こんにちは
3週間振りに東京に帰ってきたばかりの明治大学農学部の平戸裕馬です。
さて、
僕は旅が好きで大学に入ってから43/47都道府県を回っているのですが、
今回は、その43番目で行った高知県四万十市の熱き農家さんのレポートをします。
この休み期間中に、NPO人と地域の研究所が高知県から委託された事業、ふるさとインターンシップに参加してきました。
先日のブログで田邉さんが紹介してくれていたのですが、
ふるさとインターンシップとは、若者たちと地域づくりを進めたいという熱意を持った高知県の地域が、若者を受け入れるインターンシッププログラムです。
人と地域の研究所:http://hito-chiiki.org/
ふるさとインターンシップ:http://furusato.hito-chiiki.org/
いくつかプロジェクトがあったのですが、僕はその中の高知県四万十市八束地区名鹿の
いちえん農場に派遣されました。
前振り長かったのですが、今日はその報告です。
いちえん農場は、四万十川の河口付近にあり、、、
海を望む崖の上に、ぽんかん畑が広がり(崖の上のポニョの宗介の家ってイメージがわかりやすいです)
その中を、
土佐ジロー(高知県の鶏の品種)が駆け回ります!!!
こちらは檸檬畑。こんな感じ。
何農家と言うなれば…、いちえんさんは、
ぽんかん、檸檬、小夏などの柑橘+養鶏(土佐ジロー1000羽)の
一風変わった農家さんです
いちえんさんによると、柑橘と養鶏を同時にやっている農家さんは世界的にも珍しいみたいです。
さて、そんな一風変わった農家さんの所で9泊10日お世話になっていたのですが、
何をやっていたのか、少しだけ紹介します。
~柑橘~
柑橘と言っても今は、ぽんかんだけで、
その、ぽんかんも終わりを向かえようとしています。
こんなたくさんの、ぽんかんを…
ひたすら選別!
傷や大きさ、腐っていないかのチェックをひたすらやりました。
~土佐ジロー~
この季節は土佐ジローの卵がメインです!
●朝
朝はひよこの世話から始まります。
こんな風にたくさんいるひよこの暖房調節、エサやり、などを最初に行います。
ひよこの期間は小屋の中で育てます。管理が難しく、ちょっとの温度変化で死んでしまうそうなので
大変だそうです。また、病気になっているかどうかも1羽1羽見てチェックしなければならないので、
手を抜くことはできません。
次に、大人の土佐ジローを小屋から外に出します。
300羽が一斉に外に出ます。
元気いっぱいに走りまわります。
その後は……………………………。
放置プレーです笑。
放置で大丈夫だそうです。土佐ジローが農場を駆ける姿が農場を彩ります。
ぽんかんの作業などをしにいきます。
●夕方
放置プレーは継続なのですが、
夕方になると卵を集め出します。
各小屋を回り、卵の個数などを調べてその日の産卵率をチェックします。
土佐ジローは大体7割りほどで、決して産卵率が高いとは言えないのですが、
黄身が濃厚で料理などで重宝されます。
チェック後は卵を洗って、箱詰めして、鶏小屋を閉めれば完了です。
ちなみに、夜になると鶏はみんな自然に小屋に戻ります。
ちゃんとわかってるのかは知らないけど、不思議ですよね。
これが、基本的な養鶏農家の1日です!
●番外編
いちえんさん家は、土佐ジローの肉の出荷も行っています。
週1回、多いときで3回ほど、と殺を行い解体しています。
写真がグロテスクなので、載せませんが僕も挑戦してきました。
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普段、養鶏といえば、多くの鶏が、まるで「工場」のような小屋の中で飼育されているのを
イメージすると思います。
身動きのとれない飼育スペースで、ひたすらエサを食べさせられて、太って気づかぬ内に殺されて…。
それが今の食の現状だと思います。
この写真を見て下さい。
手前には、野菜の廃棄物を食べている鶏、真ん中に泥を食べている鶏、奥には雑草を食べている鶏がいます。
いちえん農場では、鶏がエサを取捨選択して食べることが出来ます。
また、小屋の中で育った鶏と異なり、運動もしているため健康状態も非常に良いです。
小屋の中で育った鶏は走らせるとこけて、その肥大化した体が心臓を圧迫し死んでしますそうです。
土佐ジローの肉は筋肉質で硬い。
けど、やわらかい不健康な小屋で育った肉とどっちがいいか
改めて、食について考えさせられます。
ある日の鶏オールスターズの晩ごはんです。
内容が長いので、
それではまた!
後編に続く!