中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba -816ページ目

人生意気に感ず「大胆な女たち。女性犯罪は続く。暴力団の行方。白昼の大金強奪」

◇女性の時代を象徴する社会現象というべきか。犯罪でも女性の大胆な動きが目立つ昨今である。先日は3人の男を練炭を使って殺したとして死刑判決を受けた木嶋早苗の事件が世間の注目を集めたが、今大いに世間を騒がせているのは山辺節子容疑者である。スケールも国際的であることに驚く。

 

 62歳であるが38歳と偽り、若い外国人男性を愛人に持ち、札束をバッグに入れて豪遊していたと報じられている。その金は融資の名目で違法に集めたものとされる。いずればれることは明白なのに刹那の享楽に任せる心理が到底理解できない。

 

◇暴力団組長に懲役3年の求刑が前橋地裁であった。近年暴力団構成員の数が減少を続け、県内では表立った暴力団の動きは影を潜めていると思っていた矢先なので注目した。

 

 被告は指定暴力団松葉会系組長で、就労資格のないカンボジア人女性を伊香保の温泉街で働かせたとして入管難民法違反の罪に問われた。

 

 働かされた仕事の内容は売春であり、性的搾取である。検察は「売春させられた女性は肉体、精神、経済的苦痛を受けた」と主張した。立件にあたり、スナックで客となった人たちも警察で調べられ、冷や汗をかいたに違いない。

 

◇暴力団構成員の減少に関しては暴対法の効果が大きいが、背景には社会経済情勢の激しい変化がある。暴力団は追い詰められているに違いない。新たに組に入る青少年が多いとは考えにくい。この世界には、昔の任侠道にあったようなロマンがあるとも思えない。それだけに人の命を何とも思わない残忍さが現代の暴力団には感じられる。先日も、このブログで書いたが、前橋三俣町の殺人事件の死刑囚は他の殺人事件を2件告白した。

 

 獄中の囚人が自ら手にかけた人の亡霊にうなされて告白した例を聞いたことがある。この日本列島には暴力団によって殺され埋められた死体は無数に存在するのではないか。法治国を誇る国でありながら、暴力団の存在を許すこと自体がおかしいのである。私が県議会から引退後、暴力団を正面から取り上げる議員が少なくなったような気がする。

 

◇凄い事件。白昼4億円近い現金の強奪。同日、3億円以上の現金を持って確保された出国直前の男たち。これらの関連は。計画された犯行か。事実は小説より奇なり。映画のような場面が展開か。(読者に感謝)

人生意気に感ず「民間初の月面捜査。V2号のブラウン博士。核拡散の恐怖」

◇民間初の月面捜査国際コンテストに日本チームが挑戦する。先月の「ふるさと塾」ではテーマの宇宙に皆熱心に耳を傾けた。この瞬間にも宇宙は限りなく膨脹を続けている。地球は小さな星であり、私たちは宇宙的存在である。連日繰り返される地上の争いが馬鹿らしく見える。

 

 月までは約40万キロ。おとぎ話の世界であった月に人類が到達し帰ってくるなどと信じ難いことだった。あれから48年。1969年のアポロ11号の快挙に世界の目は釘付けとなり、私は興奮で胸を躍らせた。

 

 コンテストには、日本・インド・イスラエル・米国・多国籍の計5チームが参加。探査車を月面に着陸させた後、500m以上移動させ、高解像度の動画や画像を地球に最も早く送ったチームが優勝。賞金は約22億円と破格だ。

 

 是非優勝して欲しい。賞金よりも日本の技術力を示し、国民の心を高揚させ子どもたちの夢をかき立てる効果が凄いに違いない。

 

◇月ロケットといえば、ドイツのロケット工学者ブラウンを思い出す。第二次大戦中、ナチスの下で初めて長距離ミサイルV2号を開発。このロケットはロンドンを恐怖の底に落とし込んだ。ドイツ敗戦後博士はアメリカに渡り、アポロ計画の指導者となりアポロ11号を生み出した。日本のロケット工学の出発点は糸川博士だった。

 

 ロケット技術は戦争の手段として発展し、今や北朝鮮がミサイルを手にして世界の平和を脅かすに至っている。戦争から生まれたロケット技術を平和と夢に生かすことが人類の課題である。民間の月面コンテストはこの意味で非常に重要である。

 

◇戦争の手段として生まれた極限の力が核である。その原理はドイツ人によって発見されたが、悪魔の兵器を完成させたのはアメリカであった。それはあっという間に世界に広まってしまった。イギリス、フランス、ソ連、中国、インド、パキスタンと。そして、現在北朝鮮が核保有国たらんと主張している。ミサイルと共に核が広がる恐怖を日本は今、身近な現実のものとして感じている。危険な独裁者がこれを手にすれば、必ず使われる。何としても阻止しなければならない。人命を何とも思わないテロ国家が核を手にしたら大変なのだ。

 

◇今朝2時頃茨城で震度4が2回。慣れで驚かなないが、さすがに多い。首都直下が迫っている。五輪の前か後か最中か。関東大震災から94年だ。(読者に感謝)

人生意気に感ず「中国大使館で植樹。宥座の器も。カールビンソンの動きと中国」

◇中国大使館の中庭に見事な五葉松が植えられた。18日早朝、群馬県日中友好協会の一行はバスで大使館に向かった。大使館で合流する人を含め総勢27名。程大使、福田元総理、私が根本に土を寄せる儀式を行った。傍らには、「国交正常化45周年記念、群馬日中友好協会寄贈」と書かれた標示板が立てられた。前日の予報は外れて、うだるような真夏日。特別な一画に植えられた山梅提供樹齢70年の松は降り注ぐ陽光の下で何かを語っているように見受けられた。

 

◇パーティでは福田元総理、程大使と私が挨拶。「私は、群馬日中友好協会は嵐の中に船出しましたが、民間の交流が国家間の交流の基礎となることも学ぶことが出来ました。この五葉松が日中の絆を一層強めることを願います」と話した。

 

◇実はこの日のパーティ会場では、もう一つ貴重な物の寄贈式が行われた。現代の名工、群日中の会員針生清司さんの「宥座(ゆうざ)の器」である。孔子がこれによって中庸の徳を教えたとされる「器」は本家の中国には存在しない。針生さんが十年の歳月と心血を注いで実現された。二千数百年の時空を超えて甦った宥座の器は、欲望に押し流される現代人の心に語りかける。「過ぎたるは及ばざるが如し」と。

 

 程大使が実演した。鎖につられた銅(あかがね)の壺に大使は柄杓ですくった水を注ぐ。傾いていた壺は8分目で真っすぐの姿になり、それ以上入れると壺は口を下に向けて中の水を吐き出してしまった。どっと起こる歓声。人々はそれぞれの立場で教訓を受け取ったに違いない。大使館の入口を固める警視庁の警備は昨年より厳しく感じられた。私たちは現実の世界に戻ったことを意識しつつ大使館を後にした。

 

◇大使館に植えた五葉松は太田市の造園業山梅の提供である。会長の山田忠雄氏は群馬県日中友好協会の理事。日本庭園を構成する樹木は日本の伝統文化である。山梅は中国への樹木輸出を進めようとしている。文化と結びついたビジネスが進むことは日中両国の真の交流にとって良いことだ。群日中は今後この分野の経済交流が進むことを願っている。

 

◇空母カールビンソンは、北の状況をにらみながらまだインドネシア海域に。中国の必死の努力を尊重する姿勢に違いない。北の人民軍創建85周年が25日。この頃、日本海に到着という。(読者に感謝)