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2016年07月30日

行き止まり道路と令132条

テーマ:天空率実践編
7月30日土曜日。7月も明日で終わり関東地方は梅雨明け宣言とともに真夏がやってきた。

本日は朝8時からTVの前でイチローの応援。残念ながらヒットは無かったが今だ健在レーザービームでホームタッチアウト。なにか魅せてくれるイチローの野球は楽しい。

 途中でブログネタを書きながらの観戦になった。今週も報告したい内容が盛りだくさん。
まずは昨日のTP-PLANNERユーザー会東京開催の様子から
会場は青山にある第一法規様会議室を利用させて頂いた。まずはこの眺め

神宮外苑が一望で反対の窓には六本木ヒルズが

眺めがよすぎるので発表中はブラインドをおろして頂いた。まずは比嘉から始めた

 天空率施行からの審査方式の変遷からはじまり関東地域の行政のJCBA方式および「一の隣地」の対応状況のリサーチ報告から。適用事例集効果かJCBA方式が審査の基本とするところがほとんどとなっている。「一の隣地方式」に対する理解度も前回のリサーチから大きく向上し認知度が確実に上昇している事を報告した。

 次はサポートセンター部家(へや)から新天空率エンジン(T-Space)基本操作法を解説。

その後、休憩終了後には第一法規株式会社様から提供いただいた「建築法規PRO2016」を抽選で3名の方に引き当てて頂いた。女性の方が3名、大阪会同様女性の方へ・・・。

そして後半は森本が天空光の解説と天空光実践操作解説。天空率と再開発地区運用基準で適用可能な天空光の違いを理解して頂いた。

 そして鈴木は企画段階の情報モデル、建築確認のための情報モデルと検定制度を解説しTP-PLANNERがIFC検定に合格した事を報告した。TP-Rlinkを使ってREVITとTP-PLANNERのBIM連動を実践解説。BIMの醍醐味をご理解頂いた。

最後に部家が、サポートセンターに寄せられるQAから申請資料の確認法を解説。

長時間のお付き合いありがとうございました。お疲れさまでした。


さて今週は火曜日から企業ユーザーの新人研修が朝9時半から午後5じまで3日続いたその様子をお伝えしたい。講座が進むにつれ各人の顔つきが変わる様子がわかる。
まずは火曜日

形態制限の入り口、日影規制、斜線規制を理論、実践を繰り返しやっと終了ホットした表情。時刻日影を見ただけでNG箇所が分かる様になり逆日影チャートが使える。

この日は天空率講座をこなしプランニングを行いながら昨日の日影規制に加え天空率をかわす方法を実践解説。だんだん表情がしまり自信が芽生えている事が伺える。

そして最終日は最後に仕上げたBIMモデル構造パースを背景に皆いっぱしの顔つきになってきた。イイゾ!。あとは実践でガンバレ!今週も最終日はちょっとさみしいカナ。



天空率講座を開始したい。
今週のテーマは、「行き止まり道路と令132条」と題して解説したい。
今週新人研修の講座、最終日で行き止まり道路部分が詳細の解説ができなかったので補講として解説したい。

講座で解説したのが

この3方向道路は、比嘉ブログでも

3方向道路132条とNGの解決法1

の回で詳細解説した昨年の11月だ。まずはこの回の復習をお勧めしたい。


その講座の終了間際に上図を行き止まり道路にアレンジし解説したが時間切れで別途レポート解説すると約束したのが下図の例。さらに東側に7m道路も追加した。



西側道路が11.5mの行き止まり道路北側に屈曲した8m道路があり東側に7mの行き止まり道路がある、行き止まり道路の限りをつくした変則3方向道路。


本日は入力方法から天空率計算までの流れをを解説したい。

まずは西側最大幅員11.5m道路の入力は「入力」「敷地」から


行き止まり道路の場合は、道路幅11.5mを入力後、「行き止まり部分」の設定を行い「現在の値適用」で確定する。その事でこの道路境界線に平行な11.5mの位置にみなしの道路反対側の位置が確定する。


 次に北側屈曲8m道路側は

道路境界線にはベクトル表示される様に「始点」「終点」があるこの場合は「終点側行き止まり」の情報を付加する。となりの屈曲した道路8mとの関係は道路中心線が120度を超えると自動判断され「一の道路」で設定される。

 東側7m道路の場合は始点側が行き止まりだ。

 その他用途地域では「商業地域」の設定

本例は商業地域。「用途地域自動設定」で用途地域のエリアが自動配置される。

 この場合建物入力は終了している。「図法」「断面図」道路斜線断面を確認しよう。まずは西側11.5m最大幅員側に面した部分「設定」ボタンをクリック後、道路境界線をクリックし発生した断面位置を移動し(ドラッグではなくマウスの位置を移動する)再度クリックで断面図が表示される。


NGである事を確認。尚この場合断面図と重ねて表示しているのは解説の都合で図面レイアウトと重ね表示するテクニックを駆使。

北側屈曲道路8m側は

この場合、最大幅員11.5mの境界線からから2倍以内の範囲ゆえ最大幅員が適用されているがNGだ。

 次に最大幅員から2倍を超えた区域は

8m道路中心10m部が大きくNG、それを超えた45m高部は適用距離を超える為問題なし。

最後に7m道路側の断面は

このエリア道路中心10mの区域は8m道路の2倍の範囲内にあり8m道路が適用されるが大きくNG。それを超えた区域は最大幅員11.5mが適用されるが適用距離内にある45m建築物が大きくNGとなる。

 高さ制限NGゆえ天空率計算を行うわけだがまず高さ制限適合建築物および算定基準線を設定発生させる必要がある。

 今回は「入力」「新天空率」のメニューで実行するとする。

新天空率ダイアログボックスでは、道路境界線が敷地形状で正確に入力できない場合左側にある「新天空率」のボタンをクリックするがこの場合の道路境界線情報は敷地に接する境界側の情報で確定する為、自動発生の「道路境界」をクリックするだけ。

 するとさんざん解説した令132条の区分により区域区分されそれぞれ算定基準線が自動発生する。なにはともあれ解析して結果を確認する場合は「計算モード」に移動後、「計算」「天空率」で解析すると

 

どうやらNGの様だ。以上が入力から解析までの流れ。長くなった本日はここまでにしよう。次回はそれぞれの区域を令第132条の条文に照らして確認していきたい。

 では次回までお元気で!

