利用者、家族、
そして働くスタッフの
felice
(イタリア語で幸せ)な
介護を目指す
あおぞら介護の
経営者ナース岩下です
本日からしばらくは
こちらの本のご紹介です。
17年前に介護保険が
スタートした頃
医療と看護しか経験のない
私にはいまいち高齢者介護が
よく理解できませんでした。
その頃に職場には三好春樹先生の
本が数冊置いてありました。
昔からわからないことは
本から学ぶ!という
精神の持ち主でしたから
早速熟読。
認知症の方を
人間学的視点で
暮らしの視点で
みつめている。
人間学と
医学と看護学の
バランスを絶妙に保ちたいと
私が願うのは
初期の頃にこの本を読んだから
なのかもしれない。
三好先生は、BPSD
日本語で言うと
認知症に伴う行動・心理症状
と言う表現には
賛成できないそうだ。
BPSDではなく
PTSDではないか?!
外傷後ストレス障害
トラウマ
老化や障害に伴う人間的反応
PTSDは3つに分類される。
①回避
②過覚醒
③侵入
認知症の反応も実は
3つに分かれる。
①老いた自分とこの世界を
受け入れることができず、
呼びかけにも反応しないで
現実から逃避して自閉する
「遊離型」
②老いた自分にイラついて
回りの言動に過剰に反応し
暴力や暴言を振るう
「葛藤型」
③老いた自分を拒否するかの
ように心の中で
過去に帰って
仕事に行く
子どもが呼んでいると
一心不乱に出て行こうとする
「回帰型」
PTSDと認知症は似ている。
今の高齢者の方々は
戦争を体験している。
戦争はPTSDを引き起こす。
認知症になり
BPSDを起こしている方は
戦争に関連する
不安、怯え、恐怖、罪悪感
屈辱、飢え、貧困、絶望
によるPTSDでは
ないのだろうか?!
PTSDの治療法は
苦しかった時のことを思い出し
口に出し、泣くことである。
感情をストレートに表出する。
泣いたり笑ったり
感情を素直に出して
それも回りの仲間と共に
それができれば
症状は和らぐのではないか?!
三好先生のお考えです。
確かにそう思います。
さあ、ではどうやって
感情を素直に
出していただくのか?!
続きはまた。
まだ24ページです(笑)❤️