flumpool、自分たちらしさ貫いた秋ツアー完遂 | ぺんぺん草

ぺんぺん草

頑張って耕します。

http://natalie.mu/music/news/166106





















このツアーは10月22日の愛知・Zepp Nagoya公演を皮切りに北海道、福岡、東京、大阪の4都市にあるZeppを舞台に行われたもの。山村隆太(Vo, G)、阪井一生(G)、尼川元気(B)、小倉誠司(Dr)に加え、サポートメンバーに磯貝サイモン(Key)、吉田翔平(Violin)を迎えた編成で登場した彼らは「ベガ ~過去と未来の北極星~」でライブをスタートさせた。そしてライブの序盤に「Hello」「この時代を生き抜くために」などを次々と披露していった。「傘の下で君は…」の演奏後、「もう6曲やりましたけど、知らない曲あった人ー?」とファンに問いかけた阪井。彼は元気よく「はーい!」と応えた観客に対して思わず「知らんのかボケー!」と激しめの口調でツッコミを入れてしまう。しかし阪井は会場に向かう途中のタクシーの中で起こった運転手とのやり取りの不一致が原因でフラストレーションが溜まっていたため言葉を思わず荒げてしまったと釈明し、タクシー内でのやり取りをコミカルに伝えると、会場は爆笑に包まれた。

その後、山村は自分が過去の恋愛について忘れられないタイプであることや、昔好きだった人をSNSで探そうとしたことなどを語り、「“女の子は上書き保存、男の子は名前を付けて保存”なんてよく言いますけど、恋をしていたときの気持ちは純粋だったんだなって思って作った曲です」と、「君のための100のもしも」を切なげに歌い上げた。続けてバンドは「みんなの笑顔を見てきてできた曲です」と山村が話してから「君が笑えば ~Just like happiness~」を届け、会場を温かい雰囲気で満たした。なおステージには縦型のLEDパネルが複数設置されており、「Over the rain ~ひかりの橋~」ではLEDパネルに虹が映し出されるなど楽曲の世界観にあわせた照明・映像演出が彼らのパフォーマンスを彩っていた。

ライブ後半には山村が今回のツアーのセットリストについて「好き勝手やらせてもらっていますけど、平日にも関わらずこうやってみんなが観に来てくれてうれしいです」とコメント。さらに山村は好きなことができている環境にいられるのは幸せだが、それを継続するのは現実的には難しいことであるといった素直な心情を明かす。そして「自分たちらしくありたい。そんな願いを込めて作った曲です」と述べてから「僕はここにいる」を感情たっぷりに歌った。バンドは前向きなメッセージを込めた「brilliant days」や「明日への賛歌」などを届け、クライマックスに向けて場内の一体感を高めていく。

ライブの終盤、バンドはアグレッシブなインストセッションから「Because... I am」へとつなげ、「MW ~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~」「星に願いを」とアッパーチューンを連投。尼川がステージ前方で観客を煽ったり、ステージ中央で阪井がギターソロを奏でたりと熱いパフォーマンスを展開していき、金銀テープの発射と同時に始まった本編のラストナンバー「プレミアム・ガール」ではメンバーが満面の笑みを見せて本編を締めくくった。

またアンコールを受けて再びステージに登場した彼らは山村の「みんな大好きです、この曲を聴いてください」という言葉に続けて「証」を演奏。ラストにはキラーチューン「イイじゃない?」を投下し、観客がタオルを大きく振り回すなどして盛り上がる中、全演目を演奏し終えた。

メンバーは深々と一礼してからステージ前方に集まり、11月18日にライブBlu-ray / DVD「flumpool 真夏の野外★LIVE 2015『FOR ROOTS』~オオサカ・フィールズ・フォーエバー~ at OSAKA OIZUMI RYOKUCHI」をリリースすることや、12月30、31日に神奈川・横浜アリーナにてカウントダウンライブを開催すること、2016年2月3日にニューシングル「夜は眠れるかい?」をリリースする予定などを告知し、改めて感謝の言葉を述べてステージをあとにした。今後の彼らが見せる精力的な活動に引き続き注目しておこう。