比嘉ブログ


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2016年07月23日

道路幅員がせまくなったらクリアーした話。

テーマ:天空率実践編
7月23日土曜日
本日は7月29日金曜日に東京青山の第一法規株式会社本社ビルで開催される。
東京ユーザー会のご案内から
TP-PLANNERユーザーズフォーラム2016会講演内容
13:00 開場・受付開始
13:30 開会ご挨拶
    天空率審査の現場における問題点の指摘と解決法
    JCBA方式行政対応調査報告

13:50 新天空率エンジンを使いこなそう!
    【基本編】新天空率エンジン(T-Space)基本操作
    【応用編】事例を使った操作解説                 

15:00 天空光(再開発地区運用基準)
    天空光とは
    新製品「天空光オプション」解説
                    
15:30 企画設計のこれから
    企画段階の情報モデル
    建築確認のための情報モデルと検定制度
    TP-Rlinkを使って情報モデルを構築しよう                   
16:30 FAQ
    サポートセンターに寄せられる問い合わせから                             
17:00 第一法規「建築法規PRO」抽選会

 TP-PLANNER Ver16詳細の操作解説に加え比嘉は行政電話調査によるJCBA方式および「一の隣地」の利用状況の結果を発表資料配布する。大変興味深い調査結果となったご期待あれ!今後の天空率の行政対策の資料として有効にご利用頂きたい。

今回は加えて比嘉が天空率部を執筆担当した『建築法規PRO2016』が抽選で3名様に当たります。残席わずかです。お早目のお申込みをお願いします。

比嘉ブログおなじみの河原ナデシコ。この時期がもっとも元気かもしれない。

早速だが講座の状況から

水曜日は福岡から来社講習第一弾お一人で朝10時から夕方6時まで天空率、プラン、逆日影をじっくり講習お疲れさまでした。

木曜日は、設計事務所の3回講習最終日。総復習と企画BIMからBIM連動。皆さん日影、天空率、容積チェックしながらBIMデータが容易に作成できる様子に手ごたえを感じて頂いた様だ。皆実践でガンバレ!。最終回はちょっとさみしいが再会を楽しみにしております。

 そして昨日金曜日は福岡組第2陣。元気な二人がやってきた。

 沖縄のひょうきんお嬢?のおかげでほぼ笑いぱなしあっというまの一日講座。最後にどや顔でポーズ。帰りの飛行機間に合った否か・・・気になるが。


 さて天空率講座を開始したい。

 今週のテーマは「道路幅員がせまくなったらクリアーした話」でなんだか訳のわからないタイトルで始まる。なんのコッチャ!と思われている設計者の皆様その通りの話です。長くなるので早速始めたい。

 今回も下記3方向道路、

最大幅員南側12m道路、西5m、北8mの3方向道路。階高40m。容積率消化。当然令第132条の区域の解釈が必要になるが今回はそれだけではすまない。ともあれ解析してみよう。適合建築物と算定位置自動発生し解析すると


どうやら西側5m道路に面した区域でNGの様だ。いつもならここで区域を検証しNG対策を考えるのだが・・・・・

今回タイトルどおりに南側の道路を12mから11.9mに最大幅員幅を10cm狭めて再度解析してみたい。

南側最大幅員が10cm狭まった。同様に解析してみると

タイトルどおりに問題なくクリアーした。あろう事かNGだった西側道路中央部の天空率差分は4%前後で極めて余裕のある結果となった。まさにタイトル通りの結果だ。

 今回はこのクリアーした道路巾が狭い場合の区分検証からはじめてみたい。

まず最大幅員11.9m側は

適用距離25mの範囲で高さ制限を大きく超えるが左右の空地が広くクリアーしている事がわかる。

 西側5m道路側に回りこんだ最大幅員11.9mの区域は

南側最大幅員11.9mの境界線から2倍23.8m、そしてそれを超え、さらに5m、および北側8m道路道路中心から10mを超えた最大幅員11.9mが適用される区域となっている。

南北に空地がありこの区域も問題なしのクリアーとなる。

 北側8m道路の区域の最大幅員は、後退距離を計画後退距離11mで採用すると(11.9+11×2)=33.9>25mより最大幅員による区域は存在しない事になる。


続いて2項道路中心10mの区域を検証する。

南側最大幅員11.9mの2倍23.8mを超え、それぞれの道路中心線から10m以内の区域が令132条2項と3項の区域だ。その他の道路で広い道路は8mゆえその部分に面した区域には計画建築物が存在しない為比較対象にならない。

 西側5mにはわずかに面している為に比較対象となるが、8m側の境界線から2倍までは西側5m道路に面した区域は8m道路が適用される。


広い道路11.9mを超えた部分の道路中心10m内で8m道路境界線から2倍までは5m道路に面した部分にも8m道路が適用されるが2倍は16mだが最大幅員の2倍23.8mの区域には延長されない為11.2mまでで区分される。

