BLCD 『地下鉄の犬』感想 | 半腐女ry生活?

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(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

地下鉄の犬 ドラマCD/イメージ・アルバム
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BLCD「地下鉄の犬」を聴きました。
2011年6月15日発売 原作:草間さかえ
出演 羽多野渉 千葉一伸 門田幸子 市来光弘 他


サラリーマンの篠田が会社帰りにコーヒーの匂いに導かれ入った先は、一軒の煙草屋兼骨董屋だった。そこで店主の朝倉と出会った篠田は、ひょんなことからお店に通うようになるのだが...?!


篠田昌昭(CV.千葉一伸)
離婚したばかり。会社では課長職に就いており、部下たちからは慕われている様子。
離婚を機に引っ越した先で見つけた煙草屋からのコーヒーの匂いに誘われ朝倉と出会う。
元妻とは別に忘れられない人がいるようだが……?
朝倉智紀(CV.羽多野渉)
煙草屋兼骨董屋の店主。ひょんな事から出会った篠田に好意を抱いているよう。
明るく人好きのする性格。
(キャラ紹介がブクレに書いていなかったので勝手にまとめてみました。間違っていたらごめんなさい。)


羽多野渉(朝倉智紀)×千葉一伸(篠田昌昭)



とてもしっとりと聴ける作品です。
発売日が6月15日で一般的なBLCDよりも少し早く、新レーベル(?)だからなのでしょうが、梅雨かさに穏やかな気持ちで雨音をバックに、作中と同じようにコーヒーコーヒーでも淹れてこのCDをかけるのが一興なのではないかな~と聴き終わった今ぼんやり思いました。その為に梅雨真っ只中の15日に発売したのかな~なんて・・・ねヾ(´ー`)ノ(←何この顔wイラッ☆w)
草間先生の作品をCD化するのはとても難しい事だなあといつも思っています。(ヤマシタ先生も難しい気がします。)CD化されている作品は全部聴きましたが、今回のCDが一番好きかもしれません。ニコニコ
他の作品が絵があって初めて世界観を持ち出せるのに対し、これはある程度音声だけでもわかりやすく耳に馴染んだからだと思います。
もちろん、原作とはやはり違うのだろうと未読ながら思います。
ただ、間に嫌な空気を感じなかったんです。それがとても好きでした。
恐らくコマ割り通りに話が進んでいるので、突然シーンが変わる事があります。その時にしばらく無音になるのですが、ぶつぶつ切れているようには聞こえないんです。こんな切り方をするとなかなかそうは思えないのですが、シーン一つ一つに余韻があるからかしら?とv
別の言い方をすると、場面転換が突飛な事もあるのですが、リスナーを置いてきぼりにしないので前のシーンから途切れることなく流れるように聴き進められます。アップ


あと、個人的にお洒落で好きだったのが、二人の再会シーン。(出会いは篠田が眼鏡を外して歩いていてぶつかります。)
篠田は帰り道だけ眼鏡眼鏡を外して引っ越した先の近所の道を歩いています。するとコーヒーコーヒーの香りがしてきて自然と明かりの灯る店へ吸い寄せられていきます。


「いらっしゃーい。煙草、ですか?」
「あ」
「ぶつけた所は平気でしたか?」
「え?」
「昨日の夜、自販機に」
「あ、そ、その説は、どうも」
「いえ」
「あ、コーヒー、もらえますか?」
「え?あぁ。はい」
―テーブルも椅子も無いが、段になってるところか―
「ここに、座っても」
「どうぞ。ああ、座布団」

時計の鐘時計がなる。
「あ、もうこんな時間か。いくらかな?」
「ああ、お金はもらえません。飲食店の免許、無いし」
「でも、コーヒーを」
「あれは、たまたま、眠気覚ましに淹れた所に、あなたが来て」
「え!?」
「煙草屋兼古物屋が正解です。座席が上がり框で、妙だと思いませんでしたか?」
「わ、若い人の店だからそういうもんだと……」
朝倉笑い出す。


