IT技術を栽培に活かす方法 | あなたも農業コンサルタントになれる

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  わけではない / by 岡本信一









最近ブログの更新を怠っているにもかかわらず、アクセスが多いなと思ったら、
「農業ITがうまくゆかない理由」
http://ameblo.jp/nougyoukonnsaru/entry-11502767877.html


にアクセスが集中しているのである。


どうしたのだろうと思ったのだが、NHKのクローズアップ現代で農業ITが取り上げられたためらしい。


「農業IT」でぐぐるとなんと、このサイトの当該記事がトップになるのだからアクセスがあるのも当然かもしれない。


私は、その番組を見ていないのでどのような内容かは分からないが、ホームページなどで拝見する限りでは、よくある農業技術の紹介がされていたようである。


私自身は、今後農業分野において、ITの活用は必須だと思っているし、まさに今後の課題だと思っている。


農業分野のIT活用は、あらゆる産業の中で唯一、活用されていない分野であるために多くの企業も以前から参画し、様々なIT活用が考えられている。栽培の周辺分野、栽培履歴や流通管理への応用など、徐徐に浸透しつつあるが、最後の本丸となるであろう、栽培におけるIT活用はまだまだというのが私の実感であり、実際まだまだだ。




詳しくは、当該エントリーを読んでいただくとして、私自身現場での「数値管理」を10年以上取り組んできたので、多く方が私がたどってきた試行錯誤をしているの見ていると、つい何か言いたくなってしまうのが悪い癖です。


現在、雑誌「農業経営者」の連載「科学する農業」にそれについて詳しく、綴っているのでそちらの方もぜひ読んで貰いたいと思いますが、重要なのは、多くのデータを採取するのではなく、如何に必要なデータを絞るかという点にある。


農業は、非常に多くの要因があり、それらをいかに集めたとしても何ら意味を成さない。不要なデータを集めても、要因分析は複雑化するばかりで、分析するのは容易ではない。


私が日本での栽培分野におけるIT活用が失敗すると考える理由は、栽培途中のデータ収集に夢中になって、肝心の出来たものとの関係性を明確にできていないというい事に尽きる。


栽培を数値に置き換えるというのは、料理のレシピを作ることに似ているかもしれない。


多くの料理の現場で温度や水、調味料、材料、手順のデータを集め、真似れば良い物が出来るだろうということで、その料理データを集めたとして、料理が美味しいのかどうなのかわからなければ、意味が無いのではないのだろうか。


まずい料理と美味しい料理の差がわからなければ、闇雲に多くのデータを集めても何の意味も見いだせないだろうということは容易に想像がつくだろう。


ところが、やってみると判るのだが、収穫量が多ければいいというような単純な評価方法では、栽培の良し悪しというのは判定できない。以前から述べているように、歩留まりはどうなのだ、品種は、経営に貢献するのは安定生産で単純にたくさんとれればいいというものではない。


これは、私も取り組んでみて初めてわかったことなのである。たくさんとれれば儲かるというのであれば、まだ話は早いが、そういうわけでもないし、とれない原因というのも年によって違ったりするわけで、良い状態というものを把握しなければ、料理の味を確認しないまま、データを集めているということと同じになってしまう。すべての会社の取り組みを知っているわけではないが、私の知っている範囲ではそこまで突き詰めて考えた取り組みは、聞いたことがない。


これまで収量という概念しかなかった農業現場では、ある意味仕方がないことだと思うのですが、まず、どうなったら良いのかというの定義して、そこを目指してデータを収集し、分析する必要があるわけです。しかし、なかなかそこまでの追求がされていないというのが現状だと思います。




では、ITを栽培に活かすためにはどうした良いのでしょうか。


これは、冗談ではなく、本気で書くのですが、ご相談ください(笑)。


このブログにおいても、また「農業経営者」の連載でも触れていますが、私が書く数値管理に関連する事項については、世界的に見ても他で聞いたことがなく、それか最終的な正解かどうかは別としても、これまでの方法とは違うアプローチで作物栽培の数値管理を実現しつつあるのは事実です。


近々、大々的に数値管理やIT活用についてのサイトを立ち上げる予定ですが、そこではこのブログで書いているような内容ではなく、かなりIT利用及び数値管理の専門的な方法論・理論について書くつもりです。もちろん、数値管理技術を利用したい方に対する宣伝サイトになります(笑)。

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