被害住民に対する賠償や避難援助の考え方が東電と環境省はそっくりです。どちらも官製組織だからでしょうか。住民への損害賠償も加害者である東電がいまだに勝手にその額や支給範囲を決めています。環境省の除染に関するスケジュールでは夢のような話をぶち上げ、避難期間やそれに伴う賠償を勝手に規制するやり方は東電とそっくりです。


さすが二人三脚で福島での利権を食い尽くそうとしている東電と環境省、お見事です。東電はいつの間にか矢面から逃れ、環境省は矢面に立つ代わりにその対価として、復興事業をとり仕切っています。


ようやく、飯舘村の仮置き場に関する条件を環境省に手渡す段取りとなったようです。但し、その内容は今後行政区で選ばれた委員によって、十分議論され修正もあり得ます。すべてのことについて被災者側が声を上げていかなければ、卑劣なやり方で外堀を埋められ、予想外の展開となってしまいます。


先日の村長の示した我々から見ればかなり官僚どもにすりよった計画でさえ、一蹴され、我々飯舘村民は汚染地帯に2年後の平成14年3月には引き戻されるようです。そのような理屈がなぜ出来上がるのか、なぜ平然と通してこられるのか不思議でなりません。そのうち放射能は消えたとでも言いだして、日本中を汚染しまくり、国民をあきらめさせて、原発再稼働にこぎつける計画かもしれません。


国民の監視を強くし、声を上げ続けなければ水俣、PCB、アスベストと同様の道をたどることとなるでしょう。