出会いを中心に抜き出してみたので一部略しましたが、この間の古物屋ならではのアンティークな、まるでここだけ別世界のような雰囲気の会話や、何気ないやり取りも、どれを取ってもお洒落です(*´∇`*)流れ星
ちょっと非現実的だけれどあり得ない事も無い、日常からは一歩引いた運命的な出会いと、仕事帰りの夜が成せる大胆さに魅了されますv



少し気になったのはトラックの分け方。
1トラック目が36分ほどあり、二人が付き合うようになるまで(Hあり)を描いています。
もうこれで終わりでもOKな感じでした!
残りの3トラックは付き合ってからの小話が入っています。
最後のトラック4は話が終わり、なぜか残りの部分にフリトが・・・!?
なぜトラック5を作らなかったのかはてなマークと少々疑問に思いました。
フリト話は驚きがあったので、後で少し書きますねv



キーポイントになる部分がいくつかあるので(“地下鉄の犬”という喩え。篠田が書きためているものと胸に秘めたある人物の存在。朝倉の気持ち、等々)、全てをここでお伝えするのは難しいのでその辺はお聴きいただくとして、今回は感じを掴んでいただきたいので、お気に入りのシーンを少しずつ紹介していきますv合格


何にも執着する事が無く、いい人だけれど愛されているのかよくわからないと言われいつも女性と別れる篠田。朝倉と出会い、ようやく心の底から欲しい人と気付き走り出し・・・抱き合い・・・


「ん…ぁ!あ…ま…ちょ………ま、待ってくれ!ぁ…ああ」
「す、すみません。や、やめますか?」
「いや、私だけ、出そうだったから…」
「で、でも、できないところまで来たら、本当に言ってください」
「ぁ…ぁぁ…ハァ…平気だよ」
「…俺が、無理矢理突っ込もうとしたりしたら、止めてください。篠田さんに、嫌われたくない」
―複雑で、直情だ。ああ、君が、ひどく可愛い―
泣き出す(?)朝倉
「嫌ったりしない。挿れるのは、次にでも試してみればいいから」
「なんでそんな落ち着いてるんですか」
「いや…多分少し、緊張してる」


Hは2回あり、うち本番は1回です。
「待ってくれ!」なんて慌てる篠田、というのも、この前までの誰にでも優しいけれどどこか他人に無関心だった部分と比較してニヤけるのですが、私は、「嫌われたくない」と呟く朝倉に萌えました(><)ラブラブ
この直前の「平気だよ」の一伸さんの読みはとても大人の余裕があるのに嫌味が無く紳士的で、包み込まれるような何かがあり、対してそのすぐ後の愛されていられるよう必死な余裕の無い朝倉を、羽多野さんは本当に潤むような瞳をして耳を下げたワンコトト★のように再現するものですから、きゅぅううんと・・・!ドキドキ拾って帰りたくなってしまいましたよ。
羽多野さんの年下ワンコは絶品ですね~!どんな作品で聴いても必ずキュンキュンしていますビックリマーク(><)
普段の丁寧語と肝心なところでのタメ口。強く押し切ろうとしないけれど笑顔で元気づけられちゃう感じがふにゃぁ~んってしちゃいます(*´∇`*)Fit'sになっちゃうよw
あと、2回目のHシーンでの「背中も……!」という台詞が萌えました!
一伸さんは安定した受けで・・・vこちらも萌え萌えでした!あの「とうとうヒエラルキーの天辺から~」発言以後の作品で・・・攻めキャラを演じていないような・・・w
皆さん思う事は一緒ですね音譜
今後も色っぽい受けがたくさん聴けるといいな~v(強気でも、今回のように大人の余裕があっても、とにかくあのTHE・大人の欲///情というような艶っぽい声を聞かせていただければどんな受けでも聴きたいですv)
もちろん、Hシーンだけではなく!!!日常シーンの落ち着きがあってこそ!映えるということを強調しておきます!ボタン
(落ち着き払って、感情の起伏があまり無く、私生活が謎の人が、恋人の前だと他の人には絶対に見せない部分を素直に全身で表すような一伸さんの演技が素敵です^^キラキラ



