BLCD 『遊覧船』感想 | 半腐女ry生活?

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腐っているような腐っていないような声優&アニメヲタが送る感想ブログ。
(と言いつつ、中身はドラマCDの感想ばかり・・・w)

遊覧船

BLCD「遊覧船」を聴きました。
2009年8月28日発売 原作:藤たまき
出演 岸尾だいすけ 子安武人 野島裕史 他


遊覧船乗り場の売店でバイトをする日和は、物書きの間宮のことが気になっていた。間宮は何故か大変気前がよく、日和に事あるごとに高額な駄賃をくれる。それはふたりが初めて寝た日もそうだった。日和は激怒するが、実は間宮はお金でしか愛を得る術を知らない人で……。


東西日和(CV.岸尾だいすけ)
商船高専に通っていたが、体を壊し実家で療養中。リハビリのためにバイトしていた遊覧船乗り場の売店で、お客としてやってきた間宮と出会う……。優しくて真面目な性格。
間宮悠(CV.子安武人)
人気作家。日和の家が営む旅館の廃宿を、仕事場として利用している。実家が金持ちの為金銭目当てに近寄って来る人間に囲まれたせいで、お金でしか愛を得る方法を知らず、日和を困惑させる。
阿川(CV.野島裕史)
中学時代からの間宮の友人で、敏腕担当編集者。間宮の事を心配している。


子安武人(間宮悠)×岸尾だいすけ(東西日和)



今作の主人公、東西日和は、休学して療養中。彼の実家は旅館を営んでおり、そこの離れに間宮が長く泊まり関係を築いていきます。
このお話はほぼ東西と間宮の登場のみで構成されています。遊覧船という蜃気楼のような存在(と勝手に私が受け取った)を介して両者の思いが通っていき、聴いていると、まるで陸の孤島に2人きりというような錯覚を覚えました。
漂う船舶と現実的な生活からは一線を画す彼らと・・・。さながら誰かの小説に出てくるサナトリウムのような清さを見たような気がします。


って、まぁた抽象的な事を書いて・・・意味不明ですね・・・ごめんなさい(><)
簡潔に書くならば、世界観はとても瑞々しくて好きです!
学生と物書きなんて、素敵な組み合わせじゃないですか?vvニコニコ



東西@岸尾さん
最近岸尾さんのBLを聴くのが好きなので、少し病弱そうな(あまり療養して・・・という風には聞こえません。だからと言って元気ハツラツ!というわけでもないです。)儚げな青年美を見ていると、心が揺れますv
このCDの前に「ご主人様と犬2」を聴いたんですけど、あちらはお金に目の眩む子で、こちらはお金に執着しない子で、正反対の人物像に、聴いていて勝手に満足を覚えましたw

最初、売/春のお話かと思ったんですあせる
というのも、売店でバイトする東西の元にいつも間宮はやってきて、必ず彼の所で会計を済ませ、お釣りをくれるんです。
(お互いの存在をキラキラの光り物のように尊く心に溜めていき、心の距離が近づいて・・・その後に離れで出会い、通うようになります。)
離れにご飯を持っていく時も、必ず五千円お札(樋口)とか一万円お札とかをぽんっとくれて、初めて体の関係を結んだ時にも、東西が初めてだと知って、アドリブの聞かない人のようにあたふたする間宮は、お金のことばかりを言うのです。
そして、翌朝にはきっちり、H代も初めて代も渡して・・・。(十万とか二十万とかびっくりな額が・・・!)
(岸尾さんのHシーンでの喘ぎの色っぽさはやばいなあ~と毎度のことながら思いました。ちょっと書きだすのが難しいのですが、“ぁあ~ん”というような?なんって色っぽいんだぁあドキドキ!とキャッキャしてしまいましたw)
こんな関係は不毛だと・・・。これでずるずるとお話が続くことはありえないと思いましたが、この時点で、渡す間宮にも受け取る東西にも全くロマンを感じられず、設定とキャラに温度差が・・・。
しかし!!東西はきっちりした子でした!!お金を貯めて、きちんと全額返すんですビックリマーク
お金の関係を清算して、初めて対等な関係を結べる・・・!
なんと立派な話!
Σ(- -ノ)ノところが、それでも間宮はお金をあげようと・・・



