こんにちは!
研究開発室の増田です。
昨日から消費税アップがスタートしましたね。
私はコンビニで買い物する時、予めお金を用意してレジに向かうのですが、表示された金額がいつもと違って、一瞬混乱しました。
慣れるのに時間が掛かりそうです・・・
さて、今回はLight Ring. が推進している「傾聴」について興味深い研究を見つけましたので、ご紹介したいと思います。
Mineyama S et al., (2007) Supervisors'
attitudes and skills for active listening with regard to working conditions and
psychological stress reactions among subordinate workers. J Occup Health, 49, 81-87
「傾聴」とは、コミュニケーションスキルの一つです。
人の話をただ聞くのではなく、注意を払って、より深く、丁寧に耳を傾けること。
自分の訊きたいことを訊くのではなく、相手が話したいこと、伝えたいことを、受容的・共感的な態度で真摯に“聴く”行為や技法を指します。
それによって相手への理解を深めると同時に、相手も自分自身に対する理解を深め、納得のいく判断や結論に到達できるようサポートするのが傾聴のねらいです。
本研究では、職場における「上司の傾聴力」と、「その部下の心理的ストレス」との関係を調べました。
関西にある企業で指導的立場にある男性42人と、その部下236人を対象とし、アンケート調査を行いました。
上司の傾聴スキル・傾聴態度を評価するアンケートとして Active
Listening Attitude Scale (ALAS) 、部下の心理的ストレス (不安感、抑うつ度など) を評価するアンケートとして、Brief Job Stress Questionnaire
(BJSQ) を用いています。
上司のALASが高い群と低い群に分け、その部下のBJSQ を比較した所、上司の ALAS が高い群で有意に BJSQ のスコアが低いことが明らかとなりました。
アルファベットばかりで混乱したと思いますが、要するに
上司の傾聴力が高いほど、その部下の心理的ストレス (不安感、抑うつ度) が低い
ということになります。
近年、管理職を対象とした企業の研修において「傾聴力」の向上を取り入れる試みが徐々にですが増えてきています。
本研究は、その有効性を示唆するエビデンスとして非常に重要な研究です。
傾聴は元々、カウンセラーなどの専門家がクライアントの話を聞く際の手法として導入されました。
しかし、本研究からも示唆されるように、
専門家ではない、一般の方でも傾聴力を伸ばすことで、身近な人のメンタルヘルスを向上させることができる
可能性があります。
そこでLight Ring. の提供する事業である「ソーシャルサポート力養成講座」、及び「Light Ring. Time」において、ロールプレイを通じた傾聴力向上のためのプログラムを設けています。
傾聴力向上プログラムは、主催者が一方的に傾聴スキルについて講義を行うだけでなく、
参加者が話し手役・聴き手役・オブザーバーの3者に分かれてロールプレイを行い、相手の話の聴き方を客観的に評価してもらうことで傾聴力を磨く実践的なプログラム
です。
傾聴力を高めて、身近に居る恋人・友人・家族・同僚などを上手に支えてあげたいという方は、是非Light Ring. の提供する「ソーシャルサポート講座」や「Light Ring. Time」にご参加ください!
今回は以上です。
質問・コメント等いつでもお待ちしております!