付き合い出してからの話。夜に自販機自販機で補充をしていて酔っ払いに絡まれる朝倉。篠田はそれを心配します。


「なんでこんな時間に補充なんだ!昼にすればいいだろ」
―あなたを待ってたんです。なんて言われても困るだろうなあ―
……
―自分でも鬱陶しいって自覚は……―
「今は物騒で、チッ。わかってるのか!」
「は、はい!」
「わかってない。私は君が大切なんだ!」
「え?」
「大事にしたいし、色々心配だ。800円で車の窓が割られるのに、私は中年で、飯くらいしか作ってやれないし」
「篠田さん……」
……
「ああ…ほら。支離滅裂だと思ったら、やっぱり熱あるし」
「え?」
「こたつ入って、温まっててください。ご飯は俺が」
「だめだ!」
篠田、朝倉の手を掴む(?)
「!」
「君の為になる私の取り柄は、それしかないって言ったろ」
「取り柄とは思ってません」
「え」
「篠田さんのご飯は、好きって言葉とか、キスと同じだと思ってますから。なので今日は、キスで……」


長くなるので切りましたが、全部書き出したいですw
800円の件は部下が車上荒らしに遭ったのでこう話しています。そういえば、この空気読めない(笑)部下の役を演じているのが市来さんなんですよね~!^^失礼な事ばかり言っているのに憎めず、許されちゃうKYさんです(笑)。
本題から逸れましたが、篠田が誰かの為に滔々と説く姿が見られる日が来ようとは・・・;;(まるで長年彼を見て来たかのような気分に勝手になっています。←)
無口な人が熱に浮かされてtaionkei☆☆こんな事を言ってくれるのに萌えましたし、意外と必死なのが伝わってきて・・・v
「キスと同じ」なんて返してくれる朝倉もいいですわvにひひ



他にも旅行に出かける話(朝倉の元彼と遭遇したり・・・!)や、ある日の会話など・・・仲睦まじいエピソードが入っていますので一気にでも毎日一トラックずつでも、お好きに聴いていただきたい作品になっていますv



さて、先程少し書きましたフリトですが・・・約1分半入っています。
一伸さんと羽多野さんで、キャラや作品についてお話しされています。
「なんかね、僕の視界の方にね、なんか、腰付きがすごく、グラインドしてる人がいたんですよ」
「そんな激しく無いと思いますよ」
と返しつつ笑いが止まらない羽多野さんw
こ、これは言わないであげて!!!(笑)ご本人は笑うしかない・・・(T▽T)・・・orz
でも、やっぱりそうなんですかねぇ。前に前野さんが腰振ってたとか、からかわれただけかもしれませんが言われていましたけれど・・・羽多野さんも(他の作品は知りませんが)そうなんですねぇ。
役にのめり込んで行くとそうなってしまうものなのかもしれません。
こうなってくると色々下世話な疑問が沸き上がって来ますが・・・一番書きやすそうな所で・・・ゲーム録りはどうされているのでしょうね。座って録りますよね。
ま、まあ・・・申し訳ないのであまり考えないでおきます(^^;
テーマトークなども入れて、もっと長く聴きたかったです!



この感じで今後も作品が発売されるなら嬉しいので、ぜひティームさんには頑張っていただきたいです^^(新レーベルという扱いでいいのでしょうか。「鬼///畜眼鏡」などゲーム派生ドラマCDも出していますよね。)



朝倉が篠田に好意を抱いているのはわかりやすく伝わってくるのですが、どうして好きになったのでしょうね。いつの間にか恋に落ちていたのでしょうか。
そういうものですよね^^ハート
草食系男性二人の愛情たっぷりな大人の恋愛をお楽しみいただきたいですvスキ



※7月8日加筆

いっそいで書いてアップしたので、書きたかった事を忘れるという・・・orz

朝倉が篠田に触れた後のシーンでの言葉がすごく良かったわけで・・・。

朝倉がゲ///イだと知っても今までと何一つ変わらないだろうと伝える篠田に、

「今まで通りでなくなるのは、今日知ったあなただ。この先、繊細な一つ一つの事を、知らないふりできますか?」

うん。この言葉は真だなぁ、と。

流れ読まず変な位置に書いてしまいました(;´Д`A ```