 この場合令132条2項の区域はここまでとなり令132条3項は存在しない。


 そこで元の南側最大幅員が12mの場合に戻り区分された区域を検証すると区域が①と②に区分されている。


赤表示で示す①の区域の解説文は
最大幅員の範囲準住居地域
地盤 1(基準高さ 0)
勾配 1.25の範囲


②の区域は解説文は

最大幅員の範囲
前面道路の幅員が12m以上ある時の緩和範囲
準住居地域
地盤 1(基準高さ 0)
勾配 1.50の範囲

と記述されている。勾配が1.25と1.5に区分される為に区域が区分されている。さらに「前面道路が12m以上ある時の緩和範囲」は法56条4項の規定による

(建築物の各部分の高さ)
第五六条 建築物の各部分の高さは、次に掲げるもの以下としなければならない。
3 第一種中高層住居専用地域、第二種中高層住居専用地域、第一種住居地域、第二種住居地域又は準住居地域内における前面道路の幅員が十二メートル以上である建築物に対する別表第三の規定の適用については、同表(に)欄中「一.二五」とあるのは、「一.二五(前面道路の反対側の境界線からの水平距離が前面道路の幅員に一.二五を乗じて得たもの以上の区域内においては、一.五)」とする
4 前項に規定する建築物で前面道路の境界線から後退したものに対する同項の規定の適用については、同項中「前面道路の反対側の境界線」とあるのは「前面道路の反対側の境界線から当該境界線から当該建築物の後退距離(当該建築物(地盤面下の部分その他政令で定める部分を除く。)から前面道路の境界線までの水平距離のうち最小のものをいう。以下この表において同じ。)に相当する距離だけ外側の線」と、「前面道路の幅員に」とあるのは「、前面道路の幅員に、当該建築物の後退距離に二を乗じて得たものを加えたものに」とすることができる。


これが法第56条3項において記述された住居系地域において前面道路が12m以上ある場合は前面道路の幅員に1.25倍を超えた区域は1.5勾配の区域としなければならない。
そして4項では後退距離がある場合には前面道路の幅員に後退距離の2倍を加えたものとする事ができる。

 つまり3項においては12m以上の道路は1.25勾配と1.5勾配に区分しなければならないとある。さらに4項では3項の内容に後退距離を考慮する事ができるとある。


 今回のテーマは住居系用途地域における12m以上の道路の場合に適用される区域の区分法だ。

 3方向道路ゆえ令132条と法56条3項および4項が複合された区域区分となる為じっくり検証する必要がある。

検証を開始したい最大幅員12mに面した1.25勾配区域から


令132条による区分法で南側12m道路は西側5m道路側に最大幅員の境界線から2倍までやはり12m道路の幅員を有するとみなす。その為法56条3,4項が適用される。

 南側12m道路に面した区域の1.25勾配区域は、後退距離2mより1.25×(12m+2×2m)=20mまで。5m側に回り込み適用された12m道路は後退距離3mゆえ1.25×(12+3×2)=22.5m の位置までは1.25勾配その部分に面した部分は適用距離25mまでで区分される。12m道路、5m側にまわりこんだ12m道路幅員から1.25勾配の区域は上図の様に段差状になる。

 その1.25勾配区域を超えて適用距離25mまでが南側12m道路に面した1.5勾配の区域。

 次に5m道路に面した部分の区域は

最大幅員12mがまわり込んだ5m道路側に面した1.25勾配の区域となる。青円弧で囲われた凹部がある。その部分は1.25勾配区域ではない様だ。南側12m道路側は1.25×(12+2×2m)=20m、
5m道路側は後退距離3m
1.25×(12+2×3m)=22.5m、
そして北側8m道路側にも最大幅員12mがまわりこみその1.25勾配区域は後退距離が11mゆえ
1.25×(12+2×11m)=42.5mまでが1.25勾配区域。3方向からの1.25勾配を超えた区域が1.5勾配の区域となる為凹状に区分された。

 そして5m道路に面した1.25勾配を超えた凹部1.5勾配区域は


この5m道路に面した1.5勾配の区域は、建築物本体をくり抜いた区域となり空地がまるでない


この様な状態だ。万事休すか?否北側8m道路側の後退距離11mをそのまま道路高さ制限に適合せず0mに変更する事で北側8m側からの1.25勾配の距離を狭める事ができる。道路高さ制限の後退距離は計画建築物後退距離内で任意の位置に設定する事が可能だ。

 その事で1.25勾配区域までの区域は1.25×12m=15mこの条件を適用すると

どうやら作戦成功すべての算定位置でクリアーした様だ。5m道路に面した1.5勾配の区域を確認すると

8m道路に面した1.25勾配区域までの区域1.25×12m=15mは、どうやら8m道路中心10m内に位置する事がわかる。結果道路中心10mを超えた位置から計画建築物までが空地となりクリアーした事となる。

 前面道路幅員が12m以上ある場合の1.5勾配になる区域はすべての前面道路の後退距離に注意を要する必要がある。

 長くなったこのあたりで本日はおしまいにしよう。

東京ユーザー会でお会いできる事を楽しみにしております。



比嘉ブログ


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2016年07月16日

最大幅員算定位置で天空率がNGになる事

テーマ:天空率基礎講座
7月16日土曜日。
先週、東京水不足の心配をしたら雨続きの1週間となった。本日も急激に雨雲がはりだし大雨が降りそうな感じになってきた。
今朝もイチローを応援しているが今だ登場なし・・・・。しかしマーリンズ・・粗削りな野球をやりよる・・・・・・・・ブツブツ・・・・・・・・。

