ソチ・オリンピックの女子スケルトンという競技をテレビで見ていた。ソリのようなものに乗って、猛スピードでコースを疾走していくという競技だった。


 驚いたのは、そのスピードの凄まじさだ。テレビで見ている者にさえ、そのスピード感は伝わってくるのだから、実際に選手が受ける感覚はよほどのものだろう。

 そのスピードは時速130キロ近くまで速いというのだ。時速130キロといったら高速道路で車が走っているのに乗っていても、いささか気分が悪くなるぐらいのスピードではないか。

 これを裸の状態で、風や空気の抵抗を直に感じなら走っていく。


 競技をしている選手に「恐怖感」はないのだろうか。疾走している時間は、どのような気持ちなのだろうか。