またまた、私のお宝CD紹介コーナーみたいになりますけど(^^;
このCDも、今では激レアで入手困難なCDです。
久しぶりに「GUNHED(ガンヘッド)」オリジナル・サウンドトラックを聴きました。
「GUNHED」は、1989年に公開されたSFロボット映画です。
私は、上映後に「GUNHED」を知りましたので、レンタルビデオで観賞したのですが、同時に音楽も気に入りました。
その理由は、当時のアニメや特撮のロボット映画にしては珍しく、シンセサイザーサウンドを多用したデジタルな音楽だったからです。
この音楽を、じっくり聴いてみたいと思い、サントラCDは、その後しばらく経ってから購入しました。
CDを聴いてから、改めて映画を観てみると、ロボットやメカニックの場面に、デジタルなシンセサイザーサウンドがマッチしていると思いました。
更に、耳に残るシンセベースのフレーズと、ティンパニーを加えた重厚なドラムサウンドによるリズム主体の音楽によって、ロボットが動く事の高揚感がありました。
まあ、ロボットは、男のロマンですからね(b^-゜)
私も、ドラムとベースが前面に出てくる曲は、カッコいいと思います♪
そして更に、緊迫感を演出するのに、生演奏のラテンパーカッションを加える事で、無機質なドラムを主役メカ「GUNHED」とするならば、生演奏のラテンパーカッションが主人公「ブルックリン」の鼓動のような、メカと人間の一体感を表現しているように思えます。
「GUNHED」の音楽を聴いていると、良い曲って、少ない音数でもフレーズ次第で印象のある曲になるのだと思いました。
作曲は、サックス奏者の本多俊之(ほんだ としゆき)さん。
映画「マルサの女」の音楽で有名ですよね♪
「GUNHED」の音楽は、その「マルサの女」の後に作られておりますが、本多さんの映画音楽の中でも、この「GUNHED」だけは、なんか異質な感じがするように思えます。
と言うのは、本多さんってサックスプレーヤーなので、ここまでシンセサイザーに精通していたのかな?と言う疑問がありました。
シンセサイザーを使える人が、他に居たのでは?
そこで、CDのクレジットに書かれていた、レコーディングミュージシャンを見ますと・・・
シンセサイザーオペレーターに、鳥山 敬治(とりやま けいじ)さんの名前がありました。
なるほど。
更に、鳥山さんの事も調べてみたところ・・・
YAMAHA DXシリーズのFM音源のファクトリープログラムを数多く製作されている経歴がありました。
鳥山さんも、DX7が得意なミュージシャンだったんですね!
以前から「GUNHED」のシンセサイザーサウンドを聴いていると、ベースやブラス、ストリングス、メロディー、シーケンスフレーズがFM音源っぽいと感じておりました。
でも、本多さんとFM音源が、なかなか結びつかなくて、確信が得られないまま、2015年現在まで引き摺っておりました。
けど、鳥山さんの存在と制作年数から察して、曲中のシンセサイザーに、DX7やDX7ⅡなどのFMシンセサイザーが使われていた説が、これで濃厚になりましたね(^^)
更に、リズムマシンによるドラムパート(ラテンパーカッションは別)の打ち込みも、鳥山さんではないか?と思われます。
なので、この「GUNHED」の音楽は、本多さんの作曲とアレンジに、鳥山さんのシンセサイザー技術が加わった合作とも言えるのではないでしょうか。
YouTubeに、主役メカ「GUNHED」の場面で流れるBGMがありますたので、紹介します。
https://youtu.be/qujOVU66DPg
この曲は、「GUNHED」が動くシーンや前進するシーンに使われておりました。
曲中のサックスは、作曲された本多さん自身の演奏です。
決して速くないテンポに、16分音符刻みのシンセベースの無機質なフレーズが、この曲の骨格になっており、スピード感があります。
そこに力強いドラムが加わって、「GUNHED」の力強さを表現していると思います。
そして、「GUNHED」がピンチの時に使われていた曲は、こちらです。
https://youtu.be/qWLMgaLP7bs
こちらはテンポが速い曲ですね。
この曲の特徴は、ベースとなるルート音が、常に一定な事です。
現実でも、非常警報機やサイレンなどは、緊急事態の時に、常に同じ音の繰り返しによって、危機を知らせる事で、危機を感じますよね。
それと同じ様に、この曲では、ベースのフレーズと音程が一定になっており、その上から、いろんなフレーズを加える事で、単なる繰り返しにならないようにして、緊張感や危機感を盛り上げていると思います。
こうやって、自分で感じた事を、具体的に表現出来るようになれたのも、ずっと音楽を続けて来た事で得た、知識と感性が身に付いたからだと思います。
この「GUNHED」サントラCDを買って聴いていた20代前半の時は、良い曲=好きな曲と言う考えでして、日常でも好きな曲しか聴きませんでした。
当時はまだ音楽の理論とかは、何となく分かる程度でしたので、作曲も出来ませんし、良いと思った曲から、どの様にして自分に役立てたら良いかも、分かりませんでした。
でも、その時分からなくても、後になってから分かるようになると思い、聴かなくなってしまったCDやレコード、カセットテープは、ずっと大切に保管しておりました。
それが、現在も私の家の押入れの中に、全て揃っております。
この事は、私のブログのコンセプトにもなっております。
「その時に読まれなくても、後になってから読んでもらえるような、ライブラリーなブログを・・・」
飽きずに、諦めずに続けていれば、いつか自分にとって必要になる事もあります。
月日が経ち、私も45歳になりましたけど、改めて「GUNHED」の音楽を聴きますと、やっと、曲の中身を味わいながら聴けるようになったかと思いました。
私の音楽制作環境でも、昨年10月にYAMAHA FMシンセサイザー「DX7」を、今年2月にYAMAHAリズムマシン「RX11」を入手しました。
まさか今になって、80年代当時の憧れの電子楽器を入手して、それまでのパソコンを使った音楽制作から、昔ながらの専用機材を使った音楽制作に戻るなんて・・・
(レコーディングとミキシングにはパソコンを使ってます)
音楽を続けていると、何が起こるか分かりませんね(笑)
私も「GUNHED」のサントラCDのような、FM音源+PCM音源の無機質サウンドの中にも、人間味あるパートを合わせた音楽を作りたいですね♪
ちなみに、サントラCDは入手困難ですが、2007年にDVDで復刻されたパッケージの中に、復刻された音楽CDも同梱されております。
ガンヘッド [DVD]/東宝
¥6,480
Amazon.co.jp
中には、音楽CDを目的に、DVDを買われる方も居るとか(笑)
他にも、「GUNHED」の主題歌を歌っておりました永井真理子さんの曲も、クルマでドライブする時のカーステレオで、たくさん聴いておりました。
当時は、HONDA CR-Xに乗っておりました。
今でも、永井真理子さんのCD購入特典のベルトポーチは、大切に使ってますよ(^。^)♪
これからも、押入れの中にあるたくさんのCDやレコード、カセットテープは、私の作曲バイブルとして、必要な時に役立てて行こうと思います。
PS:
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