけて出勤し帰宅すると そのままの姿のさとがいました。
9時間も動かずに痛みに耐えていたのでしょう。 何より生きててよかった。

さとちゃん

 

さと、寒い? ミルク飲める?  ゆっくりしな。

さとちゃん

舐めないようにタゴサクしました


4月2日午後10時頃、 さと 久しぶりにウトウトして眠りました。
安心したら、私も久しぶりにそのまま寝てしまいました。
翌朝3時には起きてガサガサやっていましたが・・・

さとちゃん

4月3日、起きてきて水を飲みました  右下は ビーグル系 がっくん。

さとちゃん

4月3日、朝のおなか。 お腹全体を縫う大手術のあとです。 コブありません!
傷口もむき出しになっております。
管を1本は自分でひっぱり出してしまいましたが、もう1本は無事(笑)
体液が直接テープにかかるので汚れています・・・。

4月4日の朝まで、さとはハウスの中で起き上がって食事ができませんでしたが、
夕方になると元気が出てきました。 回復に向かっています。

そして久しぶりのウンチがでました。

ただ踏ん張るとお腹が痛いようで、途中で諦めてしまったみたい。
県が埋め込みをした黄体ホルモンを摘出し、悪くなった体あちこち切り刻んだけれど
やっと5年前の体を手に入れたさと。

さとちゃん

ねえねえ、そんな事どうでもいいからさ、おやつチョーダイ  by さと


この優しい子に 温かい幸せが訪れますように。
もう少しがんばろう、さと。
とても性格の良い子です。 よろしくお願いします。


 

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