BLCD 『お仕事ください!』感想 | 半腐女ry生活?

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腐っているような腐っていないような声優&アニメヲタが送る感想ブログ。
(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

お仕事ください!

BLCD「お仕事ください!」を聴きました。
2009年10月25日発売 原作:音理雄 イラスト:花本安嗣
出演 羽多野渉 楠大典 高木渉 勝杏里 梶裕貴 水島大宙 他


情緒あふれる下町のレトロな印刷所。引き戸を開けるとそこには、眼光鋭い子分の皆さんと、三代目社長の「若頭」こと黒川がいた。就職活動中だった藤咲は、なぜか一目で気に入られて元ヤクザが経営するこの「黒川印刷」で働くことに!しかし社員が問題なのか、どうも仕事は少ないようで…。一人で必死に営業活動をする藤咲だったが、ある日、黒川と美少年のキスシーンを見てしまい―!?


藤咲慎一(CV.羽多野渉)
製薬会社の営業だったが、営業成績が悪くリストラされてしまったため後がなくなって黒川印刷へ…。普段は優しくて気弱だが、いざというときは後先を考えずに飛び込んでいく思い切りのいい一面もある。
黒川勇次(CV.楠大典)
三代目・黒川印刷社長で元ヤクザ。家出をしていたが、父親の死去後、ヤクザを辞めて黒川印刷の社長となった。幼い頃から父親の手伝いをしていたので、活版印刷の腕は職人級。
中田勘吉(CV.高木渉)
黒川印刷の社員で黒川の舎弟。黒川を「若頭」と呼び慕っている。能天気な天然ボケで、日々周囲を和ませ(呆れさせ)ている。
星野晃(CV.勝杏里)
警察に検挙されそうになったところを黒川に助けられ、舎弟となった青年。ヤクザとしては中途半端で、勘吉とともに組の落ちこぼれだった。
富永弘都(CV.梶裕貴)
紫虎組のシマを本拠地にしている不良グループのメンバー。黒川のことが好きなのだが素直になれず、わざと黒川を挑発して甘えている。


楠大典(黒川勇次)×羽多野渉(藤咲慎一)
楠大典(黒川勇次)×梶裕貴(富永弘都)



タイトル落ちだと思ったんですけれど・・・そんなことありませんでした!寧ろ「漢」という感じがしてとても良いBLでした。
あまりヤクザものが好きではないんです。いや、ヤクザものというか、チンピラっぽい感じがちょっと・・・。
この作品はまさに高木さんや勝さんの演じているキャラからそのチンピラ臭が・・・汗汗
ですが、芸達者な役者さんを集めているので、聴いていて嫌になり溜息が増えるなんてことはなく、可愛げもあるので人としてどうにも憎めなくて見かけで判断してはいけないなあ~と思わされました。
それでも拭いきれないものは私の中であるのですが、とにかく藤咲が私の大好きなタイプのキャラだったのでw上手く中和してくれていたというか、彼らの扱い方に長けていてw聴いていてアットホームいえな雰囲気さえ感じ取れました。
フリトでもおっしゃってましたが、ストーリーがきちんとあって、キャラも立っていて、程良くエ□があって、なかなかバランスよく作られている作品だと思います晴れ
最近は若手に偏ったキャスティングも多く、またか!と思う事もしばしばあるのですが、中堅さんベテランさんが脇を固めているので作品は立派になっていますし、若手声優さんも若手だけで作る作品とはまた違った雰囲気を醸し出し、こちらも違った捉え方ができました。
この後詳しく書いていきますが、職人さんって見ていると惚れそうになる~!という方にはかなりお薦めですv



