カマちゃん虫の息…
を書いて、
帰りの車で
今までのカマちゃんの様子と
明らかに分かる今後を思い
涙が止まりませんでした。
この日、午後からますます冷え込み
帰ってきた家の中までキーンと冷たく
カマちゃんのなかには
もうエネルギーはなかった。
空っぽでした。
短かったかもしれないけど
カマちゃんと出会ってからの毎日は
まさに今この瞬間を感じ尽くしてきた
とても豊かな生活でした。
関西以西でも
もっと11月が寿命のカマキリが
北関東で12月まで生きていた
そもそもこの時期に
生きているだけで奇跡
な、カマちゃんだから
最後までちゃんと看取ってあげよう
というのが夫婦で決めたこと。
それでもカマキリと
まさかあんなにコミュニケーション取れると思わなかった分
握手してみたり
ポージングしてみたり
出会った日のカマちゃん
よじ登っていたり
ヨーグルトあげてみたり
うちの子になってみたり
伊那ちゃんとコラボしてみたり
肉あげてみたり
はい上がれなくなり
風を防ぎながら日向ぼっこしてみたり
ますます愛おしかったのでした。
カマちゃんと出会ってから
カマキリのことを調べ、学び、探し、
プレゼントを買い、悩み、喜び、
毎日生存確認をするのが日課でした。
終わってしまい淋しくもあるけれど
次に進む過渡期だったのかもしれません。
そう、物心ついた時から
虫や草や花と話して可愛がり
別れるときに大号泣するような
私はそんな子どもでした。
カマちゃんは
もう一度それを
思い出させてくれたのかもしれません。
そして
命に対して
同じような価値観を持ち
一緒に歩んでくれるたぬきさんが
旦那さんで
本当に良かったなぁと改めて気づけたことも
カマちゃんからのプレゼントだったかもしれません。
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