11時57分イチロー登場。センター前クリーンヒット、イチローらしい狙いすました当たりだ。残り9本。ワンヒットワンエラーで楽々得点。本日もいい仕事してます。延長になればさらに見られそうだイチロー登場の合間にブログを書く事としよう。
・・・・・・・・・・
イチローの活躍に続きあっさり逆転勝ちで試合が終わりイチローは本日1打席のみ。

 
今週月曜日、永六輔の訃報。
永六輔氏には主にラジオを通じて楽しく生き抜く方法を教えて頂いたと思っている。長年のファンでいた。この数年はパーキンソン病との闘いで次々とラジオ番組を降板していただけに心配していたが・。

 長寿番組「だれかとどこかで」は、放送が始まったのが比嘉がまだ小学生高学年の頃で沖縄琉球放送で聞いていた。「アルファンブラの想い出」のギターメロとともに遠藤やすこのナレーションが耳に心地良い「7円の歌」のコーナーが好きだった。当時ドルを使用していた沖縄。切手代が7円から値上げになるがコーナー名は変えないと宣言していた事を思い出す。7円でなにが変えるのか実感のない円の価値を想像したりした。学生の頃は六輔七転八倒TBSラジオ。この頃の永六輔1970年代が絶頂だった様に思える。

 その後この歳になるまで様々な事を教わった・・・中村八大、BIG4、ジャズ、落語、紀伊国屋ホール、芝居、黒柳徹子、野坂昭如、小沢昭一、久米宏、尺貫法復権を通じた体制側との対峙法、タモリ・(NHKテレビファソラシドのタモリ)、死生観、・・・数え上げるときりがない。すべての事に感謝したい。


通勤途中道端の紫大ツユクサらしい。今だ東京は水不足の恐れあり、だまだガンバレ!

  まずは今週の活動報告から始めるが今週も講習が続いた。
火曜日は、中高層建築物が企業ユーザーチームの1回目

逆日影で日影の可能空間算出法を徹底学習。

木曜日は、先週から始まった設計事務所の2回目講習

若手中心だが天空率を徹底学習。終了後に3人ほど居残りで補講を行った・・しぶとい。来週は仕上げ講習。特訓は来週まで続く。

 昨日金曜日は火曜日のチームの2回目

この回は天空率を特訓。逆天空率、最適後退距離算出など理論のみならず実践形式で特訓。途中、時間でできたとの事で急遽参加者在りで皆でワイワイ。今回は時間どおりの終了で皆ホッとした瞬間。あとは実践での運用でガンバレ!。



さて天空率講座を開始したい。
先週までは令第132条区分法の詳細解説を行ってきた。

今週は算定位置が適合建築物に接近する程クリアーする確率が高くなる事を検証確認してみたい。

 今回もサポートセンターに寄せられた質問をアレンジし例題事例を作成した。
まずは事例の紹介から

前面道路が南側に15m、北側に6m道路の事例。南北対象の建物でそれぞれ道路面に面した計画建築物形状は完全に同形状。
 アイソメ図では

 この事例は2方向道路ゆえ令第132条が適用される。南側前面道路15mが最大幅員で1項により最大幅員15mの境界線から2倍30mは敷地の境界線の距離30mと同じ距離ゆえ敷地全体が最大幅員15mの対象となる。

 断面図で確認すると

道路斜線も南北で対象に最大幅員15mの高さ制限を受ける事がわかる。
そこで天空率解析を行うと


 適合建築物の形状は同形状ながら、北側6m道路はすべてクリアーだが南側最大幅員がNGとなっている。道路高さ制限では道路幅員が広いとその分高い建物が可能になるだけにこの結果は一瞬「おや?」となる。

 これが天空率解析の妙ともいえるが検証してみよう。

まず天空率結果を検証する際には計画建築物と高さ制限適合建築物の天空図を重ね表示する事から始める。

 「図法」「天空率比較図」でまずはクリアーした北側6m道路の近接位置中央部P15で確認すると




差分が0.084%ゆえ左右の緑部の空地面積に対して赤線書き込みされた高さ制限を超えた部分の面積と比較すると左右の空地面積が大きい様だ。
図面レイアウトで抜き取り処理で面積比較すると


緑適合建築物面積が3.09グレー計画建築物2.92で緑部の面積が大きい。その分適合建築物天空率は低下しクリアーする。

NG部も確認するとやはり中央部P4がNG幅が大きい重ね表示すると

この場合は明らかに計画建築物の高さ制限を超えた部分は左右の緑部の合計面積より大きい事がわかる。その為NGとなる。

 天空率的には高さ制限を超えるに足る敷地内空地が無い為にNG。

それぞれの断面図で高さ制限を超える部分の違いを確認すると



狭い道路6m道路の反対側に設置されたP14の算定位置では破線で示す様に適合建築物を超える部分はP15の広い道路側より小さく投影される事がわかる。

 結論は算定位置が近い程、建築物の投影面積が大きくなるが幅広の高さ制限適合建築物の低下率はより高くなりクリアーする確率が高くなる。



かつて天空率黎明期の頃入隅道路において

 円弧で示す位置に算定位置を配置するローカルルールがあった。これは入隅部の高さ制限の立ち上がり位置をみなしの反対側の道路境界線としてたすきがけ状に算定位置を配置していた事もあった。

 しかし道路反対側が明確に存在する事からみなし設定をする必要がない事、算定位置と高さ制限の起点は本来関係しない。高さ制限適合建築物は令第135条の6、算定位置は令第135条9で規定される。(この場合でも後退距離を考慮した高さ制限の起点は異なる。)

 そしてなにより複雑に配置したたすき掛けの基準線だがこの部分は本来の道路の反対側の位置の天空率差分より確実に設計有利となる。現況の道路反対側の位置に配置するする令第135条の9の規定に準ずる事で十分としJCBAでは煩雑になるたすき掛け状の算定位置配置を行わない。