藤咲@わちゃ
わちゃの犬っぽい攻めは可愛くて好きです。でも、受けはもーーーーっと好きです!(どこぞの引越センターゾウかw)
受けという情報だけで聴いたようなものですし・・・(ぇw)。
そうしたら、そこだけでなく、キャラとしても大好きなタイプだったのでvv1粒で2度おいしい!というようなvvアップ
私、CDについてくるアンケート葉書に「どんなキャラやタイプが好きですか?例:リーマンもの ショタ」みたいに書いていあると必ず「天然受け」って書くんですけど、この天然受けっていうのはなかなかラインが難しいわけです。(←ちょw語り始めたw)
ほんとーのおばかじゃだめで、一定の基準以上冴えていて表裏がなくて一生懸命なんですけれど、どこか抜けてる!というのが聴いていてイイ!と思えるレベルなんです。
もしくは、榎田先生のマンガ家シリーズに出てくるルコちゃんみたいな全く何もできなくて、でもある点において天才が眠っているようなタイプ、あれもまた萌えますv
そう考えると、許容範囲がかなり狭いということがお分かりいただけるかと思います。(←何この自分基準・・・orzガーン
で、藤咲というのはこのドストライクだったんです!!しかもしかも!わちゃですよ!わちゃ!←二度言うなw
まず、どう見てもヤの付く人がいるような印刷所に堂々と面接に行かないと思うんですよね~。その時点でもう!!次に、面接に行ってヤの付く人がお茶お茶を出してくれて・・・びくびくしながら状況は理解出来ているというのに逃げ帰らないんですよ。それで、中田の怪我をした指を見て「立派だ」と呟く。
この時点でこのCDは当たりだと思いましたw
前の会社ではぺこぺこ頭を下げて仕事を取ってきていましたが、黒川はそのやり方を一刀両断し、自分で取ってきたと誇れるような仕事を持ってこないと引き受けてやらない!と言い切ります。
黒川かっくいいーーーーー!彼についてはまた後ほど書きますが、先に言っておきます。めちゃくちゃかっこいいです。


黒川の言葉を受け、藤咲自身が変わろうと努力するその姿が聴いている者にパワーだったり癒しだったりをくれます。その辺は流れで聴かないとよくわからない部分だと思いますが・・・。
黒川の言葉を必ず思い出して、ぺこぺこしていたなんて嘘でしょう!?と言いたくなってしまう程の大胆な行動を起こし自分も周りをも変えていきます。ひらめき電球
わちゃの真っ直ぐでリーマンネクタイで、ちょこぉおおおっとだけ犬っぽい感じが藤咲というキャラにぴったりだったと思います。
もちろん、受けというのもすごく・・・!!!ラブラブ



黒川@大典さん
今まで豚骨豚野郎とか酷いこと言ってごめんなさいaya(ぇw)。どうしても外国人キャラが頭にいつもあって、どこかねじを外して見ている部分があったのですが・・・今回はとてつもなくかっこ良かったです!キラキラ
いい声~!と何十回言ったことか。低音ボイスがお腹にきます!そして、職人気質で元ヤクザというのが・・・たまりませんね!!
元ヤクザ?どんな人なんだろう?とずっと思っていました。藤咲を面接する時も自分主導の俺様でいいように使われるような気がしたので・・・。
ですが、職人としての腕はピカイチ!記憶力もずば抜けて良くて、実は人を見抜いているんです!
もうそれだけでもどれだけ彼が魅力的な男前なのかはおわかりいただけるかと思います。
富永の感情に気づいていたでしょうに、結局実らなかった所だけは、富永の本当の気持ちを知れば知るほど腑に落ちませんが、彼のやった事もあともう少しで犯罪になりかけましたからしょうがないのかなあと・・・。


多分お聴きになった方は皆さんお薦めされるように思うのですが、活版印刷で藤咲の名刺名刺を刷るシーンがあるのですが、ここがもう・・・!BLじゃなくてもいい!と思いました。(←いまいち言いたい事が・・・)
こういうドキュメンタリーCDだったとしても欲しいというか、一緒に印刷工程を見学させてください!と言いたくなる程の気合いと集中力がこもったシーンなんです。
私は活版印刷工程を生で見た事はありませんが、何にしても、極めている職人さんというのは見ていてかっこいいなと思うじゃないですか(近寄りがたさもありますが。)。思いませんか?
そう考えると、黒川が刷っている姿と言うのも絶対にドキドキしてしまうと思うんです!
BLCDでこんなシーンを聞けるとは思っていなくて、ちょっと得しましたv


もう1つおまけに黒川をかっこよ~く思える性格をお教えしちゃいますv
意外と嫉妬深いですw彼は「漢」なので好きでも口に出すことはしません。ですが、好きな人の名前を出されるとその人を守るために組長の元へ行ったり、近くにいても他の人と話しているのを見ているだけでなんとなく不機嫌になったり。
そういうのって萌えませんか?萌えますよね!!!!!(←強制的w)
藤咲のキャラを先ほど書きましたが、相性もいいんですよvvニコニコ
どことなく影を背負っているのも気になるキャラです。



