85歳の元発明王

「ここ2・3年気候不順が災いして気候の変わり目には良く眠れません。そこで、夜半目覚めたらガバッと起きてダンベル体操、膝体操、腹筋体操等40分行い、身体が疲れたところで床に戻るとバターングー、壮快な朝を迎えることができます。次の日も又同じ思いをしたいと繰返し病み付いています。」

これは現在85歳の方の話です。或る大手企業に勤務されていた頃は、多数の発明をされた優秀な技術者でした。これまでもユニークな体操を取り入れて健康管理されてきましたが、中途覚醒の悩みを、ユニークな方法を見つけて自分で克服されているのですね。発明者魂は高齢になっても衰えないのですね。

加齢とともに増える中途覚醒

日本国民の5人に1人は不眠で悩んでいると言われていますが、高齢者に限ればその割合は3人に1人になるそうです。高齢者の不眠の悩みの中で最も多いのは中途覚醒です。夜中に目が覚めると、その後は再入眠することが難しい。その結果、深い眠りができず、朝もすっきり目覚められない。高齢になると、社会的接触や運動量が減るので、概日リズムが変調をきたすからですね。中途覚醒の悩みを克服する方法はいろいろあるでしょうが、「ガバッと起きてダンベル体操、膝体操、腹筋体操等40分行い、身体が疲れたところで床に戻る」という方法も、元気な高齢者には有効だと思います。