今回は、感情を解放させるお話の続きです。

僕が実際にやった方法のひとつなのですが、
嫌な体験だった過去の出来事を思い出して、
それに対してネガティブな感情が溢れてきたら、
その感情を感じつくすというものです。

これはよく言われていることかもしれませんね。

感情が溢れてくるということは、その出来事に対しては、
解消しきれていない感情が残っているということです。

心の奥にネガティブな感情エネルギーが保存されたままなのです。

もし解消されていれば、嫌な出来事を思い出したとしても、
ネガティブな感情エネルギーが出てくることはありません。
(重い感情であれば時間の問題はあると思いますが)

そのような感情エネルギーが残っているとしたら、
溢れてくるままに感じつくして成仏させるのです。


感情を感じるときにひとつ注意するところは、
過去の嫌な体験を思い出して感情が溢れてきたら、
嫌な体験の物語は深く考え過ぎないようにして、
感情だけを感じ尽くすのがポイントになります。

頭の中のストーリーを外して、
感情だけを感じるということですね。

自分で想像したストーリーの中に浸ってしまうと、
起こった出来事以外のことまで話を膨らませてしまい、
そこで意味づけされた新たな感情が作られるからです。

出てきた感情に紐付けされるようなストーリーが、
どんどん思い出されてくることもあると思います。

終わりのないネガティブなループに陥らないためにも、
過去の出来事として記憶している範囲までに留めます。

その記憶の範囲だけで消化されていない感情だけを、
感じなくなるまで感じつくしていくということですね。

ネガティブな感情を感じないというところまできたら、
ある程度は成仏されて心がスッキリしてくるはずです。

僕は重く抱えてきた荷物が降ろされて、
心が軽くなっていくような感じでした。


嫌な体験だったとレッテルを付けたままの記憶は、
心の潜在意識に刻み込まれているので、無意識的にも、
今を生きていくうえで関係してくることだと思います。

起こってくる出来事に対する無意識的な反応は、
普段は心のフィルターを通して反応するからです。

人としての本能的な反応はまた異なると思いますが、
殆どは過去の記憶で形成された心を通して見ますね。

無心の状態は、物事をあるがままに捉えられますが、
日常生活から無心でいられる人は多くないと思います。


ちなみに僕は、日常から無心になるのは難しいですね。

そもそも、今はそれを望んでいません。

人としての心を通したフィルターで生きていくことが、
自分にとっては普通のことですし、それが世界観です。

無心の状態は、そうなりたいときになっています。

いつの間にかそうなってる場合もありますが(笑)

普段は何かに対して反応する心を持っています。

それが時に、過剰反応するときもありました。

起こる出来事が過去の嫌な出来事と照らし合わせて、
無意識的に過剰反応してしまうことがあったのです。

照らし合わせているのは、恐らく心の潜在領域なので、
それに対する反応の殆どは無意識的なものなのですね。

その心が解放されると、たとえ同じようなことが起こっても、
それに対して過剰に反応することも少なくなってきました。


僕の場合は、嫌だった過去の出来事ほど、
思い出したくないし、感じたくもなかったです。

以前は、その必要性を感じていませんでした。

しかし、過去の心と向き合ってある程度解放された後だと、
「嫌な」「ネガティブな」「重さ」などが外れるのですね。

思い出しても、ただの出来事として何も感じなくなりました。

自分で勝手にレッテルを付けて保存していただけだったのです。

それどころか、その嫌だった出来事さえ受け入れられました。

自分にとって必要な出来事だったと思えるようになったのです。

ネガティブは、それを乗り越える力強い原動力にもなりますね。

ネガティブだとジャッジしていた過去の出来事を、
ポジティブに変換することさえできると思います。

それは捉え方の問題になりますね。

物事をあるがままに捉える視点であれば、
ただそうであるだけなので、過去も同じく、
ただそうだっただけなんだと捉えられます。

現在は、出来事に対して過剰反応したときは特に、
できるだけ内側の心と向き合うようにしています。


過去を振り返りながら行う感情解放につきましては、
大きなトラウマとか、あまりにも重い過去でしたら、
誰かにそばで聞いてもらうことをお勧めします。

とてもデリケートなことですから、信頼できる人ですね。

できればネガティブで大きな闇の過去を打ち明けたとしても、
動揺せずにそのままを受け止めてくれる人がいいと思います。

僕は人に話しただけで解放されるのを実感できました。

聞いてもらったことが一番大きかったかもしれません。

過去の嫌だとレッテルを付けた記憶を人に打ち明けて、
そこから出てくる感情を感じきったことで楽になりました。


些細なことでしたら自分だけでもできると思います。

紙に書きながらアウトプットすることもいいようです。

それは今回のテーマだけに限りませんね。

僕は紙に書くよりもパソコンで打つことが多いですが、
これから紙に書くという習慣も持とうと思っています。