勘吉@高木さん
目立ってるwww脇役なのにwwwwフリトでも作中でも一番目立っていたような気がしますwww
高木さんがキャスティングされていて、ブクレを開いた瞬間驚きました。そして高木さん=間違いなくアドリブが来る!と見込んで集中して聴いてしまいましたw
実際、かーなーりーアドリブが多かったように思いますww
私の勘違いではありません。なんて言ったってフリトでもわちゃが「ちょこちょこアドリブ入れてくるんです!」とおっしゃってましたからねww
ここまで来ると高木さんも職人さんですよね~w
陽気でムードメーカー的存在のキャラなのでw聴いていて作品が盛り上がることと思います^^クラッカー



星野@勝さん
一度でいいので、高木さんと勝さんの共演を聴いてみたいと思っていました。それがまさかBLCDで叶うとは!!思わぬところで願いが叶って驚きましたw
しかもお2人とも舎弟なので会話シーンが多くて、テンポの良い掛け合いを楽しませてもらいました。
帳簿が上手くつけられずてきとーでいいや~みたいな軽い雰囲気が黒川と黒川印刷所の雰囲気を和やかにしていたと思います^^ヒマワリ(仕事が1件も無いというのは問題ですが・・・(;´Д`A ```)



富永@梶君
梶君が不良なんて・・・!wバイク赤バイクをブンブンいわせて印刷所にやってきた時は何事かと思いました(^^;
ちゃんと不良でしたよwどこか可愛さがありますがw
このCDには驚きがたくさんあったわけですが、彼の存在もまたその一つで。
富永と黒川には肉体関係があって、現場を藤咲が目撃してしまうんです・・・!
まさか梶君があんなに喘ぐシーンがあるとは・・・!予想していなかったので不意打ちにドキッとしてしまいましたw
ドア?の向こうでの情事なので、喘ぎにスモークがかかっていてそこはかとなくエ□かったです(///(エ)///)
彼の恋が叶わぬのは気の毒ですが・・・やっていい事と悪い事がありますよね・・・。最後はいい子になってたので安心しましたv



一番好きなシーンは・・・活版印刷のシーンなのですが、台詞というより雰囲気を楽しむシーンだと思うので・・・
では、初めて藤咲が仕事を取ってきたシーンを!私も藤咲と同じように嬉しくなりました^^この仕事というのは、藤咲の人間性から取れたもので、そのシーンも良いのでお薦めです。


―やったー!仕事だ!組合からの依頼で、商店街の歳末セールの案内葉書!数は少ないけど、仕事に変わりはない。黒川さんが、印刷工としてどれくらい腕が立つのか、か。そういえば、僕も、まだ一度も印刷工程を見た事がないなぁ―
「はぁ~ったく、商店街の連中、こんな雑な手書きの原稿で依頼してくるなんて、嫌がらせもいいとこっすねぇ」
「うーん。小島さんが、味噌樽の上で書いたって言ってたから。僕がまた、パソコンで組み直しましょうか?」
「あっあっあっあー・・・イラストはだめっすよ?うちは昔ながらの活版印刷だから、てか、若頭に任せちゃえば、なんとかなりますって」

「で、てめぇは俺様に、これを刷れと言うのか?」
「ぇ?あの・・・はい」
「豆腐屋の婆とこそこそしやがって、ちったぁ考えてみろ。俺がこんなもの刷ると思ってるのか」
黒川、原稿をその辺に置く
「お願いします」
「あ?」
「これは、僕が、初めていただいたお仕事です。胸を張って取れたかどうかはわからないけど、でも、ヨネさんにはいいものに仕上げると約束しました。だから、黒川さんに刷って欲しいんです」
「てめぇ・・・やっぱあほだな」
―え?頭を、撫でられてる?―
「下を向くなと言っただろうが。相手が誰であろうと、どんな時も、堂々と前を見据えろ。卑屈になって俯いたら、男は終わりだぞ」
「黒川さん・・・」
黒川準備を始める
「慎一さんが頼まなくても、若頭はちゃんと刷ってくれるっすよ。文句は言いながらも、受けた仕事はきっちりする人ですから」
「でも、原稿がないと、刷れないんじゃ?」
「あ~もう、頭に入ってるんじゃないですかね?」
「ええ!?一度見ただけで、これ全部!?」
「若頭は、人間を超越した、神の記憶を持ってるんだぃ?」


男は黙々と作業を進めるわけです。くーーっ!聴き直してもかっこいい~♪



好みは分かれるような気もしますが、好きな方はとても好きな作品だと思います。
大典さんのいい声と、わちゃ受け!だけでもお手に取ってみる価値はあるかとvv流れ星