飯舘村住民アンケートを政経東北社さんの協力の下、有志で実施中です。村民の皆様是非ご協力をお願いします。このブログのようなマイナーな世界でも賛否両論コメントを頂きその反応の多さに少し期待をしております。住民の住む仮設住宅や借り上げ住宅での反応はいかがなものでしょうか。これを機に世論が盛り上がり、住民が新たな夢を語れるようになれば、それこそが個人的には一番の成功だと思っています。


新天地を求める会という名前から村に対する圧力団体のように誤解されている方もいらっしゃるようですが、ただの有志の集まりです。つまり、脱原発や原発推進、除染推進や除染反対の結論ありきではなく、ここはみんなの考えや思いを集めることで現状認識を共有できるのではないかと考えての行動なのです。そうでなければまちがった認識の元で誰も望まないことをやっても、誰も幸せにならず、村民は末代までも被害者として存在し続けることになってしまいます。それは国民全体にとっても不幸であり、当事者はさらに辛酸を舐めることになってしまいます。


政府や東電はできるだけ象徴的な施策を単純に進めることの方が楽で、世論の賛同も得られ、なおかつ利権の確保も容易なことから除染、帰村の工程を組んできています。しかし、それは我々当事者にとっては選択肢の一つに過ぎないということです。そのことを村人の思いを拾うことで明らかにし、可視化できるのではないかと考えてのアンケートなのです。


個人的には集団移転はハードルが高いことも認識しています。しかし、それに見合うものを賠償や補償で確保できれば個々に移住もできるでしょうし、集落単位での移住であれば十分可能性はあります。村自体に価値があると思う人は帰村のための手立てを厚くすれば良いと思います。それこそ村長のいうスマートビレッジもありでしょう。しかし、環境や農業、観光業を重視する人にとってはそれは問題外の選択肢です。封建的な封土依存型の自治体の視点を転換するチャンスでもあります。住民の流動性が高まれば、国としても多くの可能性が生まれることになるでしょう。そのような大きな発想の元に国は賠償問題も考えてもらいたいと思っています。


民主党のマニュフェスト破りに代表されるように選挙に当選さえすればあとは何でもありでは民主主義ではなくなってしまいます。住民の意見を反映させる政策をとり、それができないのであればその原因を白日の下に曝して、住民と共に闘うのが選挙民に選ばれた首長の使命だと思います。