  法第五十六条第七項第一号の政令で定める位置)
第一三五条の九 法第五十六条第七項第一号の政令で定める位置は、前面道路の路面の中心の高さにある次に掲げる位置とする。
一 当該建築物の敷地(道路高さ制限が適用される範囲内の部分に限る。)の前面道路に面する部分の両端から最も近い当該前面道路の反対側の境界線上の位置


また同様の理由で隣地天空率においても算定基準線までの距離が16mの住居系の隣地天空率に対して基準線の距離が12.4mとせまい商業系の隣地天空率の方がクリアーしやすくなる。

 

隣地天空率の場合算、算定位置が近接すると壁面後退の位置までに配置される可能高さが住居系20m、商業系31m。算定位置が住居系16m、商業系12.4mゆえ商業系隣地天空率は住居系よりクリアーする確率が高くなる。

この際 隣地天空率でも算定位置の間違った設定法がときおりみられるので注意したい。


 この場合赤破線で示す直線から境界点が1m以内の場合、東京方式の試案では、まとめた隣地境界線として良いとされた記述があった。(現在公式なサイトが無い為に確認できないが)

 そこで屈曲した隣地をひとまとめに設定するのだが、算定位置の設定法が明確でない

適合建築物は一にまとめて算定位置を上図の様に境界線事に離隔距離16mで設定すると屈曲の角度により円弧で示した部分が隣地境界線に接近する事になる。一方隣地高さ制限適合建築物はひとまとめにした為にいわゆる「一の隣地」と同様に設定される。問題は上図で示した算定位置の設定法だがすべての隣地境界線から外側に16mの離隔距離が必要になるが円弧部などはまとめた隣地境界線に16m以内に近接する事になる。

法第56条7項
二 第一項第二号、第五項及び前項(同号の規定の適用の緩和に係る部分に限る。) 隣地境界線からの水平距離が、第一項第二号イ又はニに定める数値が一.二五とされている建築物にあつては十六メートル、第一項第二号イからニまでに定める数値が二.五とされている建築物にあつては十二.四メートルだけ
外側の線上の政令で定める位置

その事からもその設定は間違いだといえる。

 解析結果も


適法と思われない算定位置はすべて青表示のクリアーとされその部分の結果は危険側だといえる。

 
 ではどうする。JCBAのサイトhttp://www.jcba-net.jp/news/tenkuritu20100420.pdf のP109に詳細が記述されている。


それに適合する形式で解析すると

これが「一の隣地」方式。その場合でも境界の凹部に面した位置が近接する位置に設定されるがその部分のみクリアーで納得の結果となる。

 


適合建築物および算定位置、いずれも隣地天空率の解析法として問題ない。
 
算定位置からはからずも「一隣地」まで展開してしまったが本日も長くなった。本日はここまで!。



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2016年07月09日

今週の質問から

テーマ:天空率基礎講座
7月9日土曜日。
西の雨が関東地方でも未明から降り出したようだ。
九州ではまた豪雨の様だが水不足の関東水源地みなかみでは、なかなかまとまった雨になってない。今回は期待できるのか?かつて沖縄で水不足を毎年の様に経験しただけに水不足報道には敏感だ。(最近の沖縄はダムで水源が確保され水不足は無いと聞く)

 今週は錦織のウインブルドン負傷途中棄権で楽しみ期待が断ち切られた。
早朝からイチロー出場予定試合のテロップ付きのマーリンズの試合、3000本まであと10本のイチロー登場を今か今かと待ちかねていたが代打で出番かと思いきや前のバッターが出塁すればの条件付き・・・凡打の為、出番なし。 イチローファンのアメリカの少年のがっかりした顔がアップになった・・。皆が見たいのだ・・・お願いしますヨ。 アメリカ・・・。

 銃社会アメリカは大変な状況になってきている。ダラスといえばケネディー暗殺を思い出す。銃による悲劇はさらに拡大している様相。人種差別も公民権運動のキング牧師がその4年後の暗殺(メンフィス)・・アメリカはこの50年いずれも悪化している様に思うのだがどうだろう?。まず刀狩ならぬ銃狩りが必要だと思うのだが・・・。

 そういえば明日は選挙だ。すっかりイギリスEU離脱と都知事関連で関心を持っていかれた感があるが、実はこの選挙とても大事これからの日本の先行きをまちがいなく左右する。18歳からの新選挙人がどの様な判断を下すのか興味深い。

先週ユーザー会の帰りに立ち寄った京都のハスとアジサイで有名なお寺。今年最高気温のこの日。あまりの暑さにたまらず日傘デビュー。比嘉もやわになったものだが・・・・これが意外と快適・・。お茶屋での冷たい水とカキ氷で暑さを凌ぐ。カキ氷もずいぶん久々だがこのところの夏の暑さは沖縄の暑さを超えている。一気にかき込んだら脳みそにキター。これも久々。


まずは今週の活動報告から、暑い日が続いた今週だが講座が連日続いたこれは熱いぞ。

火曜日は天空率基礎講座

設計事務所精鋭が参加して活発に質疑等ありで時間超過。しまいにはBIM連動まで解説してしまった。やりすぎかも・・。

 水曜日は金融系のユーザーの3回講習の1回目。初日は逆日影からプランニング,
面積表までマンツーマンで軽くこなしていただいた。

木曜日は企業ユーザー設計事務所 3回シリーズの1回目

この名門設計事務所研修も恒例になったが新人を含む若手も多い為、日影規制基礎から、逆天空率手計算から逆日影チャート、日影申請図までまずは日影規制を徹底学習。次回は天空率だ。


天空率講座を開始したい。
前回まで、2以上の道路の令第132条の区分法を解説した。ところが詳細を解説したつもりだったが今週も区分法に関する質問がきたので前回の解説を補足する事から始めたい。


問題になるのは令132条2項

前項の区域外の区域のうち、2以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の2倍(幅員 が4メートル未満の前面道路にあつては、10メートルからその幅員の2分の1を減じた数値)以内で、かつ、35メートル以内の区域については、これらの前 面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。

下図の様な3方向道路において


*下の画像2015年9月15日の回でも解説した画像を転用しています。




「それぞれその前面道路の2倍」の記述から道路中心10m内における区分法で狭い道路4.5m側から5m側にも2倍で区分しその残りの区分は別途区分するのでは?

