ファイナンシャルプランナー國松典子です。
老後の生活費の収入源はどのようにするのか
考えられたことはありますか?
「今の生活で精いっぱいで、老後のことなんて考えていられないよ」
という声が聞こえてきます
老後の1カ月当たりの生活費はいったい
いくらくらいかかるのでしょうか?
『生命保険文化センター「生活保障に関する調査」』によると
最低限の生活費 23.2万円
ゆとりのある生活費 38.3万円
かかるそうです。
これらの生活費をどのような収入源で賄っているのか
海外の国(日本・アメリカ・韓国・ドイツ・フランス)と比較したデータがあります。
Q1:老後も仕事をして老後の生活費に充てている人が最も多い国は?
1位 韓国 35.4% 3人に一人は働いている
続いて アメリカ19.8%→日本17.7% と2割弱
ヨーロッパ圏の ドイツ10.2%・フランスは9.5% と1割程度にとどまりました。
Q2:子どもなどからの援助を生活費に充てているのが最も高い国は?
1位 韓国 37.3% 2位の日本でも2.5% 他の国は1%にも満たないのですから
韓国は親孝行の国ですね。
韓国は儒教の国ですよね。儒教はとにかく「孝」を大切にするそうです。
「親孝行」の「孝」の文字は「子」が「老」を背負ったつくりになっているんですね。
年配者、とくに親を敬わなくてはならないというもので、
儒教ではもっとも重要な考え方だそうです。
わたしが大好きな韓国ドラマでも、
食事は年長者が先にお箸をつけてから家族も食事したり、
ドラマのところどころに儒教の思想を見ることができます
Q3:公的年金を収入源にしている国は?
1位 ドイツ76.9% 2位 日本73.9% アメリカ・フランスは約50%
日本でいまの老後生活を送っている世代の方々は、
ほとんどが公的年金を中心に生活をしているといえます。
それを受けて、若い世代は「なんとかなる」と思えてしまう風潮があるように思います。
ですが、実際問題、少子高齢化による年金財源がひっ迫していることは
事実です。
早め早めの対処が必要となるところでしょう。
CFPファイナンシャルプランナー・一級FP技能士
國松典子