中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba
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人生意気に感ず「中国の日本人学校児童の死の衝撃。兵庫県知事のメンタル度、議会にも責任が」

◇不幸な事件は18日に起きた。中国の日本人学校児童が中国人に刺された事件である。生死を気に掛けていたが19日死亡した。何の罪もない児童を狙った卑劣な犯罪行為である。中国で暮らす日本人に衝撃が広がっている。日本人学校では野外で日本語を大声で話さないよう呼びかけていると言われる。北京の日本大使館は国旗を半旗にして弔意を示した。また、事件が起きた深圳市の幹部は遺族宅を訪れお見舞いを述べ哀悼の意を表明した。

 事件の背景に近づくために事件の日「18日」を重視しなくてはならない。中国はこの日を「国辱の日」と位置づける。1931年の柳条湖事件の日だからだ。これは満鉄線路が爆破された事件で、関東軍は中国側の仕業と発表し全面的軍事行動を起こしたが事実は関東軍の計画的行動であった。関東軍は満州全域に侵略を広げた。日本は国際的非難を浴び遂に国連を脱退し破局への道を突き進んだ。

 今回の事件がこの歴史的事実と結び付くか否かは不明である。今私たちに求められることは感情的にならず、冷静に判断して行動することだ。私は昨年11月、北京の天安門広場で原稿を没収されスパイ容疑で拘束されかけた出来事を思い出す。主義や思想が異なる国で冷静に行動することの重要さを学んだのであった。

◇兵庫県知事不信任決議か県議会の全会一致で可決された。知事の選択肢は10日以内の辞職、失職、議会解散であるが明言は避けしっかり考えて決断すると表明した。ほぼ四面楚歌と見える状況でよく頑張っているという感も受ける。県議会、マスコミ、世論との攻防の場でもある。県会議員の状態はよく分からないが私の議員経験からして議員の資質も問われる場面だと思う。不信任の理由としていくつかあげている。①公益通報保護法の対応の不適切さ。②元県民局長の命を守れなかったこと。③道義的責任に対する不理解。④県政に停滞と混乱をもたらした政治的責任等である。これらの点は議員及び議会にも多いに関わることではないか。大体議会は知事の追認機関になっているところが多い。地方議会の形骸化が指摘されて久しい。長いことあれだけ叩かれて動じない背景にあるものを知りたい。19日の最後通告的決議に対しても知事は表情を変えなかった。しかし、上の④にあげる政治的責任は動かし難い。「信なくは立たず」と言う。引っ込みがつかなくなっている点もあろう。熱慮の上潔い、そして鮮やかな引き際を作ることがこの人に残された最良の選択肢であると思う。(読者に感謝)

人生意気に感ず「敬老の日、本県最高齢は110歳女性。旧統一教会との癒着は大スクープ。立憲民主の存

◇今年も敬老の日を迎えた(16日)。私の誕生日は10月30日、84歳になる。振り返れば人生夢の如しである。動乱の中で生まれた。誕生の月、昭和15年10月に三国同盟が結ばれ、翌年太平洋戦争に突入した。瓦礫の原と化した前橋市は「国破れて山河あり」で、あれが私の人生の原点であった。夥しい若者が空に散り海の藻屑と化した。この年で敬老の日を迎えられるのは束の間の平和のお陰である。

 全国の100歳以上は過去最多9万5千人余。そのうち女性は88.3%。最高齢者は116歳女性で、本県では前橋市の110歳女性である。女性の生命力の凄さよ。

 11月3日のぐんまマラソンが近づいた。中秋の名月が美しい。午前3時40分、私の足は定期便となる。10キロ、制限時間内の完走を期するが一抹の不安もある。大相撲が終盤にかかる。力士の筋肉が眩しい。大の里が驚異の躍進を続けている。何人かひいきがいるが宇良もその一人。大関琴桜を倒して会場が沸いた。「ご祝儀を抱えて嬉し宇良がゆく」。