との間違った指摘に対する解説であったわけだが今週もこの件でサポートセンターに質問があった様で補足解説したい。

結論から申し上げるとこの様な間違った指摘が時折みられるので日本建築行政会議でもサイトで警鐘している。



この解説では4方向道路で下側のC道路が最も狭い道路だがそれぞれB,Dに面した区域は円弧と引き出しによる解説で「それぞれ一体処理する。(BDの幅員を適用する。)」とある。

つまり狭い道路側から広い道路側には回り込み区分はしない事が記述されている。

 天空率の区域の区分法として

(前面道路との関係についての建築物の各部分の高さの制限を適用しない建築物の基準等)
第一三五条の六 法第五十六条第七項の政令で定める基準で同項第一号に掲げる規定を適用しない建築物に係るものは、次のとおりとする。
・・・・・・・・
・・・・・・・・
3 当該建築物の前面道路が二以上ある場合における第一項第一号の規定の適用については、同号中「限る。)」とあるのは「限る。)の第百三十二条又は第百三十四条第二項に規定する区域ごとの部分」と、「という。)の」とあるのは「という。)の第百三十二条又は第百三十四条第二項に規定する区域ごとの部分の」とする。

 天空率においては2以上の道路がある場合道路に面した部分の区域は令132条に規定する区域ごとの部分で適用される。この第135条6項における令132条は斜線規制の緩和とは関係なく区域の区分法として規定されている。

 一方で令132条は複数の道路を有する場合に高さ制限の原則どおりに高さ制限を行うと
「132条詳細解説 1」で解説した様に不合理な結果となる事を緩和する為に利用される。




不合理な結果とは上図の様に10m道路と4m道路が接道する場合で原則とする道路反対側からの道路斜線勾配で制限すると



 緑で示す10m道路による可能空間が4m道路の狭い道路の勾配によりカットされてしまう。

この様な高さ制限ではいくら広い道路に面していてもさらに狭い道路が接道する場合は、厳しい高さ制限となり土地が有効活用されず最終的には税収減、国益にまで影響する。

 その事の対処として法第56条6項では
6 建築物の敷地が二以上の道路に接し、又は公園、広場、川若しくは海その他これらに類するものに接する場合、建築物の敷地とこれに接する道路若しくは隣地との高低の差が著しい場合その他特別の事情がある場合における前各項の規定の適用の緩和に関する措置は、政令で定める。


令132条は、この様な不合理な状態がおこる事に対する対処策でそれぞれの道路に面した部分の道路幅員の適用法を規定する。令第132条を再度確認して頂きたい各項ともに「道路幅員を有する」または「前面道路とする」と記述されている。

二以上の前面道路がある場合)
第一三二条 ・・・・同じ幅員を有するものとみなす。
2 ・・・同じ幅員を有するものとみなす。
3 ・・・前面道路とする。

つまり132条は道路に面した敷地の部分の道路高さ制限を適用する道路幅員を規定する政令である事がわかる。


令132条を適用すると、狭い道路4mに面した部分にも広い道路10mが適用される区域が規定される。

 



 この様に4m道路に面した部分でも10m道路の高さ制限対象となる為に広い道路の効果が狭い道路側にも影響し緩和される。

 法文の規定に科学的根拠は記述されないがこの場合「10m道路上には建築物は存在しないその分、通風、採光は良いとする。そしてその効果は広い道路の2倍程度影響するとする。ただし35m以上はその効果には疑問が残るから35mまでとしよう・・・」と解釈する。

 その際に狭い道路4mによる通風採光は考えない。なぜなら狭い道路側が接道する事により通風採光の効果があったとしても道路斜線(道路高さ制限)は建物の上側をカットするD/Hで制限する高さ制限である事より狭い道路幅員を広い道路側に適用する事では目的とする緩和にならない。その為、斜線規制においても狭い道路側から広い道路にまわり込み適用する考え方はない。目的とする道路高さ制限の緩和措置として意味をなさないからだ。
 さて問題は

 間違った区分法を指摘する主な理由に令第132畳2項の「・・それぞれその前面道路の幅員の二倍」の記述。

前項の区域外の区域のうち、2以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の2倍(*)以内で、かつ、35メートル以内の区域については、これらの前 面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。


この事は先週までの2回でも解説しているので参照して頂きたいが令第132条2項の書き出し部の
前項の区域外の区域のうち、2以上の前面道路の境界線からの・・・・
その区域が2以上の道路の境界線があるのは3方向道路以上となる為今回も3の道路で検証する。


 この2項の意味する事は、最大幅員以外が同じ幅員の場合で考えるとわかり良い。先週解説した最大幅員が6mでその他がいずれも5mの場合。令第132条2項道路中心10mの区域は



