人生意気に感ず「生活保護費を適正化する条例。驚異の人口減少。堀越解散命令」 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

人生意気に感ず「生活保護費を適正化する条例。驚異の人口減少。堀越解散命令」

◇面白い条例を作ったものだ。生活保護費等をパチンコ、競輪などに浪費する者の通報を義務づける。兵庫県小野市の福祉給付金制度適正化条例(27日可決成立)。過度の飲酒や風俗遊びも対象となり元警察官等の適正化推進員が通報を調査する。

 不正受給不正使用の実態は目に余る。国会も立法で適正化を図ろうとしている。しかしこの条例はお粗末ではないか。簡単に通報され調べられたらたまらない。受給者は日常生活を監視され精神的に傷つくだろう。人権問題になり得る。市議会の審議状況を知りたいものだ。

◇埼玉県議会では、貧困ビジネス規制条例を27日可決成立させた。生活保護者など生活困窮者を救うために悪質業者排除を狙う。1つの部屋を2つ以上の世帯に分割しないなどを求め、一定の無料低額宿泊所などの利用契約書を県に提出させる。

◇地方議会の役割が問われている。先日、県議会の勉強会に招いた講師は、地方議会は「立法府」だとして条例の積極的作成の意義を強調した。

 選挙で選ばれる議員は市民の生活の実態を知る立場にある。市民の為を思えば適切な条例を作ることが効果的なことが多い。今や、地方議員には条例制定能力も求められる。群馬県議会は最近「がん対策基本条例」、「議会基本条例」を成立させた。

◇日本の沈没を示すように人口が減る。27年後、県人口は、厚労省推計162万人。現在の県人口は200万人を少し切ったところ。上毛カルタはその誕生の1947年頃の人口を「力合わせる160万人」と歌った。下降線はそこを経て更に下がるのか。

 厚労省は27日、2040年の地域別将来推計人口を公表。群馬は関東で減少率最高。県内市町村は吉岡町を除き全て人口減少。南牧村の減少率は何と全国最高である。

 吉岡町と南牧村は両極端を示して興味深い。吉岡町の増加率は北関東3県で最高。県内年少人口も吉岡町は最高で南牧村は最低なのだ。

◇高齢少子化が進む中で働く者の負担は一層増える。国政の最大の課題であり、県政でも同様だ。負担は平等であるべきだ。このことは政治参加の平等を要求する。現在問題となっている一票の格差はここにつながることを知るべきだ。

◇堀越学園に解散命令が出た。活動中の学校法人に対する前代未聞の措置。元理事は逮捕され地裁で実刑。私学経営者の営利企業感覚は県教育史に汚点をつくることになった。(読者に感謝)

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