ここのところ立て続けに、日本の農産物の放射能汚染について、無責任に語る場面に出会いげんなりしている。
関東から北の農家が努力するにもかかわらず販売減少という憂き目にあっているにもかかわらず、更に追い打ちを掛ける人までいる。
一つだけのお願いなのだが、脱原発論議と農産物の放射能汚染を結びつけるのは、やめて貰いたい。
脱原発論を引き出すためなのか、どうなのかわからないが、農産物の放射能汚染を過度に煽るのだけはやめて欲しい。
関係ないからだ。
農産物の放射能汚染問題の詳細については、昨日のエントリーを読んでください。
日本の農産物は、危険なのか!!!（デマに騙されるな!!!）
http://ameblo.jp/nougyoukonnsaru/entry-11579332346.html
昨日、Facebookで福島の農産物を忌避する事実無根の情報を元に書かれた記事あり、それがすごい勢いでシェアされていました。シェアされたコメントの大部分は、知らなかったから今後は買わない、産地を見てから買う、福島のものは買わない、などなど。
ある農家さんがコメントされました。
「風評被害への思いとか､損害賠償の請求もやめてリセットしなおし、再スタートとか思ってやってきているわけだが、シェアとかコメント見てると吐き気がする。」
最もです。私も正直、気分が悪くなりました。
福島だけではなく、北関東、東北の農家に知り合いが多いので、放射能汚染についての苦悩をよく知っています。そして、現在やっと風評被害が収まりを見せつつあるなか、何故か、再び農産物の放射能汚染に目が向けられているようです。
よく見ている福島農家の方のサイト。更新されると見にゆく理由は、楽しいからです。
福島の農家の超前向きな楽しみ
http://ameblo.jp/abenouenen/
なんだか楽しそうですね。こういった多くの福島県の農家の方に一日でも早く、元に戻って貰いたいと思いますが、まだまだ道は長そうです。
残念ながら消費者の方の福島産、東北産、関東産に対する忌避感は強いです。
私達農業者は、正しい知識を身につけ、常に間違いを明確に正すべきだと思います。
しかし、判断するのは個人の問題ですからその部分に関与することはできません。率直に言って、消費者の気持ちもわからないでもないですが、地道に今現場起こっていること、実際の汚染状況などについて、答えて、一人一人理解者を増やすしかなさそうです。特に妊娠中の方や小さなお子さんをお持ちの方は、どのような危険でも避けようと考えるのが当然ですので、強要することなく事実のみを述べましょう。
私は、聞かれれば昨日のエントリーの内容を答え、福島産の農産物についてもあまり心配する必要はないと思いますよ、と答えています。
福島及び東北、関東の農産物の危険についての誤解が解けるよう地道に情報提供して行きたいと思います。
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