いずれも5m道路に面しているが2の前面道路に面している事より
前項の区域外の区域のうち、2以上の前面道路の境界線・・・・
から令第132条2項の適用区域となる。

それぞれ東側5mは

奥行は、その2倍5×10mまでで区分される。同様に南側の5m道路側も区分される事がなく奥行方向はそれぞれその2倍ゆえ10mまでで区分される。


 それぞれその道路幅員は同一の為まわり込み等は起きず奥行方向が「それぞれその前面道路の幅員の2倍(*)これらの前 面道路のみを前面道路とし・・」これらの前面道路は5mでそれぞれの道路に面した区域が確定する。この事は従来からも常識とされている事で問題はないだろう。

 この事を令132条の2項なりに解釈すると、仮にそれぞれの2倍で区分されたとしてもそれぞれの5m道路側はすべて5m道路が適用される為、道路幅員による区分つまり令132条による区分はされない。その為それぞれに面した部分は区分されない。

 繰り返す様だが令132条による区分は複数道路に面した敷地の部分の高さ制限を適用する道路幅員を規定する。面する方向、道路幅員、勾配が同一の場合区分されない。


 この事は道路中心10m内において幅員が大きい道路に面した部分(2方向ともに大きい場合つまり同一幅員の場合も同じ)にはまわり込みが起きない事を意味する。

 したがって幅員に差がある場合狭い側の道路に面した部分はそれぞれの2倍で区分され広い道路幅員が適用される。
「・・・・これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。」道路中心内で道路幅員が異なる場合は





 「これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。」

 令132条2項で解説するのは道路中心10m区域における区分法として狭い道路4m道路側にも広い道路5mが適用される事を意味する。


 

 まず5m道路側には当然広い道路幅員ゆえそのまま5m道路が適用され。その2倍(5m×2倍=10m)まで、つまり狭い4m側にも広い道路の2倍の距離まで適用される事を意味する。
(適用距離がその2倍より狭い場合は適用距離で区分されるが適用距離が2倍の距離より長い場合は2倍で区分される。

 これが道路中心10m内の5m側に面した部分の道路幅員の適用法。それぞれゆえ5mだけでなく4m側にもその2倍の距離まで5m道路が適用されるとする。


 その2倍とは今度は4m道路ゆえ奥行方向は4m道路×2=8mまでの区域が幅員の大きい5m道路幅員とする。令第132条の区域の幅員はすべて規定された。つまりそれぞれその2倍とはそれぞれに面した奥行方向の距離を意味する。

 今回は繰り返しの解説となったが令132条の目的が異なる道路幅員が接する場合に道路斜線の原則どおりの高さ制限の適用では不合理が起こる為、その緩和として道路に面したそれぞれの部分の道路高さ制限を適用する為の区分法である事を理解していれば冒頭の様な間違いはおきない。

 天空率は、区域を適切に設定する事、つまり法文に適切に適合させる事により正しい判断が可能になる。

 本日はははからずも過去3回の総括となってしまった。
本日も長くなった本日はこれでおしまい。次回までお元気で!


比嘉ブログ


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2016年07月02日

令132条詳細解説 3

テーマ:天空率基礎講座
7月2日土曜日。
今年も後半戦に早くも突入。早くもなにも半年は半年だが・・年々時間の経過が早くなっていくカンジ。
今週半ばから夏風邪で体調不良が続いたが昨日、大阪ユーザ会参加でTP-PLANNERユーザの皆様との再会でいつのまにやら回復。

イギリスEU離脱で先週末はどうなる事かと心配されたがこれも回復基調で・・・ヤレヤレといったとろか?!

まずは大阪ユーザ会の報告から始めたい。




比嘉は、天空率審査の変遷と関西から名古屋市に至る行政サイドの天空率審査方法のアンケート調査結果報告。

適用事例集効果でJCBA方式が浸透している事、「一隣地方式」の認知渡も高い。適用事例集での記載を期待する回答が多い事などを報告。



サポートセンター部家からは、新天空率、主にTSPACEによる難解な事案の設定法を解説。処理速度とともに最高レベルの天空率ソフトを実感して頂いた。部家は確認申請事におけるチェック法も解説。




鈴木は、BIM概論から企画BIM TP-PlANNERの役割そしてREVITとの連繋「TP-Rlinkを紹介した。作成されたIFCファイルは、ARCHICADでもTP-PlANNERで作成された梁、柱、建具、階段室まで再現される事を確認して頂いた。


かくて大阪ユーザ会も無事終了。いつのまにやら風邪もぶっ飛び終了間際に駆けつけてくれたトモデータサービスの馬場さん交えて軽く打ち上げ。


公園を散策するとキキョウの花が撮ってくれといわんばかりに風にゆれていた。


 今週は月曜日から水曜日までの3日間恒例の西松建設様新人研修。
今年は設計室配属の4人組が参加。朝9時半から夕6時までみっちりTP-PLANNERの操作のみならず基準法56条、56条の2を徹底的に理解していただいた。

 TP-PLANNERの入力データ項目はそれらの法規の必須項目ゆえTP-PLANNERを通じてこれらの法規解釈を行う事がもっとも効率的と考える。

 初日は法56条の2、規制ライン、受影面の基礎的想定法から始まり、日影規制中心に手計算で逆日影計算を行うなど徹底して日影規制を学習する。各人手計算の結果をTP-PLANNERによる逆日影計算で検証する。その事によりTP-PLANNER逆日影チャート図がいかに有効であるかを理解して頂く。

 この逆日影チャートをみて何を意味するか理解できていれば日影規制を理解している事になる。土地情報から日影規制による可能空間は逆日影チャートをドラッグし可能空間をスピーディーに算出する。

 日影規制の次は法56条斜線規制。その起源から問題点の指摘そして2以上の道路が接道する際の例第132条の徹底学習だ。これが天空率の区域区分にかわる。


 初日終了時の皆さん。

講座終了後のホットした表情。この表情が残り2日でプロの顔つきに変わっていくか?!

