あれほど国の言いなりで住民を振り向かなかった村長までもが国に裏切られたようです。飯舘村の帰村計画を一笑に付して、国は2年以内に帰村を実現しようとしています。


まだ村長は悪辣な官僚どもに付き合うのでしょうか。それともこれもパフォーマンスなのでしょうか。経産省と環境省のお馬鹿コンビに嵌められているのにまだ、村長は落としどころを探るのでしょうか。


昨日東京MXテレビで放送されたジャパンドキュメントセレクション「誘惑の原発マネー」は素晴らしい番組でした。いかに原発マネーで地方の住民は選択を誤り、苦労を背負うことになるかがよく分かるものでした。現在進行形の上関原発の建設を巡っては住民が二つに割れています。


福島の事故を目の当たりにしながらも原発マネーがなければ産業がなく町が衰退すると真面目に唱える役場の人を見ているとやはり原発は稼働する前から人体(特に脳に)悪影響を及ぼすのだと言うことをしみじみ感じました。なぜ安易な方向に進むのでしょうか。1世代だけの豊かさしか得られず、その後は衰退することが分かっているものに、いつ数世代にわたって被害が及ぶかわからないリスクを負う気持ちになれるのか、全く理解のできない人々でした。


どこの地域にも同じことが起こりうるようです。起こらないのは東京と大阪くらいでしょうか。なぜ地元の本当の豊かさを知り、それを活用する努力をしないのか最貧国の飢餓輸出と同じことが行われています。


今回の飯舘村に対する国の対応からフクシマが野田内閣に見捨てられたことは明かです。元々見捨てていたようですが、ついに本音を暴露したのでしょう。開き直りで消費税のみ値上げしたあの態度と共通の姿勢です。きれい事を言いつつ、時間切れでやりたいことだけをやる。しかも、官僚におもねる内閣です。


官僚どもも豚のように(豚に失礼か)どん欲に食えるものを食い散らし、挙げ句に被災者、被害者を切り捨てる極悪領主様気取りです。最低の国です。ここまでうすのろな復興対策できたのなら民主主義らしくのんびりと住民の意見に寄り添うべきだと思います。震災から2年をめどに何が何でも決着を付けようという官僚主義には呆れるばかりです。