BLCD 『DRAMAtical Murder DramaCD Vol.3 ミンク×蒼葉』感想 | 半腐女ry生活?

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腐っているような腐っていないような声優&アニメヲタが送る感想ブログ。
(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

DRAMAtical Murder DramaCD Vol.3/インディーズレーベル
¥3,780
Amazon.co.jp


BLCD「DRAMAtical Murder DramaCD Vol.3 Mink×Aoba」を聴きました!
2014年11月26日発売 原作:Nitro+CHiRAL
出演 私市淳 松田健一郎 竹内良太 上別府仁資 他


蒼葉がミンクとの再会を果たしてから早1年。ミンクの故郷で平穏に暮らしていた蒼葉だったが、ある日、熱を出して体調を崩してしまう。また、その日から不思議な夢を見るようになる。その夢とは蒼葉が知るはずのない、「事件」が起こる前のミンクの故郷だった。連日のように見る夢の内容は少しずつ変化していき、蒼葉の体調も悪化の一途を辿る。そんな蒼葉の様子に、ミンクはあることを確信する。蒼葉の身に何が起きているのか。そして、ミンクが抱える「真実」とは。


蒼葉(CV.私市淳)

楽観的な性格で、頼まれたら嫌とは言えないお人好しの一面も。ミンクを追いかけて碧島を飛び出し、国外へ向かった。

ミンク(CV.松田健一郎)

碧島のリブスティーズのチーム「scratch」の頭を務めていた。現在は故郷に戻り、後を追ってきた蒼葉と暮らしている。

蓮(CV.竹内良太)

蒼葉のオールメイト。常に冷静なアドバイスをしてくれる相棒。

ルラカン(CV.上別府仁資)

ミンクのオールメイト。いつも主人の命令に忠実な、渋い声で喋るオウム。


松田健一郎(ミンク)×私市淳(蒼葉)



※この感想はPC版「DRAMAtical Murder」「DRAMAtical Murder re:connect」ミンクルートの内容をご存知のものとして書いています。不親切な書き方ですみません。

ネタバレにご注意ください。



私がなぜミンクを苦手だったのかと言いますと、彼は大切なことをちっとも言葉にしませんし、蒼葉が何か疑問を呈しても暴力で片付けてしまったからです。後々理由はわかりますが、プレイしている時は心が見えず置いてきぼりでした。私にとって意思疎通が上手くいかない(話の通じない)キャラクターというのは論外なので、以前PC版の感想にも書きましたが攻略対象としてのミンクは受け付けませんでした。自分で言うのもなんですが、当時の感想を読んだら信じられないくらいぼろくそ書いていたので(苦笑)びっくりしました(^^;。
以来ミンクについては言うまでもなくドラマダについても書くことはありませんでしたが、裏ではなんとも不思議な事態になっていたわけで・・・。えっ



ミンクのベストEDはドラマダ全体で見ても大好きで、新天地でミンクと蒼葉がどのような言葉を交わしどのように付き合っていくのかがとても気になっていました。
2人の間で会話らしい会話が成立するのかというところから始まり、普通に考えればre:connect(以下FDと表記します)ではその後が見られるはずですから本編と同じ関係性が継続するはずがないと思いまして、ではミンクはどうなっていくのだろうとどんどん気になっていきました。FDでは1番にプレイしましたが、それは純粋に気になったからです。
実は私未だにFDをコンプしていなくて、ちゃんと2種類のEDを見たのはミンクとノイズだけだったりします。(もうずっと全然BLゲーをやる気が起きないからであって、ドラマダに興味が無くなったからという理由ではありません。)
なんだかおかしいですよね。苦手なミンクがどんどん近づいてきて、ドラマCDの発売を知った時もミンクとノイズは買おう!音譜って思ったんですよ。その通りVol.3にして初めてドラマダのドラマCDを買いました。
気づけば、最も好きなノイズ×蒼葉に肉薄するくらい好きになってきているのですが・・・どうした!?何が起きた!?
というのをこれから書いていきます^w^
前置き長くてすみません(;´Д`A ```



蒼葉とミンクの恋愛という意味では、本編終了後からが本編でした!アップ
FDでは行方をくらませたミンクを追っかけていき発見するものの拒絶され、でも蒼葉の情熱が伝わって最後にはようやく晴れて恋人同士になりました。最初の頃は「帰れ」一辺倒だったのでまだスクラッチの頭だったころの雰囲気があって苦手意識はありましたが、ちょっとだけ違うのでわくわく続きを読みましたよ。
で、ようやくくっついたと思ったのにFD終わりでしたからね!?え!?ここから新たな生活が始まるんでしょー!そこを覗かせてくれないなんて生殺しにも程があります!!!
ドラマCD聴きたくなってきますよね!私の気持ち、ご理解いただけますでしょうか!?いただけますよね!!!←興奮しすぎ(;´Д`A ```



ドラマCDは2人がすっかり恋人同士になってからのお話で、内容はあらすじの通りです。
2枚組ですが全くだれることはありませんでした。


まず、なぜならそれはこれまで描かれてこなかったミンクの詳しい過去やミンクという人物についてが明らかになり、また、知るに至るまでの描写が丁寧であったこと。
ミンクは蒼葉が上手く言葉でまとめられず話しぶりが拙くなっても常に話を終えるまで耳を傾けます。そして、聞けば答えてくれることも増えました。しかし、これには答えてくれたから少しミンクの心に触れそうだろうかと期待が膨らんでも、次の類似した質問には答えてくれず壁があることを再認識させられます。決して嫌な空気ではなく、ミンクの過去は深淵のようで近づいたつもりでもまだまだ遠かったと理解させられる感じです。ちょっと苦しくそして寂しくなりました。日々を繰り返して徐々に知っていくという過程が細やかに描かれています。
また、聴いていくと一族についての詳細がわかるのですが、そちらも丁寧に描かれています。例えるなら先住民族の暮らしぶりや信仰をひも解き、噛み砕いて教えてもらった感じです。香の話に限らず、集落の形成の仕方や彼らの中で伝わってきた模様、生きるもの全てへの感謝などたくさん知ることができました。一族について知ることにより一族を失ったミンクの喪失もより深く知り、なかなか重い口を開くことができない姿にも時間の経過を待とうと思えました。