 2日目は天空率の基本的な考え方を徹底学習。3方向道路の実践学習。
隣地天空率まで行ったあと天空率の行政の対応の変遷とJCBA方式を学習してもらう。そして「一の隣地方式」を理解する。その後、土地情報発生からプランニングそして面積表まで一気に行う。

やや表示が引き締まってきた。プランまで行い自信がついてきたか?


3日目は、総復習とその他、発散規制ライン、傾斜地コンタ入力から斜面地を作成し平均地盤の算定等々と特殊な事例の処理法を学習後、博多天神の設定で土地情報からボリューム算出、面積表、構造連携パースそしてBIM連携まで一気に作成。だいぶ処理能力が向上してきた。実践で十分使えると確信できた。

最後はこれプロの顔つきになってきた。最終仕上げの作品を囲み自信の表情。これからまだまだ現場では何度もペッシャンコにされるかもしれないが仲間とともにガンバレ!応援してるぞ!



さて今週も天空率講座を開始したい。令132条詳細解説今回はその3回目。

前回は、令第132条の2項の区分法で、道路中心10m区域内で比較し道路幅員が狭い道路(4m)に面した部分には広い道路5m道路の2倍までは道路幅員の広い道路(5m)の2倍の位置、そして奥行方向は、狭い道路側からの2倍(4m×2=8m)までの区域は広い道路5m幅員が適用され区分される。


それぞれの2倍は令第132条2項における

2 前項の区域外の区域のうち、二以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の二倍(*)以内で、かつ、三十五メートル以内の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。


その前面道路の幅員の二倍」による。

前回は、その際の奥行方向は、2倍ではなく適用距離までではないか?の質問に対して2倍までと記述されている事を解説した。

 その際に「それぞれその前面道路の幅員の二倍」と書かれている記述がわかりにくいとの質問も多く受ける。今回はまずその事を事例を通じて検証したい。

「それぞれその前面道路の幅員の二倍」としないと区分が困難になる事例で以下の例を用意した。

最大幅員が北側6m、その他の道路が東、南側ともに5mの場合の区分法で検証してみたい。用途地域は住居系容積率200%で適用距離は20mとする。


まずは最大幅員の区域から最大幅員6m道路に面した区域は

最大幅員が6m程度の場合は適用距離より最大幅員の境界線から2倍(6×2=12m)が狭い為に上図の様に段差状になる事はこのシリーズの1回目で解説した。

 次に東側5m道路側の最大幅員6mの区域は

東側5m側に面した区域は最大幅員の境界線からの2倍を超えその他の前面道路(東側5m、および南側5m道路)の中心から10mを超える区域に最大幅員6mが適用される。この場合、円弧で示される部分は南側5m道路中心10m超える為、東側に回りこんだ最大幅員の区域は、その分2方向道路に比較し空地が狭くなる事に注意したい。


 次に南側5m道路に回りこんだ最大幅員6m道路は

北側最大幅員6m道路の境界線からの2倍を超その他の5m道路の中心10mを超えた区域で南側5m道路側に6m道路幅員で区分される区域。

 さて令132条1項はここまでいよいよ本日のメインテーマの2項の区域は

 最大幅員の境界線からの2倍を超えたそれぞれの道路中心10mを超えた区域だ。この場合、この道路中心10mの区域が2の道路(いずれも5m道路)に面している為2項は存在する。
 無視してすべて3項だと寄棟状に区域を作成せねばならない。その前に道路中心線の交差角度が120度以内ゆえそれぞれの道路の反対側からの道路境界線からの起点で設定される事もわかる。問題は奥行だ。

東側5m道路は

南側5m道路は

 この場合奥行方向は、それぞれ(東5m、南5m)その2倍の10mまでとなる。この様に道路中心10mに面した区域が同じ幅員の場合は、大小がない為、回り込みはおきずそれぞれその2倍まで区分する。それぞれその2倍はこの様に同一幅員の場合に有効に機能する。それぞれその2倍を超えた距離を無視して適用距離まで延長してはいけない。

 

2 前項の区域外の区域のうち、二以上の前面道路の境界線からの水平距離がそれぞれその前面道路の幅員の二倍(*)以内で、かつ、三十五メートル以内の区域については、これらの前面道路のみを前面道路とし、これらの前面道路のうち、幅員の小さい前面道路は、幅員の大きい前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。

「幅員の小さい道路・・」の部分が回りこみが発生する場合。「幅員の小さい前面道路」の記述から幅員の大きい側および同一幅員には回りこみはおきない。その為それぞれその2倍はそれぞれの区域に面した奥行方向の幅を意味する。

 
 すべて同一6m道路幅員の場合

この場合も3の道路から令132条が適用されてよいと思うのだが

(二以上の前面道路がある場合)
第一三二条 建築物の前面道路が二以上ある場合においては、幅員の最大な前面道路の境界線からの水平距離がその前面道路の幅員の二倍以内で、かつ、三十五メートル以内の区域及びその他の前面道路の中心線からの水平距離が十メートルをこえる区域については、すべての前面道路が幅員の最大な前面道路と同じ幅員を有するものとみなす。


1項の「・・・幅員の最大な境界線からの・・」の記述ですべての境界線が最大となるすると

この場合幅員の最大=6m道路ゆえ6m道路に面した上記3区域が存在する事になる。これら以外の「その他の前面道路」がない為、回り込みは発生しない。従てすべての前面道路の幅員が同一の場合、令第132条は適用する意味がなく原則通り道路の反対側から適用距離までが高さ制限の適用範囲となる。



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