◇朝日の大スクープは一面大見出しで伝える。「安倍氏、旧統一教会会長と面談か」。当時、巨額の金を韓国に送ることが社会的大問題となった。家庭崩壊が至る所で起きた。最大の問題は政治不信であった。旧統一教会の犯罪的行為に自民党政権が大きく関わっていると疑われた。自民党は党として教団との組織的な関係はないと繰り返してきた。一枚の写真に自民党本部総裁、応接室で安倍元首相が当時の統一教会会長等と写る姿を報じている。このスクープ写真は教団との組織的関係を示すものだ。2013年の参院選で自民の候補を教団が全国組織で支援することを確認する場であったという。ほぼ10年前の出来事は極めて今日的である。今総裁選の真っ只中で日本を変えることが叫ばれているがその成否は政治不信を乗り越えられるか否かにかかっているからだ。

◇立憲民主の代表選が同時進行しているためその存在感が大きくなっている。日本の政治の悲劇は政権を担い得る野党の不存在である。今回自民党の最大の危機が叫ばれているがこれは野党にとっては大きなチャンスである。4人の争いとなっているが野田元首相が他の3氏を引き離しているらしい。天下分け目の関ヶ原は衆議員総選挙である。勝敗を決めるカギは政治の信頼の回復だ。424年前と違って戦いを決するのは主権者たる国民である。世界の中の日本となりその役割は極めて大きい。日本丸の舵取りを託すに足る人物を選べるか、その時は迫る。(読者に感謝)

人生意気に感ず「再びの暗殺未遂に驚く。総裁選の行方は」

◇信じ難いことが15日再び起きた。トランプ氏暗殺未遂事件である。7月は銃弾が耳を負傷させた。今回はトランプ氏所有のゴルフ場内で起きた。発砲はなかったが容疑者は370~460mの距離で自動小銃を持っていた。危機一発であった。

 トランプ氏は「再び命を狙われ、私の決意は更に強まった。妨げるものは何もない」と叫ぶ。支持者へのメッセージである。共和党下院議員は「再び神が守ってくれたことに感謝」とX(ツイッター)に投稿した。バイデン大統領は「トランプ氏が無事で安心した」と声明しトランプ氏に対する特別の警護を命じた。ハリス氏も「政治的暴力を非難する。トランプ氏の無事に感謝する」と声明。

 トランプ氏は10日の討論会で民主党が7月の暗殺未遂事件を誘発したと主張していた。現在劣勢の状況のトランプ氏は今回の事件を逆手にとって反撃に転じようとすることは必至である。

 この事件は大統領選にどう影響するか。トランプ氏への批判が暴力を引き起こしたとの風説が広まることを恐れる。トランプ支持者の中には神が助けたという声がある。神はそんなものであろうか。神は正義の筈だ。今回の容疑者はトランプ氏について「米国人を再び奴隷にして支配する」などと批判していた。今回の事件はトランプ氏の危険性を浮き彫りにした面もあるに違いない。この事件で改めて痛感するのは容易に銃の入手が可能なアメリカ社会の恐怖である。

◇日本では総裁選が意外な展開を見せている。自民の9人の候補者の姿は解放的である。銃社会でない日本にアメリカのような緊張感がないのは当然であるが警備当局は相当の力を入れていると思われる。アメリカの暗殺未遂事件は当局の緊張に拍車をかけているに違いない。世論調査では9人の中で現時点では小泉、高市、石破の各氏が先行していると言われる。1回目で過半数を得られないだろうということは明らかだから上位2人の決戦投票になるに違いない。自民支持層電話調査では、新総裁にふさわしい人の順位は高市氏が27.7%、石破氏が23.7%、小泉氏が19.1%である。総裁選投票資格者に限れば小泉氏27.9%、高市氏21.4%、石破氏19.7%とか。更に的を絞って議員の動向を見れば小泉・小林両氏が50人弱、林氏が40人程度、茂木氏は40人弱、そして高市、石破、河野3氏は30人程度という。必至の獲得合戦が想像されて面白い。私のところにも総裁選投票用紙が来ている。投票締切日は26日。候補者一名を投票用紙に記入。ドント方式で比例配分する。(読者に感謝)

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