次に、碧島にいた頃からは想像のつかないほど穏やかな表情を見せるミンクに、徐々にそれだけではなくもっと彼という人物について知りたくなっていくという蒼葉目線での描写もとても丁寧であったこと。
特に、ミンクに過去について知りたいと勇気を振り絞って言った時に「少し時間をくれ」と返されるのですが、そう言われたことで蒼葉はとても考えます。知ってもいいのか、知りたいけれど怖い、と。それを簡単な言葉で済ませてしまうのではなく、蓮とルラカンといういわゆる人間ではなくオールメイトにひとつひとつ話して気持ちが具体的な形になっていくシーンが好きでした。


そして、もはやミンクの声を持った別人!?と疑いたくなるほど優しくなった(優しい人に戻った)ミンクを二度見ならぬ二度聴きしてしまったこと^w^。
ミンクはそれまでと同じように寡黙ですが、憑き物が落ちたような人間味のある柔らかな表情を見せます。
蒼葉に暴露(スクラップ)されたことで死を諦め生きるしかなくなったわけですが、生に希望を見出せたのだろうと想像できます。
蒼葉への言葉のかけ方ひとつ取っても愛している人へ向けてのものだなぁと感慨深いですし、風邪を引いて寝込む蒼葉の看病をしたり、一族が必要最低限しか食べ物を口にしない理由を話す時も「お前が作ったものは全て食べているだろう」とさらっと言ってくれたり、何かあるとまず一言目が「大丈夫か?」と蒼葉を案ずるものであることにも感動してしまいました。
それから、記念日を覚えていました。自分の誕生日も興味がなかったのにその記念日は覚えていてさっと答えてくれました!ミンクはあの日遂に姿を現しましたが、やはり大きな覚悟を以って蒼葉に再会したのだろうとひしひし感じました。そして、それが特別なものになっているとも。



「今の俺というものが何なのか、未だに確固たる自信を持つことができずにいる。だが、さっきも言った通り、今の俺は、一人ではない。お前がいる」
「!」
「そのことが、今の俺が俺であるということの、ただ一つの証だ。お前がいるから、俺は俺という個があり、生きているということを実感できる」

「蒼葉」
「はい」
「俺には、お前が必要だ。これからも、傍にいてくれ」

以下別シーン
キス
今まで、不安にさせてしまってすまない。過去を受け入れ、今をお前と、歩いていきたい。蒼葉

……お前が欲しい。蒼葉
「!」

お前は、俺のものだ
!!!
大切な告白をする時に、「蒼葉」と名前を呼んで一呼吸置いてくれるところもミンクが人としてどれだけ優しくて男前なのか伝わってきます。
一部白字にしましたが、なぜCDで聴いて美味しい台詞を書いてしまったのかと言いますと、迷ったのですが、お読みいただいたら聴きたくなるはず!と思ったのです。何しろこの発言をしたのはミンクなんですよ!晴れ(強調)
重要なところは極力ネタバレしないように省いたのでチープに見えるかもしれませんが、全容を知ると胸に迫ってくる感動があります。
ここまで長かった気がします。でも、長かったからこそ充足感も大きいのです虹


このように盛りだくさんだったので、2時間があっという間でした!
1番のオススメはやはり2枚目のトラック3と4です。



Hは1回ですが最後にたっぷりあるので大満足です!
なかったとしてもストーリーがしっかりしていて非常に面白かったので満足していたでしょうが、ああいうことがあってこういうことがあって、最後に2人が体を重ねたことで真の意味で結ばれたのだと実感できて嬉しくなりました^^幸せが溢れ出ていて、聴いているこちらも優しい気持ちになりました!ブーケ2



好き合っているのはわかっていたつもりですが、ミンクが心の整理をつけて一歩踏み出し、それを蒼葉と共有できない限りはどこか不安定な気がしていました。ずっと一緒にいるのだろうとは思えるのですが、漠然としていたのです。でも、このドラマCDを聴いたら1年後、10年後、30年後~どんな風に2人は隣にいるのかな?と具体的な光景を想像できるようになりました。
第2の死へ向けての旅はどんなものになっていくのでしょう^^



は~(*´∇`*)。いい買い物をしました^^
早速もう1回聴こうっと♪
先ほど甘いシーンの台詞を抜き出しました。あれは愛情が目に見える形に凝縮されていますが、CDを聴くとミンクが背中で語っているシーンもたくさんあるので、もっと素敵な2人をたくさん発見できると思います。
ミンクと蒼葉のカップルだと蒼葉がとても可愛く見えるのですよね。年下の子が前向きに頑張っている感じ?時々表情があどけなくなるのが好きです。FDでミンクが蒼葉の頬に触れるスチルがありましたよね。あの時の表情が私の言いたいことを表してくれている気がします。
ミンクは気遣い屋さんで世話焼きですし、ほっこりします^w^
聴き逃してしまうのはもったいないのでぜひお手にとってみてください!!オススメ



ミンクさんとミンクさんのファンの皆様、今まで酷いこと言って本当に申し訳ありませんでした<(_ _)>。
今後はミンクさん×蒼葉推しでいくのでよろしくお願いします!(ゲンキンな筆者であった・・・orzあ、ノイズ×蒼葉も引き続き大好きです!)