間宮@子安さん
キャラが全く読めず・・・ただ、子安さんの演技を聴いていると、何かを企んだり、実は昔から知っていた、などという小細工はないのだろうなと思いました。
キャラ絵を見ても、それは読み取れるかと思います。
子安さんのこんな純粋無垢な大人の役を聴いたのは久しぶりな気がします。子安さん自身も久しぶりだとフリトでおっしゃっていたので、やっぱりそうなんだ~とにvv
何事もお金で解決できると、生きる中で習ってしまった可哀そうな人なんです。
お金を持っていると、必ずすり寄ってくる人間っていますよね。小さい頃から彼の生きる環境で、彼を知る人物がみんなお金を求めてきたら、それらを切り離すためにそのアイテムは必須になっていくことでしょう。
でも“陸の孤島”に立っていた東西はそんな事を知らないし、そんなもの要らないし・・・。ようやく人間で判断してくれる人に出会えたのですね(;;)
このキャラの魅力的な所は、この世は金と植えつけられていても、人を信じ続ける無垢さを持っている事にあると思います。
付き合うようになってからも、何かとお金を献上しようとするわけです(汗)。買い物に行けば、目を離しているうちに大量に買ってきちゃったり・・・(汗)ガーン
その描写にくどさを感じないのは、間宮がいつでも屈託なく笑っているように聞こえてくるからかな、と。

どうも子安さんの作品がダメになってきてしまっている私。ただ、今作に限って言えば、相変わらず演技は棒っぽい所もありますが、久しく純粋に良いお声を楽しめたように思います。
お聴きになる前に、ブクレのキャライラストを見ておくと、更に萌えるかもしれませんvブーケ2
こんなかっこいい人が、東西の為にあっち行ったりこっち行ったり、裾を掴んで離さないなんて・・・!とくすぐられるのでvv



阿川@裕史さん
東西と間宮のキューピッド天使みたいな存在ですかねぇ。
間宮を取り巻く環境を誰より知っていて、唯一無二の良き理解者、と見ました。
お金を通さず人を見ているので、とてもまっとうな人間という印象を受けました。
東西のことも応援してますvv
仕事にはシビアなので裕史さんの声は冷たく聞こえるのですが、物語が進むにつれてその中に垣間見える優しさが・・・!(・ω・)b
出番が少ないのが残念です;;



今回の好きなシーンは、間宮が東西にいっぱい物を買うのですが、東西はそれを全部返してきてしまいます。(物じゃないんですよ!心ですよ!)
それを申し訳なく思った東西は、自分のお金でお揃いのサンダルを買います。(間宮ったら、買う事に夢中で、自分の靴をどこかに落としてきてしまうんです。なんと可愛い人・・・!子供みたいv)


―僕よりずっと大人なのに、こんなに、頼りなくて・・・もうどうしよう、この人は。僕は、この人が、好きでたまらない―
「あ、そのサンダル・・・」

「え?」
「僕が、買ったんだよ。間宮さん、靴を片方落としちゃっていたから。安物でごめんね。でも、お揃いなんだ。ほら!」
「え?ほんとに・・・?君が?」
「え?」
「君が?選んでくれたの?ぼくと、お揃いを?あ、ありがとう!大事にするよ。一生大事にする」
「大袈裟だよ」
「大事にする!大事にするよ!」
―僕の買った靴を、彼が履く。そんな事で、泣きたい。嬉しくて・・・それなのに―
「ぅ・・・」

「日和君?どうして泣くんだ?」
「プレゼント、返してしまってごめん。でも、僕は、あんな豪華なものを貰うのは不安で・・・だって、値しないでしょ?まだ今の僕は、まだ、ただ頼りなくて・・・豪華なものになんて、値しないんだよ」


複雑~(><)東西の気持ち、わかるなあ。
ありふれたシーンなのに、間宮の子供っぽい可愛さが作り出しているというだけで、知らない光景が広がりますよv



なかなか美しい題材だと思いましたv
すっごーーーーく良いというわけではなかったのですが、ゆったりと流れる時間に心が豊かになった気になりましたv
遊覧船船なんてもうずっと乗っていないのですが、洒落ていたなぁ。どこまでも行けるように思ったなぁ。な~んて考えていたら乗りたくなってきました。
旅行に行きたいw



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