なぜ守護神さがしを始めたのか | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

「守護神さがし」なんて、ちょっと怪しいと感じる人もいらっしゃるかもしれませんね。

私はもともと日本神話や日本の神様の魅力をたくさんの人に知っていただきたくて、神話を紹介するブログを作っていました。
実はこのブログ以前にも、「伝説のライターブログ」というブログを作ってたんですが、漫然と神話を発信しているだけでは、なかなか興味を持っていただけませんでした。

もっと日本の神様を身近に思ってもらうにはどうすれば良いのか?
その答えの一つが「守護神さがし」でした。
自分の守護神を決めたら、その神様に興味を持ち、神話も調べようと思うでしょう?

また、不安があるときや願い事があるとき、漠然と「神様」に祈るより、自分が慕う特定の神様に心を籠めて祈る方が、気持ちが落ち着きませんか?

次に、神様の立場からも考えてみましょう。
日本の八百万の神様は、たがいに喧嘩をせず共存されています。
だから、誰がどの神様を信仰してもまったく問題はありませんし、神様もまったく気になさらないとは思うのですが……。

こういった喩えが良いのかどうかはわかりませんが、あなたが100匹の犬を飼っているとします。
ちょっと間の抜けた犬も、喧嘩っ早い犬も、食い意地がはった犬も、みんな可愛いですよね。
でももし、自分にだけとても懐いてくれる犬がいたら、特に可愛いと感じませんか?
神様だって、自分を慕ってくれる人間は、特に可愛いのじゃないでしょうか。

だから、一人の人間と、一柱の神様をつなぎたいと思ったのです。

それが「守護神さがし」を始めた動機です。

日本の神様はとても大らかで魅力的です。
日本には、縄文時代と弥生時代があったと考えられており、それぞれの神話がまじりあったのが、日本の神話。
排除し合うのではなく、いいとこどりしながら成立してきたんです。
素敵でしょ?

そしてもう一つ。
いろいろな説はありますが、ニュージーランドあたりに住んでいたマウリ族が海を渡り、縄文人やネイティブアメリカン、ポリネシアンになったと言われています。

でも、なぜあんなに広い海を渡ってこなくてはならなかったのでしょう?
食糧難や戦など、馴染みの地にいられなくなった理由は見当たらないそうなんです。

国立民族学博物館で開催された「オセアニア大航海展―ヴァカ モアナ(太平洋の船)、海の人類大移動」では、その一つの答えが提示されていました。

曰く、
好奇心があったからさ!

な~んてかっこいいんだと思いませんか?

私はそんなかっこいい人たちが信仰した神様のことを、みなさんに知っていただきたいのです。
そして、私たち日本人は、その昔未知の世界への興味だけのために、厳しい航海をしてきた、明るくたくましい海の民の血を受け継いでいるはず。

みなさん一人一人が、「自分のかっこいい神様」を見つけてくだされば、とても嬉しいです。