「楫取素彦読本」 第12回 | 中村紀雄オフィシャルブログ 「元 県会議員日記・人生フル回転」Powered by Ameba

「楫取素彦読本」 第12回

松陰は江戸へ送られ首を切られることになりますが、出発の時、自分が最も大切にしてきたある言葉を楫取に送りました。それは「至誠にして動かざるは未だこれあらざるなり」で、人は真心をもってすればどんな人でも感動しないものはないという意味です。首を切られる人が、信じる人に送った最後の言葉として受けるとき、私たちの胸に熱く伝わるものがあります。

楫取素彦が吉田松陰の妹を妻に迎えたことは、松陰との深いつながりを意味するものです。楫取と松陰は、この結婚を機に更に絆を深めました。

また、松陰は、いよいよ去るにあたり、松下村塾のことは全て楫取に任せてあるから心配ないと門人たちに話しました。これらの事は、楫取がいかに松陰に信頼されていたかを物語ることです。


【解説】




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これは吉田松陰の書で「至誠にして動かざるは未だこれあらざるなり」と読みます。これは孟子の言葉です。


○「奇兵隊」

アメリカやフランスと戦い窮地に立たされた長州藩を救うために高杉晋作が提案し創設しました。

武士の他に戦う意思のある庶民も加わることが出来ました。武士だけが兵になるのが原則でしたから、「正兵」に対する「奇兵」でした。

戦うことを決意した民衆のエネルギーは、過去の一揆に現れたように凄まじいものでした。

それを利用した高杉の知略には舌を巻きます。奇兵隊は幕府軍を破る程の大活躍をしました。