前回分 「星になった男」 シリーズは


星になった男 01 ( 全 3 回 )


星になった男 02 ( 全 3 回 )


星になった男 03 完 ( 全 3 回 )


で お読み下さい。




豊が 目覚めた時は 回りは 暗黒の世界。



気がつくと 自分は 本当に 星になっていた。



豊は 慌てて 地球を探した。



懐かしい 母の星 故郷の星。



はるか遠くに 小さな地球が見えた。



どうやら 自分の 視点は 自由に ズームが 変えられるらしい。



見たいところを 拡大して アップして 見れるのだ。



地球の日本を探した、そして 自分の住んでいた街を 探した。



しかし 日本が 見つからない。



それらしき場所はあったが・・・、



遙かな荒野と 大きな岩や むき出しの山肌。



( どうやら 太古の時代らしい・・・。 )




豊は 美優を想った。



大好きな愛妻を 寝取られた 惨めな自分を 考えた。



( あんなこと もう見たくない。 これで いいのだ。 もう僕は 星になったのだから。 )



しかし 時代を現在に変える 解決策は 意外に簡単だった。



豊が 心の中で 行きたい時代を 念じれば、時間軸の変動も 時間を進めるのも 時間の逆行も 自自由自在だったのだ。



( へえ~ 星って 案外 便利なんだなあ。 )
 


豊は 現在の 日本と 住んでいた街を 再度 探してみた。



今度は 簡単に 見つかった。


( 待てよ。 美優の不倫は 見たくないなぁ。 でも もう一度 再確認したい・・・・。 )



自分でも不思議だったが 一番見たくない 愛妻 美優の 不倫現場を もう一度 確認したい 衝動が 抑えられなかった。



( 以下 次回へ )