2016年10月中に山岳民族子供キャンプ開催  アンカー山地域開発教育センターからのお知らせ | 社会の窓

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2016年10月中に山岳民族子供キャンプ開催
=少数民族の伝統文化と自然環境を学ぶための、地域の人々と子供たちでつくる合宿勉強会キャンプ=

 


 タイ北部の山岳地帯チェンマイ県ジョムトン郡にあるアンカー山地域開発教育センターでは、2016年10月中に山岳民族子供キャンプを開催するそうです。
この季節タイの学制では長期休みにあたるのです。この地域でも町の学校に寄宿して学ぶ子供が多いため、この時期に子供たちも自分の家に帰ってくるので、プロジェクトのフィールドの一つであるハッキヤ村小学校を会場に近隣の集落の子供や指導する村の長老たちもあつまってキャンプを開くそうです。
 ここでいうキャンプというのは、いうならば合宿セミナーのようなもので。会場に寝泊りしながら講座や諸活動を展開するもので、タイではもともとボーイスカウト活動などが盛んで、こうした合宿セミナー勉強会のような団体活動を、「カオカイ」と呼び習わすので。タイ語の「カオカイ」を直訳してキャンプといっています。
今回の子供キャンプには9歳から18歳の子供たち約30名の参加があるそうです。そのうち高校生6人は参加者でもありキャンプ実行委員です。キャンプを指導する講師陣は
ケレさん70代男性 村の長老で魔導士職でもあり儀式や宗教的指導者
パーケカーさん60代女性 薬草師で植物に詳しく女性会の染織の指導者でもあります
インソムさん60代 村の魔導士職です祈祷や民話伝説に詳しい方
ミーデーンさん50代男性 農民で村の世話役さんで村の小学校や村長さんの補佐もなさっているそうです
少数民族パーカニョー族(カレン族)の伝統工芸や儀礼にお詳しいそうそうたる顔ぶれです。
 会場のハッキヤ村とハッキヤ村立小学校・幼稚園の全面協力で、給食には近隣の村々の婦人会の協力。それと団体としての正式な参加ではありませんがタイ北部少数民族文化協会(団体名インペクト)の協力もあるそうです。

 


子供キャンプの会場となるハッキヤ村とハッキヤ村立小学校・幼稚園の様子
 タイ北部にあるタイの最高峰アンカー山(インタノン山)標高2596メートルの、中腹1000メートル前後に広がる、少数民族パーカニョー族(カレン族)の集落でやく30世帯120人ほどの規模の集落です。近隣の5キロほど離れたところに、デーン村約20世帯100人未満、クンヤ村約100世帯500人などが点在します。村には電気は通っておらず集落内に小型の太陽発電パネルと、湧き水を塩ビ管で導水した簡易な水道が作られています。
 ハッキヤ村小学校・幼稚園、生徒数12名と教師一人の幼稚園から小学校をかねた教育機関です。タイの制度でこの小学校は福祉局の管轄で、いうならば文部科学省ではなく厚生労働省所轄の学校です。学校なのに少数民族の居住地域だとタイではなぜか学校も福祉の管轄にするんですね。