敷地外の屈曲道路と適合建築物:算定位置の想定法 1 | 比嘉ブログ

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建築企画CAD「TP-PLANNER」開発者の日常・・建築基準法,天空率、日影規制講座などチャンプルーなブログ

10月8日土曜日、3連休初日の土曜日。東京は朝から雨。

これは、先週日曜日、近くの公園で

ひまわりが最後の頑張り、蜂との2ショット。思わぬシャッターチャンスに寄りすぎてピンボケ。

 

 

 今週は月曜日ノーベル生理学・医学賞大隅良典氏が単独で授賞される快挙から始まった。日本人受賞は、自分まで誇らしい気になるから不思議だ。日本人総じて気持ちの良い思いをさせて頂いた・・・感謝。お酒がお好きらしい。受賞後の一杯は至福の時・・だろな・・おっと、今晩こちらも仲間と飲み会だ、それなりに至福になれます。

 

 嬉しい事といえばサッカーか?イラク強かった・・劣悪な環境の国民を勇気づける為の戦いには胸を打たれた。でも勝てて良かった。オーストラリアに勝つまでは喜ぶまいと思ったが、翌朝までスポーツニュースを欠かさずみてしまった。蛍はやってくれると思っていたゾ。

 

 さて3連休初日。早めにブログを書いて遊ぶぞ。

 

 早速だが今週の報告から始めたい。

今週は火曜日に名古屋まで出かけた。

これは新幹線定番富士山ショット。・・おきまりですので。

 

不動産鑑定士2名の集中講座。

 

 遠方ゆえできるだけ多くの情報をお伝えしたく1時から始まった講座は気がつくと夜の8時前。

日影規制基礎から建物想定、天空率理論から実践、最後に画地割まで行った。

お二人ともしぶとく頑張って頂き音を上げない。

 終了後、最寄りの駅まで送っていただいた。記念撮影忘れを、はたと思いだし自撮でパチリ。さてだれの手による撮影でしょうか?お疲れ様でした。またお会いする時を楽しみにしてます。

 

 木曜日は、都内で出向きの講座。13名ほど対象に企画BIM講座を行ってきた。若手のバリバリの設計者に事例2案を通じてTP-PLANNERとRevitとの連携および天空率など午前半日ながら濃密な講座を行った。他社内ゆえ撮影は遠慮したが沖縄出身のナイスガイもおりこれからのおつき合いが楽しみだ。

 

 

 

 さて天空率講座を開始したい。

 

前回は適用事例集に記載された屈曲道路における「一の道路」の考え方を補足解説した。

 

 

今回は、その屈曲道路の一部が敷地と接していない場合を解説したい。2例解説する予定だ。いずれも関西地区のユーザーからの問い合わせを参考にモデルを作成した。

 

事例は一の道路と判断された下記の事例

 

と2の道路と判断された

 

 この場合、道路中心線が明確でなかったが円弧で示す位置で道路がクランクしておりその審査機関では2の道路と判断された。「1の道路」の判断基準は道路中心線の敷地側からの屈曲角度が120を超えるか否かがJCBA方式による判断。道路中心線を確認し納得して区分する必要がある。1と2では天空率の計算結果は大きく異なる。

 

 まずは,一の道路と判断されたこの事例から

 

この場合東側部は隣地越えの道路斜線が適用される。この事も適用事例集のP181に解説されている。

 

 隣地の有無にかかわらず道路反対側から適用距離内にある当該敷地は道路斜線の影響をうける。

今回の事例と同様である。今回の場合、敷地外にある道路が変形しておりその形状を正しく認識させる必要がある。

 

 解説はTP-PLANNERユーザーの為に新天空率を利用した入力法で行う。

まず敷地、用途地域等の基本入力後、「新天空率」を選択し

この様な敷地外の道路の条件を正確に入力する為には、「新天空率」ダイアログからいずれのボタンをクリックしても良い。それらの違いは隣地天空率の区域を発生させる為に「一の隣地」「完全適合」「敷地区分方式」の3種が選択できる意味で道路天空率の場合いずれの場合も同様の操作で結果も同一となる。

 

 

 

 

左側メニュー作業種類の項で「基礎情報」で上部リボンメニューの「発生」ボタンをクリックすると入力基礎情報から道路形状が発生する。基礎情報の入力は敷地の境界線に対して行う為今回の様な敷地外の道路形状は不明ゆえ単純に延長方向に道路形状が発生する。

 

 

 

 

道路形状を変更する為にはリボンメニュー「前面道路編集」を選択後、道路をクリックし選択すると選択された道路形状に対して「境界線」「中心線」「反対側境界線」「・・公園」「・・北側」など公園および北側の起点も直接入力編集が可能となる。公園、北側の情報は「反対側境界線」の情報と同様であれば「連続線複製」で同一設定が可能ゆえ再入力する必要はない。

 

 

 

 

形状を補助線で作図された(あるいは他のcadからインポートされた線分にスナップし作成を終了すると「高さ制限種」メニューから「道路」を選択し「発生」ボタンをクリックすると

 

 

 一気に適合建築物が作成される。これらの新機能は名前を「TP-Space]と読んでいる。この結果は「出力」でSKY状に算定位置の発生とともに連動される。

 

 

 

算定位置が屈曲した道路の反対側で適合建築物に面した位置まで発生している。あとは通常どおり解析を行う。

 

 

解析結果を検証してみる。「「図法」「天空率算定チャート図」では

 

この様に敷地に接するか否かは関係なく道路適合建築物が発生している。この場合空地が多く問題なくクリアーする。区域の作成法の検証をしてみよう。

 

 

「一の道路」では、後退距離は一律1.898が適用されており道路の反対側に後退距離1.898を加えた位置から20mの適用が適用される。この場合、仮に道路に面した隣地が当該敷地に取り込まれた場合も同様な適合建築となり合理的な判断といえる。

 

 円弧で示した部分は反対側道路の隅部から円弧状に適用距離が適用される。従来は敷地の隅部から発生した位置を起点としたがJCBAでは敷地側道路反対側いずれを起点に作成しても問題ないとされる。

 

 

 次に2の道路と判断されたこの事例

 

と思ったがこの部分を解説すると長くなりそうだ。今回は体育の日の3連休。お勉強をしている場合ではない。雨だが外に出て体を鍛える事にしよう。続きは次回!お元気で!

 

 

 

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