大阪天満宮梅香学院茶道教室 秋の発表会
10月27日(土)は大阪天満宮の梅香学院・茶道教室の発表会がありました。
当日は、バレエ教室の発表もありました。
今まではバレエ教室と日にちが重ならないようにしてきましたが、今年初めて同じ日に釜を掛けました。
案外とスムーズに進み、またバレエ教室の生徒さんたちにも茶道の雰囲気を体験して頂くことができ、本当に良かったと思います。
「バレエという西洋の文化に触れている方こそ、日本の伝統についても学んで頂きたい…」と思ったのは、私の経験に基づくものです。
それは、日本国内にいる間はあまり意識しませんが、ひとたび日本を離れ、また日本を背負って海外へ赴いた時、日本の伝統的なことを何かしていて良かったと思うことが必ずあります。
私の場合、それは大学院時代のエジプト農業指導でした。
茶道では伝統的な道具をさまざまに趣向を凝らして取り合わせ、茶会を作り上げます。
茶会のテーマに沿って「道具組み」をします。
つまり、現代風に言えばコラボです。
今回の趣向は、「晩秋と豊饒(ほうじょう)」でした。
というのも、本年10月27日は「十三夜」に当たっていたからです。
十三夜の月は、別名を栗名月とも豆名月とも言います。
お月様に栗や豆を供えて、月見をする風習が残っています。
それから、以前のブログで「10月末の茶席の茶花は大変」だと書きましたが、想像を上回る困難さでした。
というのも、テラスで栽培している茶花が思う時期に開花してくれなかったのです。
せいぜい、白花フジバカマとホトトギスです。
それ以外のものは、咲き終わったか、まだ蕾が硬いか…。
このように困った時の神頼みならぬ、救いの茶花屋さんに相談を致しました。
私がお世話になっているのは、阪急宝塚線清荒神駅から清荒神参道を登ること10分ほどのところにある「橋本精華園」さんです。
早速に茶花をチェックしながらも、久しぶりの訪問だったのでアレコレと話に花が咲きました(笑)。
やはりこの時期は各地で茶会が催されるということで、まだまだ草ものの茶花を扱っておられ、とても助かりました。
そして、アドバイスも頂きながら数点を持ち帰りました。
茶会当日に活けられた茶花がこれです。
【梅香学院茶道部発表会の茶花】
上から、白花サクラタデ、トリカブト、ミカエリソウです。
一番話題を呼んだのは、もちろんトリカブトです!
通常、毒のある植物を茶花として活けることはしませんが、このトリカブトは園芸品種で毒はありませんので、安心です(笑)。
生徒さんはもちろんのこと、お客様全員がトリカブトの実物を見たのは初めてたったそうです。
【トリカブトの花と葉】
花に関心をお持ちの方から、「葉がヨモギに似ているのですね」とご質問を頂きました。
確かに似ていますし、花が咲く前であれば、ヨモギと誤る可能性があります。
事実、今年6月に北海道の旭川で、ヨモギとエゾトリカブトが隣り合わせで育っているのを見て、似ていると思いました(もちろん、私には違いはわかりますが…)。
北海道でヨモギを摘む時、誤って野生のエゾトリカブトを摘み取らないようにしなくてはなりませんね!
今回の茶席のトリカブトは安全です(笑)。
茶席を担当するのはいろいろと大変で、特に茶花ではいつも苦労をしますが、しかし終わってみると、結局は茶花のことが一番の思い出として残っています。
1つの茶席のために、心入れの茶花にハサミを入れて摘み、自らの手で活けるからでしょう。
発表会にお越しくださいましたお客様、稽古場のOB・OGさん、ありがとうございました。
お手伝いを頂きました生徒さん、お疲れ様でした。
また来月より稽古に励みましょう。
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